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せいゆう丸釣行記
普段は最初のポイントをある程度決めて出港するものの、途中の探索作業はいつも怠らないようにしています。
しかし昨日のように雨模様だったり、北東からの風予報が出たりすると、目的地にまっしぐらの場合もあります。
昨日は、北東の風を考慮して博打ではあるが北のイサキを狙うか、帰りは向かい波で厳しいけど一昨日釣れた南限にするか、チト悩みました。
考えた末に出した答えは南限の潟でして、50分かけて7時頃到着してイカリをドボン。
「何かがおかしい」
どうにもこうにもイカリを打ったあとのお船の位置が全然定まらず、何度打ち替えても奇妙な動きをするのでありました。
仕方ないので、納得いかない場所だったけど仕掛けを投入して初めて分かったのですが、上の潮は下りで、下の潮はかなり速い上りでありました。
しかも上の潮が数メートルと薄いのに対し、下の潮は30メートルもあるのでイカリ綱にかかる上り潮の水の抵抗が邪魔をしていたのですね。
一旦船の位置が定まったかと思うと、じわりじわりと東側に動き始め、気がつくと40メートルもいつの間にか目的地から外れてしまう始末。
結局イサキ目的の潟はピンポイントだから諦めて、沖の瀬に移動して中アジをそこそこゲット。
一昨日の情報を頼りにイルカ沖で仕掛けを投入すると、おかげで天秤にもサビキにもパクパク喰ってきましたので、ようやくお刺身程度のお魚を釣ることができました。
デカアジ・中アジ・イサキ・マダイ・クロダイ・イトヨリダイ等、みんな美味そうなお魚でしたよ。
寒かった頃からすると魚種が増えてきて、なんか楽しいですね。
今朝は雷さんが大暴れしてたので休漁しました。
自分の場合漁をするのに初めから目的地は決めておりませんで、潮の流れ・水温・風向き等々、港を出てポイントを探索しながら色々な情報を収集して、最終的に最初の漁場が決まる感じであります。
サンデーフィッシャーマンの動きを見ておりますと、一直線に目的地めがけて走っておられるようだが、多分以前よく釣れた経験のある強い思いの場所に向かっておられるのだろうが、大体が的を外しておられる。
師匠から教わった言葉に 「お魚には尾ひれが付いてるから、いつも同じ場所にはいないからね」 がありまして、そのお言葉通り、お魚はいつも同じ場所にはいらっしゃらないのであります。
潮が変わるとそこらじゅうのお魚がごっそり反対側の瀬に移動してもぬけの殻状態になるのは当たり前でして、「あれー?何で今日は釣れんちゃろうか?」 と、お魚がいない場所で能天気に延々と餌を撒かれるお方もいらっしゃる。
まあ皆さん遊びだからそれで構わんが、自分の場合そうはいかない。
とにかくお刺身程度のお魚は何とか確保せにゃならないので、結構頭をフル回転して情報収集しながらお魚を探し回るのであります。
自分のお船の航跡を示したら、多分酔っぱらいの千鳥足みたいなことになってると思うけど、探索しまくって一番可能性のある場所で漁を始めるから、後戻りすることもしょっちゅうでして、大体1時間は仕掛けを投入できずに待たにゃならぬ。
でもそこのところはそんな事情があること理解して、我慢して待っててちょうだいね。
さてと、昨日もアジの姿が内海界隈にほとんど見られなくなりまして、セミプロの皆さんもサビキ振りまくって釣れずに疲れ果てておられたようであります。
以前この時期、イルカ沖でどこでも釣れてたアジが最近まるで釣れなくなり、サビキ船の姿がめっきり減ってしまいましたね。
期待の沖の瀬も不調に陥りまして 「さあてどうするか」 チト悩みましたが、南限の潟に移動して五目釣りをすることにいたしました。
結果これが良かったみたいで、なんとかお刺身程度のお魚を確保できたみたいでした。
デカアジ・中アジ・イサキ・メジナ・チダイなど、魚種も豊富で楽しい釣りになりましたよ。
いつも書いてるけどお魚釣りはこの程度で良いと思いますがね。
ムキになってガツガツ釣らないこと。
目ん玉血走らせて鼻息荒く、入れ食いやクーラー一杯目指して釣りはしないほうが良かよ。
そうじゃなきゃ疲れちゃうからね。
現在自分は現在50代の後半でありまして、当然のことながら自分より年上のお方が観察された場合、立ち振る舞いや皆さんとの会話、その他のことでまだまだ稚拙な人物と捉えられていることと存じますし、おもてなしの精神に全然欠けているのであろうと自覚しておるところであります。
それでもこの海のガイドと言いましょうか、このような活動を毎日続けられていられるのは、釣れたお魚が 「美味しかった」 と言って頂く一言でありまして、これが毎日の活動の糧になっているのであります。
ドドーン・ババーンといった華々しさの欠片もない地味な活動ではありますが、年々減りゆくお魚を海の神様から少々お分け頂いて遊んで、夜にご家族と一緒にお刺身食べて焼酎飲んで元気をつけてもらえればそれで十分良かと思もちょります。
さて昨日は波浪注意報が出ていたので当然漁は中止にしましたが、雨が振っていた事もありS君にジュニアくんの操船レッスンをちょこっとだけ行いました。
自動車であればどんな車種に乗っても操作が変わることはないと思うが、お船の場合は全ての扱いがほとんど違ごちょりまして、メイン電源の位置・シフト、スロットルレバー・GPS・魚探・ウインチ等々、慣れるまでかなりの時間がかかるものです。
自分は毎日海での活動を繰り返しているのでそこら辺が全て当たり前のことになっておりまして、初めてのお方の慣れることの重要さを完全に忘れておりました。
港周辺の水深分布や入出港時のスピードや回転数や右側通行や暗岩の存在とか、思えば数限りない知識と慣れが必要でありまして、そのあたりが自動車を運転するのとまるで違うところであります。
いろいろお話伺うとお船を動かすのにかなり不安が先に立つようでして、こりゃその不安解消から取り組まねばならないと感じた次第です。
出来るだけ時間を割いてレッスンして差し上げたいが、自分も毎日結構忙しいのでなかなかその時間を作れないのが現状だけど、例えば帰港してお掃除してチト時間があれば1時間くらいお付き合いできるのではと思っております。
日の出時間が早まり出港時間が随分早くなって来たので、その分帰港時間を早めればレッスン時間が取れるんじゃなかろうか?
もしレッスン希望がありましたらご連絡くださいな。
それから、ジュニアくんの操船に慣れるため天然の漁礁あたりでイカリ打ちの練習とか、GPSと漁場マップの照合とかやってみたければ、自分が漁に出ている時だったら単独でも構わないので、仕事がお休みの日にでも気が済むまで練習してみてはいかがだろうか?
入出港時に速度上げて走行させて漁師さんに怒られないこと・港の中は右側通行すること・他のプレジャーボートの邪魔しないこと、これくらいを守ってもらえれば海の上では何しても良いから、とことん練習してみたら良いと思う。
燃料さえ満タンにしてくれれば良かよ。
だけどまさか、船の練習に竿を持ち込むお方はおらんと思うが。(笑)
昨日のS君のレッスンしてて思ったが、お目目がキラキラ輝いてすこぶる印象的でしたね。
海のお遊びはワクワク・ドキドキの連続だが、それが実に面白い。
気軽で手軽な海のお遊びを、年がいって体がかなわなくなるまで続けられると誠に良いなあと思いますね。
毎日海に出てると季節の移り変わりを敏感に感じ取るようになりますが、最近の海は活気がないというか、水温は確実に上がってきているものの濁り水の日が多く、見た感じドヨーンと淀んでいる気がしますが、それがお魚にとってどうなのかは不明であります。
ただここ数日アジの姿がめっきり減ってきたのは事実のでありまして、どこを探索しても活発なお魚の反応が見られない。
むしろ水温が16~17℃の低水温の頃のほうが天秤にデカチンアジが喰ってきてくれてましたね。
既に放卵の時期が過ぎたのかは分かりませんが、アジだけ狙ってたら超貧漁は免れない感じがいたします。
幸いなことにこれからの時期はイサキが南からワンサと押し寄せて来るはずだから、朝のうちにアジを釣ってお刺身確保したら次はイサキを狙うパターンになろうかと思います。
それにしても昨日はどこも釣れてませんでしたね。
一通り段取りついたらキャビンの中であちらこちらに情報収集のお電話をするのですが、昨日は黄金の瀬・ムルギ・青島・イルカ周辺・沖の瀬周辺など、どこもかしこも撃沈とか玉砕とのお話ばかりでありましたなあ。
情報の全部が全部を信用しているわけではありませんが、最近では相手の声のトーンで大体の釣果が分かりまして、昨日は特に皆さんの声のトーンが低うございました。
昨日はとりあえず天然の養殖場でアジ狙いからスタートしましたが、デカアオアジがたまに喰ってくる程度だったのでちゃっちゃと諦めて沖の瀬に移動することに。
漁友のSI氏が先に沖の瀬に行ってたので移動しながら状況を聞きましたが、下り潮だけど魚影がパラパラ出る程度で良くなさそうとのお返事でありました。
数箇所探索したうえでとりあえず一番良さそうな場所に船を付けたとの連絡がありましたので、場所確保の準備オッケー。
あちらこちら探索しながらSI氏の方向へ近づいて行くけど、どの場所も生命体の反応がない感じで、明らかに薄い感じでしたね。
連休ということもあり、沖の瀬には多くのお船が集結してましたが、自分は迷うことなくSI氏の隣に船を付けて仕掛けを入れたけどほとんど反応がありませんでした。
そのうち南からの風が少し強くなり波が高くなってきたので、敢えて南限まで移動することを決めゆっくりと南に船を進めました。
移動しながら探索するけどまともな魚影に当たらず、南限の潟に到着。
仕掛けを投入すると小さいけれどイサキがサビキに喰って来てひと安心。
結局午後1時過ぎにピタリと当たりが無くなるまで、イサキ・メジナ・ハゴイタハゲ・アジ等が退屈せん程度に喰ってきてくれて、昨日もお刺身程度のお魚は確保できましたよ。
SI氏もそのうちやって来られて、自分と少し離れた場所で結構釣れたとのことでしたので、お互い場所の選択は間違ってなかったみたいでした。
ところで昨日面白かったのは、普段は磯釣りを楽しんでおられるお方が、「こんな大きなメジナが簡単に喰ってきてくれると、磯釣り師としては困るんだけどな・・・ 」 とボヤキながらタモで取り込んでおられましたよ。
今日は朝から雨模様のためお休みし、ジュニアくんの整備を橋の下の天然ドックでやりますが、同時に取り扱いのレッスン希望がありましたので、そんなことしながら1日を過ごしたいと思います。
昨日堀切峠から見た海は、心配していたこちらの気が抜けるくらい波が落ちておりました。
南東方向から、ほんの僅かに昨日のシケの名残と思える程度の波でして、「行ける!」 と確信してメールでご連絡。
ゆとりを持って、いつもより随分遅い8時前の出港となりました。
ところが出港した時はほぼ無風だったのが、イルカ岬沖を通過するころから急に南からの風が出てきて、あっという間に周りは崩れた白波状態になってもうた。
天気予報を改めて聞いてみるも頑なに西の風が強いと言い張っているので、そのうち西に変わるんだろうと潟に戻って浅場の岩礁地帯にイカリをかけて、とりあえず仕掛けを入れて待機することに。
ところがところが、風向き変わるどころかますます南の風が強くなり、時折横波食らって大慌てする羽目になり、失意の帰港と相成りました。
帰港して暫くしたら次第に風が西寄りになったようですが、白波は取れなかったですね。
天気予報で南風の可能性をアナウンスしてくれれば多分出港を見合わせたと思いますが、あくまでも西風と言い張っておられたからチト腹立たしかったのであります。
ところで昨日の朝に出港までの時間が少しあったので、ジュニアくんの操船特性に慣れるべく外海に出てみましたが、せいゆう丸の旋回特性とかなり違うので少し戸惑いましたね。
せいゆう丸は船首付近が軸になる感じで船尾が回ってくれるので、その場回頭が簡単に出来ちゃいますが、ジュニアくんはミズスマシのように船尾がドリフトする感じで滑り、思うように船首が回ってくれないのでありまして、せいゆう丸の扱いに慣れきった自分にはチト扱いにくい感じであります。
船外機仕様の和船と似たフィーリングかな?
慣れの問題とは思いますが、早め早めに舵を切ってやる必要があり、風が吹く日に上手に接岸するのは少々難しいと感じましたね。
ところが一旦走り出すと直進性も良くキビキビ走ってくれて、なかなかの感触でありました。
前にも書いたけど多分イカリ打っての釣りより、鯛ラバやジギングのように流しての釣りか、トローリングなんぞが似合うかもね。
シーアンカーも試したいけどその時間が無くて結果を伝えられないけど、使ってみて色々試してもらうと良いかもよ。
さてと、確か10年以上くらい前にボート情報誌の 「ボートクラブ」 に、ある船頭の心意気みたいな記事が載ってましたが、その中に 「船での遊びは船頭が一番面白い」 と書いてありましたけど、自分も正直そう思います。
人には個性ってものがあるから、釣り好きの全ての皆さんにお勧めするわけではありませんが、いつかは海に出てお船を操縦してみたいとお考えの方は、是非ともお船の免許を取得して海遊びの醍醐味を味わうと良いと思いますね。
自分は、ライセンスはその人にとって一生の宝物になると思っておりますが、小型船舶の免許の場合一度取得すると生涯の免許となりまして、更新手続きせずに免許証が失効しても簡単な講習を受ければすぐに復活するから、自動車運転免許のように失効したら再び試験を受けなければならないのとはまったく違いますね。
楽しい思いや怖い思いを重ねながら、初めて1尾のお魚を釣り上げた時のその喜びは、他に代え難いものがありますよ。
自分は毎日アジを追いかけているので沖のトローリングをゆっくり楽しむことはなかなか出来ないと思うけど、シイラやサワラやカツオなどのお魚を目的地に向かう途中に仕掛けを流して狙ってみるのも実に面白い。
引き釣りの道具をジュニアくんの荷物室に常備してるからいろいろ試して使ってみても良いし、自分のお気に入りのルアーを流して挑戦しても面白いよね。
今からシイラのメーター級がウヨウヨお出ましになるから、海に引きずり込まれんごとしっかり踏ん張って格闘してみてはどうかな?