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古本屋日誌
今朝はかなりぬくうてこれからの気温が思いやられます。淀屋橋駅で京阪特急の乗り入れ55周年で記念グッズが10時から販売となり、どんな具合なのか楽しみです。
昨日の晩Eテレで1月に文楽劇場で上演の「平家女護島」の放送がありました。豊竹呂太夫、吉田玉助で、やはり素晴らしいお声でご同慶の至りです。また玉助はうまいな。しかしまあこの近松の作品も解説で出てきた阪大の先生は素晴らしいと絶賛していたが、ストーリーには無理がある上に合理性も全くなく極めて問題のある作品です。鬼界ヶ島に流罪になった俊寛ら3人に大赦が発せられ船で戻れることになるが、成親には島で親しくなった千鳥もいう女がいてこの女を連れて帰ることはならぬとなる。それで女は大騒ぎして挙句岩に頭を打ち付けて死ぬからと言い出す。ここが最も違和感のあるところで赦免の船は無理でもそのあと迎えをよこしたら済む話だ。別に島から出てはいけないとなっているわけではなく、女も一里か二里なら泳いで渡れるが何百里ともなると無理なんだといっている、さらに俊寛は平家の代官である瀬尾を襲って殺害するのだが、船に乗っている平家の侍たちは手出しもせずにただ見ているのがわけがわからない。囚人が暴れているんだから制止するのが当たり前だろう。さらに俊代寛は俺は瀬尾を殺したからその科でこの島に残る。しかし女を連れ帰れば3人を許すとした平家の意向と人数もあうから問題ないなどと主張してこれが通ってしまうんだからわけがわからない。近松の研究家とかはそれでメシを食ってるのだから擁護するのは仕方ないのかもしれないが、そのような理屈は大学の中でしか通用しない。文楽の面白さは近松半二のほうが門左衛門なんかよりずっと上で、ストーリーとしても「近江源氏」なんかはよほど優れているわけだから、こっちをやってもらいたいものだ。
まあしかしきれいな大阪弁をずっと聞けるのはありがたい、久しぶりで教経の正しい大阪アクセントを聞くことができてよかった。