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せいゆう丸釣行記
貧漁続きのせいゆう丸を横目に、最近ジュニアくんの活躍がやたら目につきますね。
ジュニアくんが出港していったのは昨日の午前5時半頃。
出港していく姿を拝見していると、ルアーで使い分けるためなのか、手作りの竿掛けに立てられた専用の短いロッドが、人の数よりはるかに多いことに気づかされる。
ジュニアくんのエンジンは今では珍しい2気筒のディーゼルエンジンでして、懐かしい昔のポンポン船のような独特の排気音を残して出港して行きました。
高出力の高速多気筒ディーゼルエンジンの音は聞き慣れているが、 「ポンポンポンポン」 とゆっくりとした排気のサウンドは、何となく昭和の良き時代の漁港の風景を思い起こさせてくれますね。
昨日の釣行の目的は、どうやら先日ジュニアくんのGPSに自分が打ち込んでいた60m付近の確認だったようですが、自分もそうでしたが漁友の情報ではどこもあまりパッとしなかった中、美味しそうな本カツオやヒラソーダカツオを始め、オオモンハタやカサゴなどの根魚も、きっちりゲットして来てましたね。
どんな釣り方してるのか全然分からないけれど、それにしてもアジの漁場の情報が確実に生きる面白い釣りなんだね。
これって、アジを追い求めて10年かけて積み重ねて来られた我が釣り師匠のデータと自分のデータが、まるで違う釣り方によって非常に良い形で活かされていることになり、つくづく釣りの面白さを教えてくれますなあ。
釣り師匠にこのことを報告したら、たいへん喜んでおられましたわ。
60メートルの水深の釣りって、自分たちにようにイカリを打つ釣りには非常にしんどいものがありますが、今までの40メートルあたりで釣られた魚種とかなり変わって来ているところを見ると、イカリを打たずにマキマキするだけの釣りにおいては、60メートルの深い場所には大きな可能性があるのかも知れませんね。
凪ぎの日だったら、こりゃドンドン積極的に深場に行ってマキマキしてみると面白そうだね。
それにしても美味そうなカツオを久しぶりに見ましたわ。
うらやましい!食べたい!
昨日も漁場マップ22番目指して船を走らせ、イサキが浅場に来ていないかを確認してきましたが、やはりまだ全然お越しになっておりませんでした。
潮の流れはなかなか上々でゆるりとした上り潮。
ところが南風が強くなったこともありましたが、シマアジやメジナが何匹か喰ったところで、思いも寄らぬ突然のジ・エンドを迎えてしもて、困った時の天然の養殖場に戻ることにしました。
魚探に映るお魚の密度が先日までとすると若干薄くなった感じはありましたが、相変わらずイサキは1匹も喰わず、あれだけ湧いていたハゴイタハゲやサバ・ソーダカツオもほとんど釣れなくなって、去年からすると何となく勝手が違う梅雨なのであります。
南風は天然の養殖場でも吹くには吹いてはおりましたが、沖ほどではなかったので安心して釣りを続行して久々のデカチンアジやイシガキダイやチダイを追加して、さらに南風が強くなった午後1時頃には早々と納竿して帰港することにしました。
残念なことにこれにイサキがまったく加わらないので、とりあえずお刺身程度は確保できたものの、最近あちこちに配るほどの釣果がめっきりなくて、クーラーボックスが寂しいままの釣果でございました。
天気予報によりますと今日は西の風がやたら吹くそうで、昨日のうちに休漁を決めまして、橋の下の天然ドックでメンテナンスすることにいたしました。
それにしても今年はやたら風が吹きまくり雷注意報が毎日出されるような珍しい梅雨を迎えておりますが、このような時は無理して事故に遭わないように注意せんといかんね。
イサキはそのうち必ずやって来ると信じて、自分は深い場所にイカリを打つのが苦手なこともあるので、やっぱり浅い所か近い場所でゆったりまったり釣り糸垂れるようにするつもりであります。
でもこのままイサキが深い場所で産卵終えてどこかに行ってしもうたら、今年はイサキのお刺身を食べられないことになっちゃいますので、あんまり悠長なことを言っておられませんがね。
おーい、イサキさん達よー、早く浅い場所に来てくれんかねえ。
「リールのドラグ調整はきちんとしてくださいね。」 と釣りを始める前に自分は言いますが、 「そもそもドラグって何だ?」 とのお声も聞こえてきますので、チト解説をさせていただきますね。
リールを分解した経験のある方でしたらドラグの仕組みが分かっていると思いますが、多分ほとんどのお方は分解されたことはないはず。
慣れないうちは分解して組み上げたつもりでも何らかのネジや部品が残ってしまうので、お釈迦にしてしまう気がするため分解作業は億劫であります。
外した通りに部品を置いていけばそんなことはないのですが、なにせ部品の一つ一つが細かくて小さいので、興味本位で高価な金額で購入されたリールを分解せんほうが良いかもね。
ドラグは言わば乾式多板クラッチみたいなもので、オートバイの湿式多板クラッチとよく似ております。
素材までは知らないが、円形の薄いクラッチ板が何枚も組み込まれていて、圧力のかけ具合でクラッチが滑ったり繋がったりするのですが、高品質のリールのドラグ程繋がる幅があり、且つスムーズでカクカクしないですね。
オートバイ(スクーターではない)に乗った経験がお有りの方だと分かると思いますが、発信するときに 「スー」 っと繋がるか、それとも 「カックン」 といきなり繋がるかの違いと言えば分かるかな?
では何故ドラグが必要なのかを考えますと、わざと滑らせてお魚に走らせて疲れさせて取り込むためであります。
お魚は針掛りすると猛然と釣り人と反対方向に逃走しようといたします。
そりゃ、口が切れようが、目ん玉に針が引っかかって目が取れちゃおうが、人様のように 「痛タタッ!」 と立ち止まったり座り込んだりしないのでありまして、命懸けで逃げまくります。
その瞬間のパワーとスピードは凄まじくて、糸が出ないようにしているといとも簡単にハリスを切ってしまうのですね。
ハリスをワイヤーにしておけば切れないかもしれませんが、その前にお魚が喰って来ないので釣りにならないので、天秤仕掛けの場合だと3~4号のハリスでやり取りをしないといけませんね。
そのためにドラグ機能がリールに付加されておりまして、お魚が走り出したらズルズルとハリスが切れない程度に滑らせてお魚に仕事をさせて、それを何度もさせておけばお魚の筋肉に乳酸が溜まって疲れて、最後は釣り師のタモの中に無事入っちゃうという仕組みなのです。
イメージとしては、針掛りしてお魚が向こうを向いて走りだしたらドラグを緩めてズルズル出してやり、お魚が疲れて止まってこちらを向いてしまったら少しドラグを締めて巻いてやり、また走り出したら少し緩めてズルズル出してやる。
この繰り返しですね。
でも最初の走りはスピードが違うので、緩めにしておいたほうが安全かも。
1号くらいの細いハリスでも手で握ってゆっくり引っ張ってちぎろうとしてもなかなかですが、少したるませて一気に引っ張るといとも簡単に切れるのと同じ理屈なんですわ。
慣れてないときはお魚がどっち向いてるか分かりませんが、そのうち慣れれば分かるものですよ。
いつまでもズルズル状態で巻き上げる様子を見ることがありますが、口の弱い魚の場合傷がどんどん広がって針ハズレしてしまうことがあるので、走れば緩め止まれば少し締めて巻いて速やかに取り込むことが大事なのであります。
文章ではなかなか表現が難しいので、必要あらばお船の上でそのあたりを説明できるから、遠慮なくどうぞ。
ポンピング等については次回に説明しますね。
昨日の上りの激流にはホトホトまいりました。
自分の釣りは流し釣りと違ってイカリを打っての釣りなもので、時速5km以上の流速はどうにもならない。
砂地にはイカリがまるで効かないし、磯にイカリを掛かっても100号の鉛が真横に流れて行く始末で、釣りが成立する以前の問題でありました。
あちこち移動してみましたが、あの海域全体の海水が北に北に移動しているようで、沖だろうが潟だろうが容赦なく川のように流れているのでありました。
今年はチト遅かったけど、この時期こんな激流がやって来ることが必ずありまして、でもこれがお魚さんの大移動を促す原動力になると自分は考えております。
今まで深場にいらっしゃったイサキが浅い場所に一気に移動してくれるものと期待しておりますが、あまりにもお天気が悪過ぎて海に出る気が萎えてしまうのであります。
しとしと降りの雨が定番の梅雨時期でありますが、今年の梅雨はあちこちで記録的な豪雨をもたらしておりますが、こりゃ何が起こるか分からないので、しばらく天候が安定するまで海に出ないほうが良さそうであります。
お船の整備もたんまりありますので、橋の下の天然ドックがしばらく自分の仕事場になりそうですね。
そんな昨日の海況でありましたが、天然の養殖場で粘って釣っておられたタコ釣り名人さんが、驚いたことに2kg近いマダイを2匹も釣り上げられてました。
砂地にイカリが掛からないので苦肉の策として岩礁にイカリを打たざるを得なかったので、潮下の最も悪条件の位置取りのため、まず釣果が期待できる状況にはなかったのでありますが、何が何が自分が昼寝している間に美味しそうなマダイを2尾も平然と仕留められてましたよ。
しかもあの激流の中、3号ハリスで取り込まれていたけど、よほどドラグの使い方が上手いのでしょうね。
そういえばドラグについてのお問い合わせがありましたので明日少し解説してみますが、ドラグ調整ひとつでおっきなお魚釣れるかどうか決まっちゃうので、時間あったら目を通してみるのも良いかもね。
今日はお船のお掃除と、あちこち壊れている船体の修理を橋の下でやろうと思います。
今週末は諦めたほうが良いかもね。
昨日は綾で時間140mm超えの大雨が降ったそうな。
そういえば大淀川を午前4時過ぎに渡った頃より、8時頃の方が水位が上がっておりました。
ホテル街より下流の船を係留している桟橋が壊れていたように見えたが、確認はできませんでした。
おかげなことに内海の避難港の中はいつも穏やかで、昨日の朝も全てのお船が静かに佇んでおりました。
雷ガラガラなっている中、橋の下の天然ドックでジュニアくんのエンジンを始動してみましたが、何の問題も無く快調に回転してくれてましたよ。
週末のジュニアくんの活躍が楽しみだね。
漁場マップの写真を掲載しましたが、ジュニアくんのGPSにこれと同じイメージを作画しておきましたので、初めてのお方でもいきなり60mのポイントでマキマキできちゃうよ。
どうやらイサキはいまだ深い場所に留まっているみたいなので、良くは知らんがマイクロなんとかというルアーで沢山釣れるかもね。
やってみらんことには分からんから、凪ぎだったら是非ともどなたか行って来て、マキマキチャレンジしてくださいな。
さてと、先日釣れたソーダカツオのシーチキンと、ゴマサバの竜田揚げを、かあちゃんが夕べ作っていたので写真撮っておきました。
ソーダカツオは血合いの部分を取り除いて皮を剥ぎ、適当な大きさにカットしてたっぷりのサラダ油の中に投入。
水分が飛ばないように、時々プツ・プツとする程度の超弱火で30分~1時間加熱して、油から取り出してほぐして塩を少し加えたら、はいシーチキンの出来上がりであります。
1匹のソーダカツオでかなりの量にシーチキンが出来上がるから、我が家では真空包装して冷凍して1年分作るつもりであります。
よって我が家ではお高いシーチキンの缶詰は一切買わなくて良いのだ。
次にゴマサバの竜田揚げですが、3枚におろした切り身を適当な大きさにカットして、塩コショウして片栗粉をまぶして180度の油で揚げる。
次にテフロン加工した鍋に、濃口醤油(刺身醤油)・酒・みりん・砂糖・唐辛子を入れて、トロミが出るまで加熱する。
それをサバを揚げたのに絡めて、すりごまを振って完成です。
こんなの食べたら、 「あーあ、ソーダカツオかあ!」 とか 「あちゃー、ゴマサバや!」 なんて言えなくなるよ。
お料理ひとつで、魚の評価がガラリと変わっちゃいますがね。
是非お試しあれ。