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2016-08-27 17:51:00

ボジョレの早熟のエリアで色づきが始まる
La veraison a debute dans les zones precoces du Beaujolais
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平均で 7 月 19 日頃、ボジョレ地区では「果房形成の終了」の段階に達した。
これは 2015 年よりも 21 日遅く、1993 年来最も晩熟であった 2013 年より
7 日早い。

この数日の日照に恵まれた天候のおかげで、最も早熟の区画では成熟が始まり、
色づきが始まった。色づいた最初の果実は、7 月 26 日に見られた。

日々の慎重な畑の管理が功を奏し、ぶどう畑の衛生状態は良好を保っている。
収穫量に関しては、8 月 18 日からボジョレ成熟ネットワーク(Le reseau
Beaujolais maturation)の中で行われる収穫量の最初の予測により、より正
確な傾向を把握できる見込みである。
(ボジョレワイン委員会、8/8)

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コニャックの2015年度の出荷が好調を持続
Campagne Cognac 2015/2016: les expeditions poursuivent leur ascension
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コニャックの2015年度(2015/8-2016/7)の出荷は、好調であった昨年度に続い
て、数量、金額ともに増加した。

2015年度のコニャックの出荷量は、対前年4.9%増の約1億7,300万本、出荷金額
は同10.4%増の26億ユーロとなり、数量、金額ともに過去最高となった。

コニャックは、約98%を160ヶ国以上に輸出しており、フランスのワイン・スピ
リッツ類の輸出の主役としての地位を、改めて確固たるものとした。

地域別では、北中米向け(アメリカ、カナダ、メキシコ)の出荷が、アメリカ
合衆国の好調を受け、数量が14.9%増の7,500万本、金額も24.3%増と、7年連続
で前年実績を上回った。

アメリカ合衆国は25年以上にわたり、コニャックにとり第一位の市場で、
7,200万本が出荷された。

極東向け(東南アジア、中国、日本)の出荷は、昨年から安定を見せ始めてい
たが、今年もその傾向が続き、数量は対前年1%減の4,850万本、金額は同1%増
となった。中国市場が正常化したことが、この地方向けの出荷の安定化の主因
である。

これとは対照的に、欧州向けの出荷は、数量が3,830万本で、対前年4.7%減と
なった。依然として経済的に停滞していることが影響した。

アフリカ(南アフリカ、ナイジェリア)やカリブ海諸国といった新市場への出
荷量も、対前年6.3%増の1,080万本、金額も7%増と拡大している。

カテゴリー別では、VSが、アメリカでの好調により、出荷量は対前年9%増の
8,800万本で、コニャックの出荷量の半分を占めた。

VSOPは、出荷量の39.2%、さらに熟成させたクラスは同9.9%を占め、VSとそれ
以外のカテゴリーのバランスが取れていた。VSOPの出荷量は対前年1.4%増、さ
らに熟成させたクラスは同1.4%減と、ほぼ安定していた。
(全国コニャック事務局プレスリリース)

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◆フランス情報◇◇
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ラングドック:フィトゥーで収穫始まる
Il est venu le temps des vendanges, a Fitou, dans l'Aude
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8月12日、南仏オード県のフィトゥーで、ミュスカ(辛口)の収穫が始まった。

ラングドックでは最初の収穫となる。開始したのは、シャトー・シャン・デ・
スール(フィトゥー)のローラン・メイナディエ氏で、2年連続で、ラングド
ックでの収穫の先陣を切った。

収穫が行われたミュスカ・ア・プティ・グランの潜在アルコール度は11~11.5
度。「食べてみると、酸/糖/アロマのバランスが良いので、迷うことなく収
穫を始めた」とメイナディエ氏。近隣の生産者は、8月15日頃からの開始を見
込んでいる。

このミュスカ・ア・プティ・グランの収穫開始は、昨年よりも5日遅かった。
メイナディエ氏によると、グルナッシュの収穫開始は約10日遅れるという。し
かし、収穫開始の遅れ以上に、水不足と少ない収穫量が、このヴィンテージの
特徴である。同氏は、グルナッシュの収穫量は昨年より約40%減となる見込み
であるという。
(millesimelanguedoc.com,8/10、france3-reginos,8/12)

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ラングドック:ピク・サン・ルーが激しい雹の被害を受ける
Un violent orage de grele bouleverse le millesime 2016
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8月17日午後、ガール県からエロー県のモンペリエにかけての広い範囲で雹を
伴った雷雨に見舞われ、特にモンペリエ北部のAOPピク・サン・ルーでは、収
穫前のぶどうが大きな被害を受けた。

ピンポン玉ほどの大粒の雹が降ったという。地元の生産者の中には、50年来、
見たことのない強さの雹だという人もいる。場所によっては、ぶどう樹に葉
も果房も残っていない。

19日に被害状況を視察にきた県選出の議員や農業会議所の関係者を前に、ピク・
サン・ルーの生産者組合の会長は、「600haの畑が、80~100%の被害を受け、
約60軒の生産者が関係している」と被害状況を説明した。
(millesimelanguedoc.com,8/18,8/22、le point.fr,8/18)