インフォメーション

2015-10-31 16:19:00

穀物全体の生産量は、前年度より減少。消費量を下回り、期末在庫率は低下する見
込み。穀物全体の期末在庫率(21.8%)は前年度(22.1%)を下回る見込み。
(1)生産量:24.74億トン(前年度比-1.1%)
(2)消費量:24.80億トン(前年度比+0.4%)
(3)期末在庫率:21.8%(前年度差-0.3ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、インド、カナダ等で減少するものの、中国、豪州等で増加することから、
世界全体では史上最高となった前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量を上回り、
期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:733百万トン(前年度比+1.0%)
(2)消費量:716百万トン(前年度比+1.3%)
(3)期末在庫率:31.9%(前年度差+1.9ポイント)
・米国の生産量は、冬小麦は減少するものの、春小麦及びデュラム小麦が増加するこ
とから前年度を上回る。期末在庫率も上昇。
・EUの生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から前年度を下回るものの、史上
2番目の水準。期末在庫率は上昇。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
期末在庫率も上昇。

<とうもろこし>
 生産量は、中国で増加するものの、EU、米国、ブラジル、ウクライナ等で減少す
ることから、世界全体では前年度より減少する見込み。生産量は消費量を下回り、期
末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:973百万トン(前年度比-3.6%)
(2)消費量:981百万トン(前年度比-0.8%)
(3)期末在庫率:19.2%(前年度差-0.7ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積の減少及び6月からの記録的な多雨による単収の低下か
ら、前年度を下回る。期末在庫率も低下。
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回り、史上最高。
期末在庫率も上昇。
・ブラジルの生産量は、とうもろこしから栽培コストの低い大豆に転換されることか
ら収穫面積が減少し、前年度を下回る。期末在庫率も低下。

<米>
 生産量は、中国等で増加するものの、タイ、インド等で減少することから、世界全
体では前年度より減少する見込み。生産量は消費量を下回り、期末在庫率は低下する
見込み。
(1)生産量:474百万トン(前年度比-1.0%)
(2)消費量:488百万トン(前年度比+0.6%)
(3)期末在庫率:18.1%(前年度差-2.9ポイント)
・中国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から、前年度を上回る。消費量の
伸びが生産量の伸びを上回ることから期末在庫率は低下。
・インドの生産量は、収穫面積が増加するものの単収が低下し、前年度を下回る。期
末在庫率も低下。
・タイの生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から、前年度を下回る。期末在庫
率も低下。

<大豆>
 生産量は、アルゼンチン、米国等で減少するものの、ブラジル、インド等で増加す
ることから、世界全体では前年度より増加し、史上最高の見込み。生産量は消費量を
上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:321百万トン(前年度比+0.5%)
(2)消費量:311百万トン(前年度比+4.2%)
(3)期末在庫率:27.4%(前年度差+1.2ポイント)
・米国の生産量は、高単収を記録した前年度に比べ単収が低下し、収穫面積も減少す
ることから前年度を下回る。期末在庫率は上昇。
・ブラジルの生産量は、とうもろこし価格の低迷により大豆に転換されることから、
収穫面積が増加し史上最高。期末在庫率は低下。
・中国では、生産量が減少し、消費量が増加することから、輸入量が増加し、世界全
体の貿易量の64%を占める。期末在庫率は低下。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。