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古本屋日誌

2018-04-13 12:46:00

今朝は少し肌寒い感じです。以前から比較的高額の商品はゆうパックで発送していましたが、この場合お客さんが受け取ったことを知らせるハガキを送ってもらえるサービスが付いていました。まあそこまでしなくても問題は何もないし、深刻な人手不足なおりからこのサービスは中止になりました。当然ですね。

市営地下鉄がなんの意味があるのかさっぱりわからないものの民営化となりましたが、以前発売した「昭和レトロ映像⓶」をお客さんからお譲り頂きました。昭和12年にできた「大大阪観光」という25分の映画などが収めてあります。梅田から地下鉄で難波に出て、市電で新世界、通天閣、天王寺公園、動物園てな感じであんまり今と変わってない気もします。

さらに同じお客さんから「労働歌ベストセレクション しあわせの歌」もお譲り頂きました。革命歌や労働歌を収めたCDでなかなかこきみがよい。でも心を打つのは「同志は倒れぬ」です。ロシア革命歌なんでしょうが、まあああいう革命は無意味で失敗したのみならず収容所群島を生み出した上に、シベリア抑留などという強制連行に至ったわけで困ったものです。しかし「空の神兵」同様にこの「同志は倒れぬ」は素晴らしい。敵にやられた同志の後を継いで「時は来ぬ いざ復讐へ」という、「半沢直樹」そのままの歌詞がいいわけです。

私が中学生の時に期末テストの盗難事件があってなんでも職員室に深夜侵入して教師の机の鍵を壊して問題を盗み出したもので、テストは一時中止になりました。犯人を必ず見つけ出すとの方針で全クラスで名乗り出たら許してやるからという説諭がありましたが、まあ鍵を壊してまで盗もうかというバカのことですからもちろん名乗り出ない。そこで学校としては全員の指紋を採取して壊された机にべったり付いてるやつと照合しょうということになり全員から指紋をとりました。私はその時も今もですが正しい方針だなと思っています。

 


2018-04-12 09:29:00

今朝はやはりぬくうてこれ以上気温が上がると作業中に汗をかいてしまいます。まあ仕事なんだから当たり前なんですが。

先日お客さんからいがらしみきおの「のぼるくんたち」などをお譲り頂きました。年寄りが老人ホームであれこれ引き起こすマンガでやはりいくら年をとっても煩悩は無くならない、配膳のおばさんに「今日はコーヒーが少し少なかったな、俺とはあんまり顔を合わさないからそれでなのではないのか!」とバカなことを言ってしまう。コーヒーが少なかったなまではまあ事実かもしれないし、今後のためにもゆうておいた方がいいのかもしれない、しかし俺とはあんまり云々はいかにもやりすぎだよなあ。こういう過剰が年寄りの特徴で子どもによく似ている。

でもまあバカな人は年をとればもっとバカになるだろうし、変な人は社会的な遠慮もなくなれば純粋な変態になるだろうし、ちょっと考えても丸くなった年寄りなどというものは幻想でしょう。金があり、ヒマもあり、健康でしかもひがみ根性、負け惜しみといった誰もが持ちやすくそのくせ見苦しい性格でもないといった希有な恵まれた人だけでしょう。私の親はよく「一番貧乏くじを引いたのは俺や」と嘆いてますが、その当否はともかく、これだけ世間で年寄りはやさしく、丸くなる、成熟するみたいなおかしなイメージが広まり、その上一部の年寄りは確かにそういう生活を享受しているように見えるわけだから、父親も嫌でもそれを目にしてわが身とひきくらべてストレスを強く感じるのは無理からぬことです。


2018-04-11 11:34:00

今朝は風が強うてお客さんの本を郵便局にお願いに行く途中のあるコンビニのモータープールに赤いメガネがおってました。吹き飛ばされたのか、吹き寄せられたのか不思議です。

私もそうなんですがさっき確かめたことなのに大丈夫かまたぞろ気になり確かめてしまう人がいます。家の鍵を自分でめのまえでかけて、本当にかかっているかどうか引っ張って確認する、まあ一回くらいはするかもしれません。しかしこれを何回も続けざまにしかも全力でやる人がいます。

かくいう私も郵便局に本を持って行く際には出荷の伝票も必要なんですが、まあいつものことなので忘れることはありません。ところが自転車で向かう途中になぜだか忘れてるやもしれんと疑いだして右手で前かごを探って伝票の紙片を確かめようとするが見当たらず、もっとよく見ようと前かがみになるが、運転がおろそかになるので止めようと左ブレーキを強うかけたら当然ながら前輪だけが止まってしまい前のめりにつんのめってしまい、自転車から投げ出されました。膝はすりむく、右手からは血が出る、前輪は変形して上のドラムに接触してバタバタ音を立てまともに乗れません。みなさんもこういうバカな神経症にはご注意くださいませ。


2018-04-10 12:40:00

今朝はぬくうなってきていて、当然ながら桜は葉桜となり、これが山桜ならもっとダラダラ長いこと楽しめるところなんですね。

お客さんから買い取った本に線引きや書き込みがあるケースが時々あります。私は買取に伺った際に「線引きとかありますかな?」とストレートに聞いていますが、まあそれでも昔読んだ本なんか忘れていることもしばしばありますからね。大阪の老舗の古本屋の「天牛書店」の方に線引きや書き込みを見つけるコツは何かありませんか?と尋ねたことがありますがそのお答えは「ペラペラめくってなんか違和感があるかないかやな」でした。うーんそういうもんかなあ。鉛筆での線引きは消しゴムで地道に消します、赤鉛筆のもかなりあるのですが、これも消えます。

まあ線引きのある本は当然ながら安く売ることにしますから、そういうものがあまり気にならない方にはお得ですね。前にブックオフで岸浩史の「夢を見た」の文庫本を買う機会があり、紙片が挟まっていて見ると著者ご本人が書いたかなり長文のお手紙で、ある女優に献呈するご挨拶でした。岸の「夢を見た」は漱石の夢十夜みたいなマンガで、短編ならではの趣向が凝らされ毎回読ませる作品で、もともと「小説 推理」という双葉社の月刊誌に連載してあった作品です。私は単行本も買い、文庫本も気に入って購入していました。その縁でか何か、著者の直筆を手にできてありがたいことでした。

他によくその本の新聞書評が挟んであることがあります。よほどお気に入りのご贔屓なんでしょうが、少し気になるのは新聞紙は直ちに酸化して黄ばんでいき、その黄ばみが本にもうつることがあることで、まあ参考になる資料が付いているわけだからよしわるしですかね。

 


2018-04-09 12:02:00

今朝も割と寒くて久しぶりにストーブをつけました。しかし外へ出てみるとさほど寒くも無い、むしろ家の中の方が肌寒い、もう少しぬくなったら大丈夫なんだが春先にはよくあることですね。

このところ「新明解国語辞典」の第4版の1刷はないのかとようお客さんに聞かれます。1刷で帯が付いていて、箱もきれいでビニールカバーもよいとなると8000円くらいはしています。でも2、3年前までは1刷も比較的よく目にしていましたし、せいぜい500円前後で買えていましたから、ずいぶん高くなってしまいました。第4版で有名なのは動物を捕らえて監禁する施設だとする「動物園」の語釈や好きになって、あれこれ悩むが失敗するとする「恋愛」の語釈などですが、確かに動物園は一面動物を閉じ込めている面があるので、そういうもんかなと思えますが、恋愛の方は普通には「好きになること」くらいの意味で使っているわけでしくじるという意味合いはないように思います。なぜ執拗に恋愛の不可能性にこだわった書き方をするのかな、そもそも恋愛という言葉にそういうニュアンスがあるのか、それとも著者である山田先生の個人的な受け取り方なのか知りたいところです。

永江朗の「広辞苑の中の日本語」はシリーズで3巻まで出ていて浩瀚なこの辞書を博捜して味のある言葉を取り出して解説したものでなかなか面白い。本当に広辞苑を読んでる人がいて、こんな風に面白がっているんだとわかる、ただ取り上げている言葉は日常的とはいえないものが多くて、新明解国語辞典の第4版を読むような楽しさはない。