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2019-08-11 10:06:00
“そば”というと、日本では伝統的な日本食としての蕎麦(以下、Soba Noodle)をイメージしますが、米国では野菜と一緒にサラダにしたり、ガレットやクレープにしたりといった幅広い食べ方で楽しまれています。そこで、ニューヨークでのSoba Noodle進出の可能性がどの程度あるのか、外食・小売り・イベントの3つの視点から現場を覗いてみました。

ミシュランガイドニューヨーク版(2018年)の特集記事“今知るべき4種のAsian Noodles”の中では、トップに日本のSoba Noodleが取り上げられています。掲載されている542件のレストランのうち74件が日本食、4件がSoba Noodleを提供しており 、店舗数はまだ少ないもののSoba Noodleが注目されつつあることがうかがえます。また、乾麺であれば日本食品専門店に行かずとも、米国系高級スーパーマーケットにおいて約250gを$4程度で手に入れることができます。

2019年4月にはニューヨークマンハッタンにて「Making Soba」というそば打ちのデモンストレーションや食べ比べをするイベントが開催され、定員260名が満席に!カジュアルな服装の若者からスーツの男性、年配の方まで来場者層は幅広く、ニューヨーカーの関心の高さを実感しました。

米国での穀物としてのそばの認知度と比較するとSoba Noodleの存在感はまだ弱いように見える一方で、有名レストランガイド、イベントでの集客の様子を見るとSoba Noodle の“伸び”が期待できます。

健康への意識が高いニューヨーカーに受け入れられるために、新たな食べ方の紹介とともに、“グルテンフリー”や“オーガニック”というキーワードを使ったブランディングをすることで、ラーメンとは異なる市場を狙える可能性を秘めているのではないかと考えられます。


                            ニューヨーク事務所 所長補佐 藤原