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2013-03-30 17:40:00

ピザチェーン間の競争が激化している。先行する米系ピザハットを同じく米系のドミノピザが猛追。さらにタイ系「ザ・ピザ・カンパニー」も積極的な店舗展開に乗り出す方針だ。各社とも宅配サービス拡充やベトナム人の味覚に合ったメニュー開発を進めている。ベトナムネットが報じた。

 



ベトナムでのピザチェーン展開の草分けであるピザハットは2007年に上陸。高いブランド力と豊富な資金力を武器に業界をリードしてきた。今年3月時点でハノイ市とホーチミン市、南部ドンナイ省、ビンズオン省、カントー市に27店舗を展開。ハノイ市やホーチミン市では宅配サービスも手掛けている。

ドミノピザは10年に参入。ホーチミン市に11店舗(今年3月時点)を展開しているほか、宅配サービスも実施している。ピザハットよりピザ1枚当たり2万~6万ドン(1~3米ドル、約91~273円)安い点が強みだ。

■配達時間30分以上で無料

ピザハット、ドミノピザとも30分以内に宅配できなければ、料金を無料にするサービスを実施中。さらにベトナム人好みのメニュー開発でも競い合う。ピザハットは、ピザだけでなく鶏肉やリブとライスも提供。ドミノピザはベトナム風ソーセージ・ピザを投入している。

さらにタイ系ザ・ピザ・カンパニーも11年にハノイ市でベトナム1号店を開店しており、いよいよ多店舗展開に乗り出す。2号店はホーチミン市のショッピングモール「ビンコム・エデン」に開店する予定。ザ・ピザ・カンパニーは80年代にタイで創業し、後発にもかかわらず同国では60%以上のシェアを持つ。東南アジアの味覚に合わせたメニューが、急成長をもたらしたという。

キムエン証券アナリストのサッタティップ・ピースブ氏は、アジアにおけるファストフードチェーンの現状について、消費者がブランド力よりも自分の好みに合った商品を選択する傾向を強めていると分析している。

http://news.nna.jp/free/news/20130329icn008A.html