Welcome

古本屋日誌

2018-04-03 19:32:00

今日は非常に暑くて都島のお客さんのところに出向いたもののなこなか査定もはかどりませんでした。しかし非常にきれいな本がたくさんあって驚きました、なんでも何に数回本棚から取り出して風にあてているとかで、素晴らしい。その中に平田篤胤の「仙境異聞」がありました、この本は去年くらいからなぜか人気が出て8000円くらいしている時期がありました。いまは岩波書店が重版をかけて、比較的大きな書店なら簡単にてにはいります。もう少し前には同じく岩波文庫の「葛飾北斎」というつまりは北斎の伝記なんですがなぜか品薄となり古書価は4500円くらいになりましたが、重版となり落ち着きました。岩波書店は価格動向確認しておそらく4000円を超えるようになると重版しているような感じがします。しかし「天才と遺伝」は非常に品薄でほとんど見たこともありません。上、下2巻なんですがわたしが前に手に入れたのは上巻だけで、それは歴史的仮名遣いのやつで戦争前の出版でした。古書価も高いのになぜか全然重版をかけていません、なぜなんだろうかな。 

河出文庫の木下順二「子午線の祀り」も人気のある作品で帯のついたいい状態のものはなかなかなくて4000円くらいになるのではなかろうか、不思議な作品です。


2018-04-02 12:02:00

今朝は少し寒かったが結局蒸し暑いくらいになってます。

うちの猫は特にオスなんですがしっぽの付け根をバンバン叩いてやるとうっとりしてます。オス猫はしっぽの長い関西猫なんですが付け根を叩くとその長いしっぽがクエッションの形にまがりくねり足を固定して動きません。これは雄猫だけの習性なのかメス猫にもあるのか群ようこに聞いてみたい。

柄谷行人が先日の朝日新聞の書評で猫本を取り上げつまりは猫は茶の間にいるライオンなんだ、人を魅了して思い通りにさせる魔性の生き物だと論じていてまあそうだけどそれは栽培植物、例えば稲がおんぶにだっこで人に依存しているのを動物にスライドさせて論じているだけに見えます。人は予想以上に植物や動物に操られているわけなんですな。でもまあ例えば乳牛は毎日乳を絞ってやらんと乳腺炎になって死んでしまうわけだし大したことを言っているわけではない。またアマゾンにいるハキリアリは葉っぱを切り取って巣に運び込みそこに菌糸を植え込んできのを栽培してエサにするわけで、あの脳がご不自由に見えるアリンコ風情がかかるありさまであるのを見るととうていアリンコの個人プレイとは思えない。宇宙の大いなる意志がハキリアリに降臨してそれをなさしめているような感じです。

 

 

 


2018-04-01 13:24:00

けさは少し肌寒い感じでしたが、結局気温は高まり春本番です。

先日今年の初めに岩波新書で出た「近代日本150年」などをお客さんからお譲り頂きました。山本義隆は1941年生まれですから今年はもう80に近いわけでご同慶の至りです。このところ科学史の本をいろいろ出してましたが、ようやく日本の近代史に手を染めたわけです。

しかし東大全共闘の話も書いて欲しいところだがバカバカしいのか書かない。日大の全共闘は経営陣が巨額の使途不明金を出したのに、居直って責任を認めなかったので非常にわかりやすい形で怒りが噴出したのだが、東大は当初は医学部の問題からスタートしたが取り立てて大騒ぎできるネタにならなかった。そこで自己否定だの帝大解体だののスローガンを作り出した。この辺の理論的な読みが聞きたいものだ。自己否定とか言っても3000人からいる東大の学生は大した才能もない輩が多いわけでそもそも否定できるほどの自己などないわけだし、いかにも大げさすぎる。それに東大の学生は解体される側だからあんまり興味の湧かないスローガンであることは間違いなく、狙いは国民大衆のひがみや妬みの喚起だったのかもしれない。毛沢東の文革は確かに大衆を狂喜乱舞させて下放だとか北京大学の入試の廃止やら、吊るし上げ、糾弾が広範囲に行われて国家は大混乱に陥った。日本でもこのスローガンに大衆が乗ってくることを期待したのかなあ。中国は毛沢東という稀代のカリスマの旗振りだったから大衆もついてきたわけで、対して山本義隆程度の力では所詮人を動かすことはできなかった。これは間違いない。


2018-03-31 15:14:00

今朝は割と寒うて少しびっくりしました。

昨日はお休みにして嫁と八幡の木津川と淀川の間にある背割り堤の花見に出かけました。ここは元々は松並木が植わっていたのですが50年くらい前に桜並木に植え替えて現在樹齢50年くらいのそれなりの大木とエノキの巨木が並んでいます。エノキは松並木だった時から植わっていたものでなぜか切られずに残っています。桜の数は200本くらいだと思いますが樹齢が50年くらいのものばかりでソメイヨシノとしては老齢で、しかも吹きっさらしの堤防上に生えているものだから枝があれこれ盆栽のごとくにまがりくねり、既に幾百年をけみしたかのような風格です。吉野の桜は当然ながら全山が白く、赤く染まり圧倒されますが、まず上り坂で歩くのがめんどくさい、車やバスが通行して興が削がれるという大きな問題があります。その点背割り堤は平面の上に車もバイクも通りませんから素晴らしい。


2018-03-30 11:35:00

今朝はやはり清々しい感じで久しぶりのお休みです。しかし大日のお客さんから買取を頼まれて出かけて岩波文庫などをお譲り頂きました。

先日「大阪今昔図絵」の第壱、第弐集を手に入れました。第三集があるのかはよくわからないんですが、発行は昭和27年で実はこの辺りで他にも「年鑑 大阪」というかなり詳細なガイド本や例の牧村史陽の雑誌「大阪弁」なども出ていてちょっとした郷土史ブームがあったようだ。中でもこの「大阪今昔図絵」の最大の特徴は建物内部の写真をたくさん掲載していることで第壱集には宗右衛門町の巨大キャバレー「メトロ」の内部の写真が載っていました。キャプションによれば一本の柱もない構造で確かに開放感のある作りで、中央には歌舞伎の影響なのかせり上がりがあります。このメトロは成瀬巳喜男の「めし」にも出てきているのだがこの映画はやはりめしで原節子がいつまでもご飯を研ぎ続けるのが怖くてあまり印象はない。他にも磯田敏夫原作の「経営学入門」にもメトロは出ているそうだがこの映画は桂米朝やら三國連太郎やら野坂昭如やらキャストも面白くて米朝がメトロで打ち合わせをするシーンがあるらしいのだが、まだ見れてません。現在メトロはホテルメトロになっているのだが、御堂筋線の難波駅に出ていたホテルメトロの広告には「かつてのメトロです」とのキャッチが載っていた。何かホテルの中にキャバレー風の施設があるのかもしれないな。