Welcome
古本屋日誌
今朝は寒の戻りで風が強い。しかし冬たけなわではなく優しい。雄猫はまた出ましたがすぐ戻ってきてなぜか臆病風にふかれています。近所の蔵のある家が解体されることになりました。
なんばパークスシネマで福山雅治主演の「マンハント」を見ました。天王寺のハルカス、うめきた、近鉄上本町駅、古川橋駅など大阪のいろんな場所がロケ地になっていてよい。ただ中身は荒唐無稽で感心しない。製薬会社が人間のパワーアップを目指して新薬を開発するためにホームレスを飯場か寄せ場かから調達して人体実験をしているというのがバカバカしい。また顧問弁護士に会長が斡旋した女は社長の女で、嫉妬して社長が女を殺してその罪を顧問弁護士にになすりつけるとの設定も荒っぽくて出来は悪すぎだ。大阪の地理からしても大阪城でバトルしてた直後うめきたに現れるというのもデタラメ極まりなく、我々には大いに違和感がある。東京の人はわからんやろけどね。小説と映画はそれなりに客が多いのでかなり出来が悪くても流通してしまうところがあり、これは昔から変わらない。
さかいたちばなは飲んで食べれる店でなかなかしっかりしていて、お昼の定食もゆうめいで、今回は本マグロや活けのブリのお造りを頂きました。大劇前の清水が去年閉店してしまい残念至極だったがまだたちばながあるので、辛抱できる。
今朝は少し寒くて朝寝をしてしまいました。このところ両親の体調がすぐれず父親は肺気腫で入院しています。父親は大工なんですがやはり家をこぼったり、養生しての掃除とかでまいたつホコリなどを長年吸い込み続けたせいもあって肺の機能が衰えています、歩くのにも例の細長いキャスター付きの酸素ボンベを携帯しています。
2日付の朝日新聞でロバートゲラーが地震の発生確率などというものはそもそもデタラメで、こういうくだらないものを発表するのはやめるべきだと書いています。何年おきに周期的に地震は来るなどというものは何度も誤りだと指摘されているのに今だに援用するなどとんでもないとある。
まあこれは常識でバカな学者が政府と組んで予算欲しさに嘘を垂れ流しているわけで、マークブキャナンで「歴史はべき乗則で動く」で指摘しているように大地震も小さな地震も最初の揺れは同じなのでその後巨大化するかどうかは起こってからでないとわからないとのべ、つまり予知などというのは理論的にも不可能であるという。また島村英利も「地震予知はウソだらけ」で同様の主張をしてましたが、なぜか研究費流用のかどで逮捕されて、本人はその経緯に関して詳しくはかたっていません。
まあ何の根拠もなくデタラメであってもそれを元に都市開発をし、つまりは地上げなどをして不動産屋がもうける、救難グッズを作り、自治体が大量に購入することでその関連会社がもうけるというのはいいことなんかもしれない。資本主義とはそういうものですからね。「ショックドクトリン」にある通りです。朝日新聞の先のロバートゲラーは「地震は不意打ちだと理解して命を守る準備をしょう」と最後に述べています。でもこの程度の主張なら無意味です。というか自治体が進めている地震対策の後押しをしているだけです。いやむしろどこに来るかは全くわからないという主張なんですから、全国どこも安全でないから全て対策が必要だとなりじゃあどんどん地上げやら堤防とかのかさあげをして、最終的には金儲けするぞ〜〜という現在のトレンドの後押しをしてることになりますね。つまりはロバートゲラーの主張は地質学会の主導権争いだということです。
昨日の晩はまた寒さがぶり返して仕事から帰るとかは油断してセーター着てなかったのですきま風がコートに吹き込んできました。メス猫は福笹をまた食べて今回も押入れに入れてある布団の上に戻してました。神さんを食べたらバチ当たるでと言い聞かせているのだがもちろんどこ吹く風です。
先日お客さんから有明夏夫の源蔵捕物のシリーズなどをお譲り頂きました。「大浪花諸人往来」で直木賞を得たのだが世間的にはあまり恵まれてない。だいぶ前にNHKで桂枝雀主演でドラマ化されたりしてはいるが、なかなか細かい設定が面白いのにさほど評価されないのは残念だ。その中に「西郷はんの写真」というのがあって西南戦争中に大阪の夜店で西郷隆盛や桐野利秋らの写真を売る店が出ていてよく売れているのだがそれはどうも偽物ではないかとの噂が立って主人公の源蔵が調べるのだが、結局大村崑ふんする写真屋が金に負けて京都の神主を西郷隆盛だとして撮影していたことやらが判明していきます。まあ謎解きは大したことないんですが有明夏夫の時代考証は定評があり明治維新直後大阪の町名が一時的に大幅に変更されて数字を主体に表示されるようになったこともきちんと書いています。だから西郷隆盛の写真が売られていたら、それが偽物であることを普通の人たちが容易に見破っていたこの話にも何か出典があるのではないかと思うんです。西郷隆盛の写真はほとんどない、本人が写真を嫌っていたからとよく聞きますが本当なんかなあとおもうわけです。
今朝は風が強く気温も下がり少し冬に逆戻りした感じはしますが暦の上では啓蟄だそうでまあ太陰暦なわけだからずれがあるのも当たり前ですね。
先日お客さんから「大阪今昔図絵」の第弐集などをお譲り頂きました。昭和29年の発行で篠崎昌美がやっていた大阪郷土文化会の出版物です。開くとB4くらいの大きさがありたくさんの写真が載ってますが、最大の特色は建物の内部の写真がいっぱい載ってることです。例えば阪急百貨店の巨大な食堂、キャプションには正面の壁画を撤去して後にバースペースを作ることになっているとある。そごうの二階の吹き抜けから一階を写したもの、大和銀行の巨大な柱が林立する内部の写真とかはこれまで見たことがなく魅力的でした。他に御堂筋に5メートルおきとも思えるほどの短い間隔で並び立つ照明灯の写真、歩道だけでなくいくつかの中央分離帯にまで等間隔で並ぶ光景は不思議です。天王寺公園から美術館に向かうところにある黒田家の蔵屋敷の門はもとはもちろん中之島にあったものですが蔵屋敷を解体して新大阪ホテルにする際にホテルを計画したメンバーが懐かしんで移築したとある。そのまま使ってもいいようにおもいますがね。明治に流行していた石垣の上に赤いレンガを積むの方が私ははるかに違和感を覚えます。旭区の今市に巨大な旧家があったが、お決まり通りこぼってマンションにすることになりました。既に竣工してますが外壁の土塀は瓦を乗せて残してあります。
以前坪内祐三が「大阪おもい」という本の中で「大阪今昔図絵」の第一集の素晴らしさを書いてましたが、少なくとも2冊目まではあったことがわかりました。
今朝は本格的な雨で気温も高く、先日まで寒さで震えていたのがなんだったのかという感じですね。猫も雨の日は出ようともせず、一応玄関までは来るのだがたたきに下りようとはしません。
先日お客さんから谷口尚規の「冒険手帳」などをお譲りいただきました。この本は中高生にサバイバル術を伝授する目的で書かれていて、あまり役にはたたない瑣末な知識が汗臭いイラストとともに書いてあります。子供の時ボーイスカウトに入っていてこの本を読むように勧められたことを思い出し懐かしくなりました。例えば砂漠で水を手に入れる方法だとして「実は砂漠でも水は蒸発している、だから簡単に手に入るんだ」という。少し砂を掘り下げてすり鉢状の穴を掘り、その上をビニールシートで覆い真ん中に足を乗せてシートの下に設置したコップに蒸発して垂れてきた水が溜まるようにするんだという。
まあ確かに少しは溜まるだろうけどそこ溜まるまでのクソ暑い時間はどこで過ごせばいいのかは書いてません。山で熊に出会ったらどうするかというのも書いてあります。死んだふりはダメだとして谷口によると思い切って熊の胸ぐらに飛びついてしがみつくのが良いという。なんでも熊はその手で自分の胸もとを探ることはできないからだという。しがみついてるうちに熊の中にバカな人間への愛情が芽生えるかもしれないと谷口は書いているが、バカバカしい。だいたい熊にずっとしがみつく腕力なんか普通はないしその前に噛まれて終わりだろうと反論するのも愚かしいくらいだが、それはそれなりに面白かった。
アルピニストで心霊現象を研究していた西丸震哉は今後平均寿命はどんどん縮む、41歳になってしまう、なぜなら現代人はたくさんの汚染物質に囲まれているからその毒素に耐えきれなくなるからだという。もちろんたわごとでした。彼は一種の農本主義者だったんだと思います。