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2020-02-16 11:19:00

モス、100%植物性バーガー 健康・環境志向に対応

サービス・食品
小売り・外食
2020/2/15 23:00
日本経済新聞 電子版
 
 
 
 
 

 

モスバーガーは代替肉などを使い植物性100%のハンバーガーを発売する

モスバーガーは代替肉などを使い植物性100%のハンバーガーを発売する

 

モスフードサービスは、代替肉などを使った植物性100%のハンバーガーを今夏にも全国販売する。代替肉のほかにバターや卵、動物性エキスのないパンやソースを国内メーカーと共同開発した。米国など海外の外食チェーンでは代替肉を使った商品の投入が相次ぐ。100%植物性の商品は世界的にも珍しく、各社の開発競争が一段と激しくなる。

欧米では健康志向に加え、牛が吐き出し温暖化の一因となるメタンガスや、食用肉に使う水の多さを理由に、肉料理の環境負荷の高さを指摘する動きが徐々に広がり、代替肉への関心が高まっている。日本でもこうした潮流が及ぶ可能性がある。

モスは3月、植物性のハンバーガーを一部の「モスバーガー」の店舗で実験販売し、夏までに全国販売する計画だ。通常のバーガーから風味や食感が落ちないよう、パティ、パン、ソースを国内の食品メーカーと1年半かけて共同開発した。販売価格は500円程度と、主力商品「モスバーガー」(税別343円)より4割程度高くなる見通しだ。

同社は国内のモスバーガーでの売上高のうち3%程度を占める商品にする考え。中華圏の菜食主義者が口にしないにんにくやタマネギなども使っておらず、将来的はアジアの店舗での販売も視野に入れる。

海外ではマクドナルドやケンタッキー、ダンキンなど米大手チェーンが2019年から代替肉を使った商品を相次ぎ投入している。ただチーズやバター、動物性エキスなどの材料は商品の風味や食感を左右するため、一切使わない商品のハードルは高かった。

モスフードサービスの植物性バーガーは肉の代わりに大豆をベースにした代替肉を使う。パンにはほうれん草のピューレーなどを練り込み、バターや卵白を使ったパンから風味や食感を落とさないようにした。ソースにも動物性エキスを使わず、トマトなどをベースにした。