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せいゆう丸釣行記

2015-03-10 03:58:00

季節はもう春なんですかね?

昨日は大粒の雨がドカドカ降りました。

 

堀切峠付近の山桜も満開となり、毎年恒例の初春の雰囲気を醸し出しております。

また、港近くの山のほうからホトトギスの鳴き声が聞こえたような気がしますな。

 

午前中は大雨のため作業が何一つできず、黒潮丸のキャビン内で雑誌読みながら待機しておりました。

 

そんな退屈をしている中、今まで雨が降るたび少しずつキャビン内の床に水が溜まっていて、微量なためどこから侵入してくるのか分かっておりませんでしたが、本日ようやくその場所を特定することができました。

キャビン内にプラスチック製の明かり取りがあるのですが、経年劣化で隙間から少しずつ雨水が侵入しておりました。

コーキングで防水の処理をしましたら漏水はピタリと止まりました。

 

午後から晴れてきましたので魚探の発振機をせいゆう丸から外し、黒潮丸の船尾に取り付け作業に取り掛かることにいたしました。

 

電動ドリルを用意していましたので、穴をほがして木ネジで発振機のホルダーを固定するつもりでしたが、せいゆう丸からドライバーで外した際その穴から大量の海水が吹き出したため急遽予定を変更し、瞬間接着剤とコーキングで固定することにいたしました。

 

 

せいゆう丸には小さな木ネジ4本で発振機のホルダーを固定してあったのですが、その小さな穴の隙間から少しずつ船尾に海水が侵入していたのでしょうが、どこにそれだけの海水が溜まっていたんやろと不思議になるほどドバドバ出てきました。

 

黒潮丸の整備を進めながら、ケータイでJCI(小型船舶検査機構)に検査日を問い合わせしましたら、来週の月曜日か火曜日が内海港近辺の検査日になっているそうで、今週中の稼働はできなくなりました。

 

今週末にご予約いただいておりましたお客様にはご迷惑おかけいたします。

たいへん申し訳ありませんでした。

 

今日の作業は操船を2ステーション化することでありまして、デッキからも操船できるように細工いたします。

 

黒潮丸は結構広いキャビンを有しまして操船室にもなっているのでありますが、キリキリパーをする場合ちょいと不都合がありまして、お魚が仕掛けにかかった場合キャビンからわざわざ出て行って取り込まねばならないのです。

 

一人でトローリングする時って結構忙しいものがありまして、ステアリング操作・速度調整・仕掛けの流しと回収を同時にやらねばならないので、その度場所を変えていたのでは仕事にならないのであります。

 

従ってキャビン後方のデッキに新たにステアリングと前進・後進レバーとスロットルレバーを装着することになる訳でありますが、これを2ステーション化と呼ぶのでありまして、釣りに特化した比較的大型のお船にはオプションで装備されているようであります。

 

しかしボンビーなせいゆう丸の船長は、例によって長年貯め込んでいた部品をかき集め、購入品ゼロで2ステーション化に挑むのであります。

 

既に頭の中では完成しているので、1日で完成すると思いますが、後日写真付きで紹介したいと思います。

 

明日は二人目の孫のお宮参りのため、直会用にオードブルやお寿司を手配したのでありますが、お店の方のお話によりますと地魚が全然手に入らずに困っているそうな。

 

つい先日市場でのアジの最高値がキロ3500円を超える異常な事態になっておりますが、海の中は今が1年間で一番水温が下がる時期となっております。

陸上から2ヶ月くらい遅れるのですよね。

 

荒天とお魚が釣れないことで、最近地元の漁師を含めてお船がほとんど動いてないようでして、収入ないのはちょいと厳しいものがありますが、自分としてはこの時期にじっくりとお船の乗り換えのタイミングが取れたのは良かったと思っております。

 

 

 

 

 

 


2015-03-08 16:09:00

孫の風呂入れを理由に、今日は早めに帰ってきました。

 

何日も船の整備をしておりますとさすがに飽きがきまして、テント張りとロッドホルダーのベース取り付けとペラを取り外して今日の作業を終了することにしました。

 

長年船に乗っておりますとお船のアクセサリー類には予備品を含めて不足することはないのですが、統一感がないと言いましょうか、ロッドホルダーを7箇所取り付けましたが種類がてんでバラバラで、いかにも寄せ集めって感じ。

 

でも用は成すわけだから見た目悪いのは目をつぶることにしましょう。

 

格好は良くないしダサいお船ではありますが、お客様が楽しくて何度でも遊びに来てくださるような遊漁船を目指したいと思っております。

 

そういえば今日整備をしていたら、「ホームページ見てますよー」と、声をかけてくださるお方がいらっしゃいまして、しばらくお話させていただきました。

 

自分が橋の下の天然ドックで作業しているのが良くお分かりになったなあと感心しておりましたが、考えてみれば写真付きで何をしているかを克明に書き込んでいるので、当ホームページをご覧の方は自分の行動パターンを良くご存知なわけだ。

 

今はお仕事がお忙しいそうで、暇になったら乗りたいとおっしゃっていただきまして、たいへんありがたく感じた次第です。

 

その方とお別れしてしばらくすると潮が引いてきましたので、本日一番大事なお仕事のペラ外しに取り掛かりました。

 

普通こんな作業はドックして行うものですが、自分は天然ドックの泥に足を取られながら取り外しを行い無事ペラを外すことができました。

 

2年近く放っぽらかしていましたので、ペラの下側に取り付けてあるアノード(犠牲亜鉛)が完全に溶けて無くなっておりまして、ペラが電蝕している恐れがあり確認したかったのであります。

 

写真のとおりあちこちに電蝕の跡が見られましたが、ペラが割れる程には至ってなかったので少し安心。

危ない、危ない。

 

やはり放っぽらかしはダメですね。

 

アルミは亜鉛の次に電蝕するみたいで、アノードが溶けてなくなってしまったら確実にアルミ製のペラがやられるんでしょうね。

 

 

明日はいよいよ魚探の発信機(トランスデューサー)を船尾に取り付け、感度の良い魚探に仕上げたいと思います。

 

工事が楽なため、普通ハル(船体)を通して音波を出したり拾ったりするのですが、ハルで音波が減衰してしまい感度が低下しますので、直接船外に着けたほうが間違いなく良いのであります。

 

明日も天然ドックの泥と戦いながら作業をしたいと思います。


2015-03-08 06:08:00

お船には艤装品と言いまして、釣りに出るまでにはいろいろ買い揃えなければならないものがあります。

 

車は買ってしまえば目的地に人を運んでくれてすぐに満足を満たしてくれますが、仮に新艇を購入した場合(自分はその経験がない)、浮かんで走ることは走るがそのままでは何も用をなさないのであります。

 

釣りをするために必要な艤装品は、救命胴衣他用品・GPS・魚探・イカリ・ロープ・チェーン・ローラー・ロッドホルダー・防舷材・クリート・ビルジポンプ・餌箱・バケツ等があり、なぜかそれぞれの値段がバカ高い。

 

それに加えて快適商品である発電機やマリントイレ・インバーター・マリンクーラーなども気になるところであります。

 

それらをまともに新品で買ったらばそれこそ目が飛び出るくらいの支出になってしまいまして、よほどお金に余裕のある人でなければちょいとためらってしまいますな。

 

それに加え係留費や保険・船検・廃船解体費等々目に見えない費用がかかりますので、お船を所有するのは結構大変といえば大変かも。

 

自分の場合さかのぼれば、40年前に草刈機を改造したエンジン付きゴムボートを乗り回したことから始まり、これまでに船外機艇やディーゼル艇を10艇ほど乗り継いできましたので、艤装品には予備がワンさとありまして、どれかが壊れてもバックアップ品が必ずあるのでさほど困ることはありません。

 

ローラーと言うのは別名ウインドラスと申しまして、イカリを巻き上げる電動機のことでありまして、1日何度もイカリ打ち換えすることもあるため、こればかりはなくてはならない偽装品の一つであります。

 

水深30メートルの位置にイカリをかける場合、最低でも50メートルはロープを出さなければならないので、ローラーの手助けが必要になります。

 

中にはアンカーブイなる浮環を使って全速力で引っ張り回してアンカーを引き上げる疫病の神様みたいな御仁もいらっしゃるが、ひとりでやる分には問題ないが、周りに船がいるときにはアンカーで静かに上げるのが常識であります。

 

釣り専門の方はほとんど岩崎工業のヤングローラーをお使いですが、最低でも10万円くらいしますのでちょいと買いましょかという訳にはいかない。

 

以前から黒潮丸のローラーは力不足の症状がありましたので、今回いたって快調なせいゆう丸のローラーを載せ替えいたしました。

 

作業時間はおよそ2時間で、運転席でスイッチできるよう工夫いたしました。

 

今日の写真は大潮の干潮のみ使用可能な天然ドックに2艇を並べた写真でありますが、横揺れはするものの良く働いてくれたせいゆう丸に感謝しつつ艤装品の載せ換えを今日も引き続き行います。


2015-03-07 04:37:00

人並みに朝8時までごっとり寝る予定でありましたが、やはり4時に目が覚めてしまいました。

 

考えてみれば就寝したのが8時だったから、朝の8時まで寝るとすれば12時間布団の中にいなきゃいかん訳で、やはり無理な話でありました。

 

結局毎朝聞き慣れた 「ゴトン」と新聞が入れられる音を聞いて、バリスタのコーヒーを「ズズッ」と飲みながら、カチャカチャしております。

 

毎日同じように同じことを繰り返すことができる。

幸せってこんなものかもしれませんね。

 

いわゆる働き盛りの年頃には追いかけられるような毎日を過ごしてきた自分でありましたが、その当時しみじみと幸せを感じる余裕がなかったような気がします。

 

時間に追いかけられていたような忙しい毎日でありましたので、しみじみとする余裕が無かったんでしょうね。

 

今やかあちゃんの機嫌を伺いながらチビチビお酒を飲み、手作りボイラーで風呂沸かし孫をお風呂に入れ、プチ喜びを楽しんでいるせいゆう丸の船長であります。

 

 

 

 

 

さて、過去に何度か紹介いたしました、(宮崎で釣り。たまには遠征したい!) 

http://ararafish.blog.fc2.com/

でありますが、紹介しているお魚の種類も200種近くにもなり、この方の引き出しはどれ程あるんだろうと、いつも感心しております。

 

魚の種類を確認するにはお魚辞典を見りゃすぐ判りますが、このブログほどそのお魚について詳しく解説してはありません。

 

しかも地元宮崎で捕獲されたお魚が中心だから馴染みが深い。

 

ブログをプリントアウトして綴れば素晴らしい宮崎のお魚辞典になりますな。

 

磯釣り・船釣り・防波堤釣り、釣りと名の付くもの何でもされる方なので偏りがないのが興味深いのであります

 

お魚好きの方は是非是非ご覧になると良いかと思いますよ。

 

 

 

今からかあちゃん起こさないよう静かに朝ごはん食べて、内海に向かい船の整備をいたします。

 

今日の整備の内容は魚探のトランスデューサー(発信機)を船尾に取り付けるため、天然ドックの橋の下に2隻の船を移動させ大潮の干潮を利用して、取り外し・取り付けするつもりです。

 

ドック場に上げてもらったり、クレーンで吊ってもらえば楽なのでありますが、あくまでもお金をかけない主義のせいゆう丸の船長であります。


2015-03-06 17:23:00

今日は1日中黒潮丸の整備に時間を費やしておりました。

 

せいゆう丸はセルモーターの不具合が発生したためエンジン始動が良かったり悪かったりで、この際完全乗り換えすることにいたしました。

 

セルモーターは経験上オーバーホールが必要になると思われ、デンソーに依頼すれば目の飛び出る位の修理費になりますので、今日乗り換えを決断した次第です。

 

セルモーターは今後時間がある時に外してみて、自分でオーバーホールをする予定ですが、おかげさまで最近漁師と遊魚船業と結構忙しくなりましたので、その実施はちょっと未定であります。

 

思い起こせば2年ほど前、黒潮丸のやはりセルモーターの不具合でせいゆう丸に乗り換えたのですが、30年近く稼働した機関ですから、そりゃどっかに故障が出てくるのは当たり前でしょうね。

 

お掃除して、電装品を載せ換え、エレメント類を交換したりで1日中あたふたしておりましたが、まだまだやることはたくさんあります。

 

横揺れはあまりないし、お客様の釣り座はキャビンの後方にあり、雨を避けるテントもありますので今までより快適だとは思います。

 

お客様は4名まで乗船できますので、お友達誘っての釣りにも対応できそうです。

 

来週中になんとか完成したいと思いますが、間に合わなかったら来週の週末にご予約のお客様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

 

 

ところでお昼ご飯を食べてキャビンで昼寝しておりましたら1本の電話がありまして、「すみません。こちら日本テレビの者ですけど、今お電話よろしいでしょうか?」

 

寝ぼけていた自分は、「ついに漁師とカモメの友情物語のドラマ化が決定したか!」

いっぺんに目が覚めて一気に興奮状態に・・・。

 

ところがよくよくお話を聞いてみれば、とある番組の中で誰かにわざと船酔いを起こさせ、その状態を緩和させる方法を試してみて効果があるかどうかを検証する内容だそうで、船酔いした時和らげる方法を知らないかとのことでありました。

 

多分かたっぱしから遊漁船のオヤジに電話して聞いているようで、「そんな方法知ってたら自分が教えてもらいたいわい」と、そっけなくお答えしました。

 

興奮して損してしまいました。

 

明日はご乗船の予約がありましたが、荒天でもあり中止させていただくことになりました。

 

春先は天気が不安定でいけませんなあ。


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