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2022-09-25 15:41:00

ポストコロナ時代の流通サービス産業の展望(7)

 

[4]コーポレート・

トランスフォーメーションの確立

(1)ポスト・コロナ時代の構築には

コーポレート・トランスフォーメーションの確立

コロナ・ショックによる乱気流とカオス(chaos:無秩序でさまざまな要素が入り乱れ一貫性を見出せないこと)時代の「企業マネジメント」は、まず「流通サービス産業界の社会的役割」を新たに確立し、さらに本格的な「マネジメント時代の到来」を再認識して、「企業マネジメント体系」を再設計していくことである。

「企業マネジメント体系」では、まず「企業ミッション」の再構築を行うことである。この場合、重要なことは非常識と思われるほどの発想を持つことが不可欠である。「企業ミッション」は、大幅に再検討しなければならない。

「企業の社会的役割」「企業の将来像」「企業ミッション」「店舗マネジメント&オペレーションの原理原則」は、基本的には変わらないかも知れないが、「ポスト・コロナ時代」を見据えて検討が要請される。

「企業戦略」は、大きく洗い直しをしなければならない。「企業戦略」はすべて重要であるが、特に「経営戦略」「マーケティング戦略」と「財務マネジメント戦略」を大転換して、「経営者」の「卓越したリーダーシップ」と「優れたコミュニケーション」を駆使して、「ツーウエイ・コミュニケーション」を確立する「全員マネジメント」の再構築を図ることである。

「経営戦略」では、「基本的経営戦略」として、「強い会社の経営戦略」と「乱気流とカオス適応戦略」を確立することである。「マーケティング戦略」は、「現代のマーケティング戦略」と「デジタル・マーケティング」を統合して、新たに「21世紀のマーケティング」を確立することである。「財務マネジメント戦略」では「ドンブリ勘定」を脱して、「資本や資金」と「目標数値」を駆使した行動と「会計ソフト」の導入による「マネジメント体質」の大転換を図ることである。

これらの「企業戦略」を確立するには、「情報マネジメント戦略」「組織マネジメント戦略」「人的資源マネジメント戦略」を強化し、バックアップを図ることである。さらに「企業戦略」を実現するために、「デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation DX:デジタル・テクノロジーを用いて新たな未来価値と新しいビジネス・プランの企画開発戦略の確立)」を早期に導入することである。

また、「DX」を着実に実現するためには、「コーポレート・トランスフォーメーション(Corporate TransformationCX:産業構造の破壊的時代に創造的イノベーションによって産業構造の転換を行うための企業マネジメント体系の再設計とアップスケールを図ること)」を着実に実行することである。

 

(2)コーポレート・トランスフォーメーションの定義

「コーポレート・トランスフォーメーション」というのは、次のような定義である。

コーポレート・トランスフォーメーションというのは、乱気流とカオス時代を乗り切るばかりでなく、次なる乱気流とカオス時代に備えて、現在の企業マネジメント体系を大転換して、新しい企業マネジメント体系を確立するための創造的破壊とイノベーションを行うことである。このためには、デジタル・トランスォーメーションを積極的に活用しなくてはならない。