インフォメーション

2012-12-30 12:36:00

穀物全体の生産量は、前年度より減少して消費量を下回り、期末在庫率は低下する見
込み。
 穀物全体の期末在庫率は18.7% と前年度(20.2%)を下回る見込み<FAOの安全在庫水準
(17~18%)>。

《主な品目別の需給》
〈小麦〉
 生産量は、米国、インド等で増産も、旧ソ連諸国や豪州、EU等で前年度より減少し
て消費量を下回り、期末在庫率は世界全体では低下する見込み。
(1)生産量
 655百万トン( ▲ 5.9% )
(2)消費量
 674百万トン( ▲ 3.5%)
(3)期末在庫率
 26.3%
・旧ソ連諸国では収穫が終了。凍害や乾燥等により生産減。
・収穫期の豪州では、降雨不足等から、生産量は前年度を下回る見込み。
・インドでは史上最高の生産量となり、輸出が大幅に増加。
・米国で13/14年度冬小麦の初期生育に乾燥の影響懸念

〈とうもろこし〉
 生産量は、米国の高温・乾燥による減産等で、前月から下方修正され消費量を下回
り、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量
 849百万トン( ▲ 3.7% )
(2)消費量
 863百万トン( ▲1.7% )
(3)期末在庫率
 13.6%
・米国はコーンベルトの高温・乾燥により生産量が大幅に下方修正(272百万トン)され、
 期末在庫率も低水準(5.8% )。
・中国では、天候に恵まれ史上最高の生産量を更新。飼料向け需要等は今後も堅調の見
 込み。
・EUでは、東南部の高温・乾燥により前年度より減産見込み。
・生育期の南米は、アルゼンチンでは一部で降雨過多による作付け遅れはあるも、ブラ
 ジルでは2年続きの豊作見込み。

〈米〉
 生産量は、インドでの減産はあるも中国、東南アジアでの増産により前年度より増加
したが、消費量を下回り、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量
 465百万トン(+ 0.1% )
(2)消費量
 469百万トン(+ 2 .3% )
(3)期末在庫率
 21.9%
・中国、インドネシア、ベトナム等で単収の増加等から豊作見込み。
・インドでは減産も、9月以降の降雨がモンスーン到来遅れの影響を緩和。

〈大豆〉
 生産量は、米国で減産も降雨で緩和。生育期を迎えた南米の増産見込みから前年度よ
り増加し消費量を上回り、期末在庫率は世界全体で上昇する見込み。
(1)生産量
 268百万トン( +11.7% )
(2)消費量
 261百万トン(+ 2.0%)
(3)期末在庫率
 22.9%
・米国では、コーンベルトの高温・乾燥の影響が8月末以降の降雨で緩和。期末在庫率
 は4.3%と低水準で推移。
・中国では、生産減に加え、旺盛な需要から輸入量が増加。
・前年度、高温・乾燥等の被害により大幅な減産となった南米では、生育期を迎え、作
 付面積が増加し増産見込み。アルゼンチンでは一部地域で降雨過多による作付け遅れ
 はあるものの、ブラジルでは天候に恵まれ史上最高の豊作見通し。

詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。