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2013-02-23 21:55:00

飲食チェーンを展開するプレナス(福岡市博多区)は18日、オーストラリアで定食店「やよい軒」を展開するために、子会社を設立すると発表した。日本食への関心が高いオーストラリアを有望な市場ととらえ、年内にシドニーで1号店をオープンする計画だ。プレナスの広報担当者はNNA豪州に対し「日本食の味を広めていきたい」と語った。【NNA豪州編集部】

子会社プレナス・オーストラリアの設立資本金は400万豪ドル(約3億8,800万円)。シドニーに3月1日に設立する予定だ。役員は常駐で2人を派遣する。

プレナスは海外での事業展開を重要な成長戦略と位置付けており、やよい軒の展開はタイとシンガポールに次ぐ3カ国目。広報は、「わが社が店舗運営するシンガポールでの経験から、同国に似ているオーストラリアでの展開を決めた」と述べた。

オーストラリアは健康志向の高まりから日本食への関心も高く、日本食の代表的なメニューが定着している市場環境にある。人口の多いシドニーで1店舗目をオープンした後、3年で10店舗の開設を目指す。

シンガポールでは日本食を提供するという観点から、日本の2倍のメニューを提供している。オーストラリアでのメニュー展開は日本とほぼ同じとするが、シンガポールのメニューのように天ぷらやラーメンの提供も視野に入れている。また食材はオーストラリア産をできるだけ使用していく方針だ。

プレナスは持ち帰り弁当店「ほっともっと」やしゃぶしゃぶの「しゃぶしゃぶダイニングMK」も展開するが、オーストラリアでのこれらの出店については「まずは、やよい軒の展開を成功させてから」(同社広報)と語った。

やよい軒は現在、日本で221店、タイで82店、シンガポールで3店をそれぞれ展開している。

オーストラリア  2013年2月19日(火曜日)