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2012-04-21 23:56:00

2012年3月23日の厚生労働省の発表では、発症者数1567人と2011年10月から3倍以上になり、このうち呼吸困難や意識不明になるなどの重症者が172人にも上ったという「(旧)茶のしずく石鹸」のアレルギー発症問題。現在は、集団訴訟の動きも注目されている。もちろん、食品の小麦アレルギーは以前から取り上げられることもあったが、食品以外の小麦アレルギーがこれほどクローズアップされたことはなかっただろう。とはいえ、このことがきっかけで、小麦アレルギーが、改めてビジネスパーソンからも注目されるようになった。

 筆者の住む米国でも、小麦の食物アレルギーはポピュラーだ。

 卵、ピーナッツと共に小麦は「8大アレルゲン」の1つであり、ウィートフリー(Wheat-free/小麦除去)食品もほかのアレルゲン除去食品とともに以前から販売されている。ところがここ数年、ウィートフリーに代わるような形でグルテンフリー(Gluten-free以下、GF)食品が増えてきた。それどころか小麦アレルギーを持っていない人たちの間でもGF食品がもてはやされるようになった。

 では、アメリカで起こっているGF食品人気の背景には何があるのだろうか。今回のアラウンド・ザ・ワールドでは、GF食品ブームについてお伝えする。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20120412/1040448/