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古本屋日誌
今朝は涼しかったが昼過ぎにかけてえらく暑なってしもてえらいことです。
先日竹本住太夫が亡くなった日にNHK古典芸能への招待で綱太夫50回忌、竹本織太夫襲名披露興行の中継がありました。演目は「摂州合邦が辻」で、織太夫は1975年の生まれでまだ若いけれど声も凛々とよく伸びて、畳み掛けるところは畳み掛け、じっくり聞かせるところは聞かせとなかなか良かった。まあ問題は演目です。家督を乗っ取ろうと企む次郎とその餌食になりそうな俊徳を助けようと継母の玉手は毒酒を俊徳に飲ませて顔を見にくくし目も見えなくしてしまうというところがそもそもデタラメです。そんな都合のいい毒酒なんかないです、まあこういうご都合主義はどんな作品にもあるわけですが、美内すずえの「ガラスの仮面」と比べてあまりにもレベルが低すぎる。
さらに俊徳の病は寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に生まれた女の肝から取った血を飲んだらたちどころに快癒するなどという設定は唖然とするばかりです。
女の身として主人の倅たちを助けたいが、アレヤコレヤ封建道徳につなぎとめられて身動きとれず、結局我と我が身を犠牲にして事を成し遂げるということなんだが、そういう縛り自体がくだらないので、深い共感を客から得られない。
それはそれとして昨日は嫁と東山に出向いて、平安神宮、黒谷、真如堂、京大の食堂、善行堂(古本屋さんです)、哲学の道、法然院、安楽寺、永観堂、南禅寺とお寺巡りしてきました。永観堂には初めて参りましたが、あまりにも巨大で驚くばかり。それにしても永観堂や法然院は浄土宗のお寺なわけだから平安時代とか鎌倉時代とかからあったと思うのだが、その立地は崖や斜面に沿ってお堂が配置してあってけっして建物を作るのに容易な場所ではない。それにひきかえすぐ南にある南禅寺の立地は相当平らな地所なんだからここに作れば良かったのではと思ってしまう。それとも南禅寺の平らな土地は土木工事で制作されたものなのかもしれない。