インフォメーション

2015-09-30 13:16:00

中国  2015/09/29(火曜日)
大連で日本商品展覧会、各地の特産品などPR[経済]

遼寧省大連市で25~27の3日間、大連市政府と中国国際貿易促進委員会が主催する「大連日本商品展覧会」が開かれた。日本の自治体や日系企業約200社・団体が商品やサービスをPRし、会場は多くの市民や事業者でにぎわった。

清酒「初日の出」を手掛ける羽田酒造(京都市右京区)は、中国市場での代理店を探すため出展。手造りにこだわった地酒を京都の料亭などに卸しているが、国内市場は縮小傾向にある。水谷憲郎社外取締役は「本物の良い日本酒を海外の人にも知ってもらいたい」と期待を込めた。

茨城県は伝統工芸の笠間焼などを紹介。県企業が中国で栽培しているサツマイモを使った焼き芋も飛ぶように売れた。「大連の人たちは日本に対するイメージが良く、消費意欲も強い」と県上海事務所の前田俊博副所長。今後も中国北部の市場開拓に力を入れていく構えだ。

新潟県のブースでは、特産のキッチン用品を買い求める市民が列を作った。毎年出展している県大連経済事務所の渡辺慎一所長は「この2~3年で県産品の中国販売が大きく伸びている。品質の良さが認知され、割高感がなくなった」と指摘する。

大連日本商品展覧会は今年で7回目。日中関係の悪化で中止した2012年を除き、08年から毎年開催している。地元政府が日本に特化した見本市を開催するのは親日的な大連ならではで、今年は3日間で延べ4万人近くが会場を訪れた。



<大連>