インフォメーション

2016-11-18 17:24:00

2016/11/14(月)

滋賀県が食品・観光商談会、近江牛などPR

20161114 thb shiga w

商品を説明するJAおうみ冨士の関係者=11日、バンコク(NNA撮影)

滋賀県は11日、タイの首都バンコクで「食と観光」をテーマにした商談会を開催した。タイでの開催は昨年に続き2回目。県内の12社が参加し、近江牛や近江米といった特産品や、琵琶湖などの観光名所をアピールした。タイからは観光や食品関連の企業など約35社が参加した。

公益社団法人びわこビジターズビューロー(大津市)の廣脇正機専務理事によると、タイから県への宿泊者数は2013年にタイ人向け短期査証(ビザ)が緩和されたことを受け、15年に前年比72%増の1万2,200人と急伸。タイ人宿泊者数は東南アジアの中で最多で、琵琶湖などの自然や忍者体験、スキーなどの人気が高いという。

近江牛を販売する大吉商店(高島市)は、販路拡大のために商談会に参加した。タイへは約5年前に近江牛の輸出を始め、現在は年200~300キロを飲食店向けに提供している。シンガポールやフィリピンへの輸出量と比較すると規模は少ないが、中間所得層の拡大や日本食人気の高まりを受け、まだ伸びしろがあるとみている。将来的に輸出量を現行の2倍にしたい考えだ。

おうみ冨士農業協同組合(JAおうみ冨士、守山市)は、昨年に続いて2回目の参加。地元のメロンを使ったワインやジュースなどを出品した。前回の商談会では引き合いはあったものの、商談成立には至らなかったため、今回は輸出業者との成約にこぎつけたい考え。木村義典代表理事専務は、「居酒屋やレストランで販売していきたい。向こう3年をめどにタイで売上高1,000万円を目指す」と意気込みを見せた。

県は中小企業の海外販路支援策として、見本市の出展や市場調査に要する経費を事業者1回につき30万円まで支援する補助事業を実施。県を挙げて滋賀県ブランドを推進していく方針だ。