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2013-08-03 10:02:00

「ビッグサイズの炭酸飲料を売ってはいけない」。そんな規制を巡って、ニューヨークが揺れている。肥満と大量消費社会の是正に動く市当局と、「市民の自由」を叫ぶ反対派――。巨大都市が進めている様々な分野の「壮大な環境実験」を近著『サスティナブルシティ ニューヨーク 持続可能な社会へ』で描いたFBCサステイナブルソリューションズの田中めぐみ代表に聞いた。

(聞き手は金田 信一郎)

田中さんがニューヨークの環境問題に目を付けたのは、何かきっかけがあったんですか。

田中:もともと都市政策を見ていたわけではなかったので、別にニューヨークにこだわったわけではなかったんです。それよりも、私が言いたいのは、持続可能な社会になるためには、(乗り越えるべき)様々な社会問題があり、そのことに気付いて、行動を起こしてほしいということです。その「フィルター」として、ニューヨークは面白いと思ったんです。

ニューヨークは「環境」や「エコ」と対極にあるイメージがありますからね。高層ビルが建ち並ぶ金融都市で、「金満」な人々が大量消費を続けている、という。

ニューヨークのゴミ処理場

田中:でも、実際に住んでいると、市が政策をがんがん打ち出してくるので、世界的に見ても、(環境関連の)政策は先進的だと思うんですよ。だから、意外性がある。「ニューヨークがエコ?」と。インパクトがあるから、表現するフィルターとしていいな、と。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130722/251359/?mle