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2016-08-21 10:56:00

米国農務省は、8月12日(現地時間)、2016/17年度の4回目の世界及び主
要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとお
りです。
-2016/17年度の穀物及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
25億4,709万トン(対前年度比 3.8%増)
(2)消費量
25億2,314万トン(対前年度比 3.8%増)
(3)期末在庫量
6億2,210万トン(対前年度比 4.0%増)
(4)期末在庫率
24.7%(対前年度差 0.1ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、EUで多雨(フランス)により減少するものの、ロシア全土で良
好な作柄と高単収に恵まれ増加、米国でも冬小麦の単収が史上最高となり増加
すること等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量は、米国、
中国等で飼料用需要増に伴い増加すること等から史上最高となる見込み。世界
全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億4,344万トン(対前年度比 1.2%増)
・ロシア、米国、アルゼンチン、カナダ等で増加、EU等で減少
(前月に比べ、ロシア等で上方修正、EU等で下方修正)
(2)消費量
7億3,250万トン(対前年度比 3.3%増)
・米国、中国、インド等で増加
(3)期末在庫量
2億5,282万トン(対前年度比 4.5%増)
・中国、ロシア、米国等で増加、インド、EU等で減少
(前月に比べ、EU等で下方修正)
(4)期末在庫率
34.5%(対前年度差 0.4ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国で国家備蓄政策廃止及び国内価格低下に伴う播種面積減によ
り減少するものの、米国でミネソタ州及びサウスダコタ州を除く中西部の殆ど
の州で単収が前年度を上回り増加、ブラジル、アルゼンチン等でも増加するこ
とから、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量は、米国、中国、
ブラジル等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消
費量を上回るものの、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
10億2,840万トン(対前年度比 7.2%増)
・米国、ブラジル、アルゼンチン等で増加、中国等で減少
(前月に比べ、米国、アルゼンチン等で上方修正)
(2)消費量
10億1,693万トン(対前年度比  6.1%増)
・米国、中国、ブラジル等で増加
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(3)期末在庫量
2億2,081万トン(対前年度比 5.5%増)
・米国等で増加、中国等で減少
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(4)期末在庫率
21.7%(対前年度差 0.1ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国でカリフォルニア州の中・短粒種米の作付面積拡大に伴い増
加、インド等でも増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高と
なる見込み。また、消費量は、インド等で増加することから史上最高となる見
込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
4億8,108万トン(対前年度比 2.2%増)
(2)消費量
4億7,883万トン(対前年度比 1.1%増)
・インド等で増加
(3)期末在庫量
1億1,377万トン(対前年度比 2.0%増)
・中国等で増加、タイ等で減少
(前月に比べ、インド等で上方修正)
(4)期末在庫率
23.8%(対前年度差 0.2ポイント増)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、ブラジルで収穫面積の増加及び単収の上昇から増加、米国でも単
収の上昇から増加、中国では政策変更によりとうもろこしから大豆への播種転
換が促されること等から、世界全体では前年度を上回り史上最高となる見込み。
また、消費量は、中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体
の生産量は消費量を上回るものの、期初在庫が低いことから、期末在庫率は前
年度より低下。
(1)生産量
3億3,041万トン(対前年度比 5.7%増)
・ブラジル・米国等で増加
(前月に比べ、米国等で上方修正)
(2)消費量
3億2,982万トン(対前年度比 4.0%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
7,124万トン(対前年度比 2.4%減)
・米国等で増加、中国、アルゼンチン等で減少
(前月に比べ、アルゼンチン等で上方修正)
(4)期末在庫率
21.6%(対前年度差 1.4ポイント減)