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2015-09-30 13:19:00

(CLAIR メールマガジン 2015 年9月配信)市がおいしい水をPR!ニューヨークの水道事情ニューヨーク事務所 8 月 3 日、東京都水道局の方が当事務所を訪問されました。これは、ニューヨーク市における水道事業全般や、ニューヨーク市が夏季に実施する水道水を飲もうというキャンペーン「Water On the Go」を調査・視察されるためで、当事務所職員にも、一住民として水道水のイメージや普段飲む水などについて聞き取りをされました。これに関連して、ニューヨーク市の水道水について、所感も交えて報告いたします。 1.安全でおいしい水道水をPR東京都水道局の方の話によると、アメリカでは、地域によって基準は異なりますが、概ね日本と同程度、またはそれ以上に厳しい水質検査をした水を提供しているそうで、ニューヨーク市でも、安心しておいしい水を飲むことが可能だということです。また、アメリカでも地域により異なりますが、ニューヨークでは、日本の多くの地域と同じく軟水を供給しています。水道水をPRするニューヨーク市水道局のホームページにそのメリットが書かれていますが、簡単にまとめると以下のようになります 1。ニューヨークの水はおいしい上に、・ヘルシーである (ゼロカロリー、無糖で脂肪もない)・経済的である (ミネラルウォーターよりも安い)・環境に優しい (ペットボトルは資源を消費している)・便利である (蛇口をひねればすぐに飲める)とはいえ、日本でもそうですが、多くの人には「都会の水道水はおいしくない、安全でない」というイメージがあるのではないでしょうか。そこで、ニューヨーク市が行っているのが「Water On the Go」キャンペーンです。夏のニューヨークでは、週末を中心に街中で様々なイベントをしていて、観光客も含めて多くの人、自転車が街歩きを楽しんでいます。そんな人が集まる場所に上の写真のような仮設の水飲み場が設けられ、誰でも水を飲めるようにしています。 1 http://www.nyc.gov/html/dep/html/drinking_water/wotg.shtml

(CLAIR メールマガジン 2015 年9月配信)筆者が街中で水飲み場を見た際にも、次々と人が訪れ、水を飲んだり手や顔を洗ったり、ボトルに水をくんだりしていました。ちなみに、犬を連れている人がとても多いニューヨークらしく、犬用のお皿もちゃんと用意されています。また、これとは違うイベントになりますが、市庁舎前では、広場にデッキチェアが並べられ、噴水では子供だけでなく大人まで水浴びをするなどビーチ気分を味わっていました。さらには、大きなウォータースライダーまで設置し、水着の人々が水に親しんでいたのも、非常にアメリカらしいと感じました。2.水道の問題点このように、安全性をPRしているニューヨークの水道水ですが、心配なニュースもあります。7月中旬以降、ヤンキースタジアムがあるブロンクスを中心に、レジオネラ菌感染者が相次いだというものです。感染者は 100 人を越えた上、死者も 10 人以上出ました。周辺の調査を行ったところ、レジオネラ菌が発見された建物には、ホテルや病院も含まれていました。原因は、建物内の給水設備にあるのではないかといわれています。市の水道水はきちんと検査をされていても、残念ながら、各建物内の設備には安全基準がなく、水質調査をされているわけではありません。実は、筆者自身、赴任当初から、歯磨きなどの際アパートの水に違和感を感じることが度々あり、アパートの給水設備の安全性に疑問を感じていたので、改めて話を聞いて、「やはり」という気持ちでした。レジオネラ菌の感染例は珍しいものではなく、日本でも毎年発生しています。また、菌があっても症状が軽く気付かないまま回復するケースもあるようですが、生きていく上で欠かせない水に関することであるため、集団発生といわれるとどうしても不安になります。なお、当事務所の給湯室の水については、東京都の方が訪問された際に検査して下さり、「安全です」と保証していただきました。 3.一住民として今回東京都水道局の方と話をする中で、ニューヨーク市の水道管からダイレクトに飲める水は安全であることを知りました。逆にペットボトルの水の方が検査基準が緩いそうで、決して水道水より安全ではなく、当事務所にも、「最近明らかにおかしな味のするペットボトルがあった」という職員がいました。とはいえ、通常、水道水はビルなど建物の設備を通して使わざるを得ないので、何を飲むのが正解なのか、結局悩みは残ったところです。日系の情報誌、NY ジャピオンによると、今回の集団感染への対策として、ニューヨーク州では、市とも協議の上、原因ではないかといわれている冷却塔の定期検査・点検を義街中にウォータースライダーが登場!左はよくみかける給水設備右手の高い建物は新世界貿易センタービル(CLAIR メールマガジン務付ける規制を導入し、早速、者に届出を義務付けたようです今後、行政の対応の結果がどうなるていきたいと思います。ニューヨークのビルの屋上には水タンクが設置されているのをよく見た目には風情があり、雑貨のモチーフなどでも使われているのですが、この風景安心、安全でおいしい水道水がします。(椋本所長補佐 島根県松江市給水設備新しいセンタービルメールマガジン 2015 年9月配信)、30 日以内に所有す。一住民としては、がどうなるのか、注目しには、古めかしい給されているのをよく見かけます。のモチーフなどでも風景が保たれつつ、が使えることを期待島根県松江市派遣)

http://www.clair.or.jp/j/forum/c_mailmagazine/20150929/126-4.pdf