インフォメーション

2013-08-03 10:11:00

 米国農務省は、7月11日(現地時間)、2013/14年度の3回目の世界及び主要国の
穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとおりです。
-2013/14年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億2,403万トン(対前年度比 7.7%増)
(2)消費量
23億9,346万トン(対前年度比 4.6%増)
(3)期末在庫量
4億6,260万トン(対前年度比 7.1%増)
(4)期末在庫率
19.3%(対前年度差 0.4ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で乾燥等の影響により減少となるものの、ロシア、カザフスタン、
ウクライナ等旧ソ連諸国や、EU、豪州、アルゼンチン等で増加となることから、世
界全体で前年度を上回る見込み。また、消費量もインド、ロシア等で増加。世界全体
の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
6億9,780万トン(対前年度比 6.5%増)
・ロシア、EU、カザフ等で増加、米国、インドで減少
(2)消費量
6億9,989万トン(対前年度比 2.9%増)
・インド、ロシア等で増加、米国で減少
(前月に比べ、中国で上方修正)
(3)期末在庫量
1億7,238万トン(対前年度比 1.2%減)
・中国、EU等で増加、インド、米国で減少
(前月に比べ、中国、米国等で下方修正)
(4)期末在庫率
24.6%(対前年度差 1.0ポイント減)

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国で高温・乾燥の影響により単収が低下した前年度と比べて大きく増
加(+29.4%)し史上最高、旧ソ連諸国、EU、中国等でも増加となることから、世
界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量も、米国、中国等で増
加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年
度より上昇。
(1)生産量
9億5,984万トン(対前年度比 12.3%増)
・米国、旧ソ連諸国、EU等で増加、ブラジル等で減少
(2)消費量
9億3,243万トン(対前年度比7.9%増)
・米国、中国、旧ソ連諸国等で増加
(前月に比べ、EUで上方修正)
(3)期末在庫量
1億5,097万トン(対前年度比 22.2%増)
・米国等で増加、中国等で減少
(4)期末在庫率
16.2%(対前年度差 1.9ポイント増)

〈米(精米)〉
 生産量は、インド、タイ、ベトナムで史上最高となるほか、東南アジアを中心に増
加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量
も中国、インド等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回
り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
4億7,869万トン(対前年度比 1.9%増)
・インド等で増加
(2)消費量
4億7,606万トン(対前年度比 1.4%増)
・中国、インド等で増加
(3)期末在庫量
1億802万トン(対前年度比 2.5%増)
・タイ等で増加
(4)期末在庫率
22.7%(対前年度差 0.2ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国で高温・乾燥により収穫量が減少した前年度と比べて増加
(+13.4%)し史上最高、ブラジルで収穫面積の増加により史上最高、アルゼンチン
で高単収と史上最高の作付面積により増加となること等から、世界全体で前年度を上
回る見込み。また、消費量もアルゼンチン、中国等で増加。世界全体の生産量は消費
量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
2億8,589万トン(対前年度比 6.7%増)
・米国、アルゼンチン、ブラジル等で増加
(2)消費量
2億7,053万トン(対前年度比 4.5%増)
・アルゼンチン、中国等で増加
(3)期末在庫量
7,412万トン(対前年度比 20.5%増)
・米国、ブラジル、中国等で増加
(4)期末在庫率
27.4%(対前年度差 3.6ポイント増)


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「米国農務省穀物等需給報告」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_usda/index.html
でご覧ください。