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2022-10-29 21:37:00

ポストコロナ時代の流通サービス産業の展望(8)

 

[5]SDGs

SDGs」というと、「フードビジネス産業界」の多くは、他人事のように思っている。しかしながら、「SDGs」は、「フードビジネス産業界」の「社会的役割」の一つとして、「ポスト・コロナ時代」には積極的に取り組む必要がある。

 

(1)SDGsとは

SDGsSustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」というのは、2019年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた「国際社会共通の目標」である。

このサミットでは、2015年から2030年までの長期的な開発指針として、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。これらの内容としては、「誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標」で構成されている。

 

(2)SDGs17の目標

SDGs17の目標」というのは、次の通りである。

1.貧困をなくそう

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を

4.質の高い教育をみんなに

5.ジェンダー平等を実現しよう

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

8.働きがいも経済成長も

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

10.人や国の不平等をなくそう

11.住み続けられるまちづくりを

12.つくる責任つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう。

16.平和と構成をすべての人に

17.パトナーシップで目標を達成しよう

 

(3)SDGsへの日本企業の取り組み

2018年7月にベンテルスマン財団(Bertelsmann Stiftung)と持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)から発表された「SDGsランキング」において、日本は156国中15位である。トップ5は、スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ドイツ、フランスである。

日本は、「17の目標」のうち、達成されていると評価されたのは、「目標4」の一つだけで、そのほかの目標は未達成である。

 

(4)SDGsマネジメントの進め方

SDGs」は、ビジネスにおいて世界共通のゴールである。そのためには、国際的な指針「SDGコンパス」の「5のステップ」を学ぶことが必要である。

 

  SDGsを理解する

SDGs」の目的について経営層をはじめスタッフに理解させる。

 

  優先課題を決定する

自社と「SDGs」の関係との組み状況を調査分析し、現状を把握し、「優先課題」を決定する。

 

  目標を設定する

「戦略」を確立し、「目指すべきゴール」を設定し、「持続的な企業価値」の向上を構築する。

 

  マネジメントへ統合する

SDGs」を「経営戦略」に組み込む

 

  報告とコミュニケーションを行う

SDGs」に取り組んできたこと「SDGs統合報告書」作成し、社内外に発信する。