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2016-11-11 13:25:00

2016/11/10(木)

滋賀県が食品・観光商談会、ベトナムで初開催

滋賀県は9日、ホーチミン市で「食と観光」をテーマにしたセミナー・商談会を開催した。ベトナムでの開催は初めて。三日月大造知事も会場に駆けつけ、商談会の様子を視察した。

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商談会の出展者と話す三日月知事(右)=9日、ホーチミン市

 

セミナーでは、滋賀県と共催する公益社団法人びわこビジターズビューロー(大津市)の廣脇正機専務理事が、琵琶湖や彦根城、比叡山、ミホミュージアム、子ども歌舞伎で知られる長浜曳山まつり、信楽焼の焼き物体験など県の観光名所やイベント、近江牛や近江米、近江の茶、琵琶湖でとれる魚介などの食材を紹介した。廣脇専務理事はNNAに対して、「滋賀県にはゴールデンルートとして知られる大阪や京都にはない魅力があり、東京や大阪のような大都市を訪れたことのあるリピーターにも満足してもらえる」と話し、ベトナムからの訪日旅行者の誘致に意欲を示した。

商談会には、県内の12社・団体が出展。ベトナムからは、観光や食品関連の企業など約30社の関係者が参加した。おうみ冨士農業協同組合(JAおうみ冨士、守山市)は守山市のメロンを使用したワインやジュースなどを出展。琵琶湖の湖上交通を活用したサイクリング「ビワイチ(びわ湖一周)サイクルクルーズ」と連動して開発した県産米の栄養補給ゼリーやしそゼリーの試飲も実施し、ベトナム人の嗜好(しこう)を探った。

社会福祉法人あゆみ福祉会(東近江市)は、県内の酒蔵6カ所で製造された地酒と酒粕を使った「湖のくに生チーズケーキ」を出展。チーズケーキを製造する「しゅしゅ工房」の責任者、大野眞知子氏は、「生ものなので日本から輸出するのは難しいが、原料となる酒粕は冷凍して輸出することが可能なので、ベトナムで作って、現地の日本食レストランなどで提供できればと思い、パートナーを探すことを目的に出展した」と述べた。

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滋賀県の特産品を紹介するJAおうみ冨士の関係者ら=9日、ホーチミン市

 

三日月知事も会場を訪れ、商談会の様子を視察した。三日月知事がベトナムを訪れるのは、2014年11月にホーチミン市と経済・産業分野の協力に関する覚書を締結したとき以来、2回目となった。知事はNNAに対して、「滋賀県を訪れたベトナム人旅行者は宿泊者ベースで14年が約800人、15年が約1,600人、16年は上半期(1~6月)で既に1,600人に達した」と説明。今後もベトナムとの交流を深めていきたいとの考えを示した。

あす11日には、タイのバンコクでも同様のセミナー・商談会を開催する予定だ。