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2016-11-23 13:27:00

今夏に食肉価格が著しく低下した一因は、フードサービスビジネスの停滞にある。レストランの来店客数が伸び悩み、8月の指数は2009年後半以降で最低の水準に落ち込んだ。夏季の売上低迷には複数の要因がある。

一つは、小売の販売価格とフードサービスのメニュー価格の相違が拡大していることだ。9月のCP(I 消費者物価指数)のデータによれば、家庭で消費される食品(主に食料品店で売られる食品)の価格は、前年比2.2%安。片やフードサービスやその他の施設(家庭外で食べられる食品の価格)は同2.4%高。食料品店がレストランでの食事の代替案の提案を強化、しかも低価格での提供に力を注いでいることがレストランの売上に影響している。

しかし、小売とフードサービスの価格差は問題の一部にすぎない。消費者の嗜好は変化してきており、新たなコンセプトを確立したレストランは非常に大きな支持を集めている。これは大手チェーン店にとって明らかな試練だ。全米レストラン協会のフードサービス・インデックスの9月の調査結果には、いくらか良化の兆しが見て取れる。

9月のレストラン追跡指数は100.8と前月より1.2ポイント高まり、昨年4月以降で最高となった。来店客数の指数は100.2で、8月の96.1から大幅に向上して2月以来最高の伸びとなった。来店数の改善は、経済成長と雇用者数の安定に連動している。第3四半期のGDP成長率は推定2.9%、就労者数は増加しつつ、失業率は5%で安定している。国内経済の長期的な成長に連動して、今年はこれまでに160万の新規雇用が創出され、一人当たりの可処分所得成長率は2%近くで推移している。

 

※2016年10月31日 Pork Merchandiser's Profit Maximizer

 食料品店とフードサービス店におれる食品価格の推移