インフォメーション

2017-03-31 11:56:00

2017/03/31(金)

加工食品9品目で砂糖20%削減 保健当局、ガイドライン公表

イングランドの公衆衛生当局であるパブリックヘルス・イングランド(PHE)は30日、加工食品の砂糖含有量を2020年までに20%削減する政府目標に向けた業界向けガイドラインを公表した。子供の肥満防止が狙いで、菓子類や朝食用シリアルなど9品目を対象に、砂糖使用量を監視するとしている。

対象となる9品目は◇朝食用シリアル◇ヨーグルト◇クッキー◇ケーキ◇クロワッサンなどの朝食向け食品◇デザート◇アイスクリーム・アイスバー・シャーベット◇チョコレート・キャンディー◇チョコレートスプレッド・ピーナッツバター・デザート用トッピングおよびソース・ジャム。これらの品目に含まれる砂糖を2015年の水準から2020年までに全体で20%減らすことを目指す。

PHEはこれに向け、加工食品メーカーにレシピの改善や、1人分サイズの小型化、低糖・無糖製品の販売拡大に取り組むよう促している。これにより、国内で販売される加工食品の砂糖含有量が年間20万トン減るとみている。

英国では子供の1日当たりの砂糖消費量が推奨される上限の3倍に達しており、小学校卒業までに児童の3人に1人が肥満に陥っている。これを受け、英政府は昨年8月に子供の肥満防止策を策定し、加工食品に含まれる砂糖を2017年8月までに5%、2020年までに20%減らす目標を打ち出した。また、清涼飲料水には2018年4月から砂糖含有量に応じて1リットル当たり18ペンスまたは24ペンスの「砂糖税」を課すことも決めている。