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古本屋日誌

2018-02-02 12:11:00

今朝は雨上がりでしたが風が吹いておらず過ごしやすかったです。このところ寝る前に猫じゃらしで遊んでるのですが、例のエッセーマンガ「ニャアン」を読んでいたらいろいろ遊んでやろうとしても猫じゃらしの先端を持ってるのは人間で決して生きている鳥ではないことは猫は百も承知でそれを問題にして「でも結局あんたが持ってるんでしょ」てな感じでじゃれつく気力をみせなくなったとある。ところがうちの3つの黒猫はやる気満々でお風呂から上がるとすり寄ってきたり、おこたの上に飛び乗ってじっと見つめたりしてます。人間が動かしてるのはよくご存知でそっちの方がいいという感じです。

先日お客さんから西部邁の雑誌「表現者」などをお譲りいただきました。この中に呉智英との民主主義に関する対談があって、呉が田中角栄は大した学歴もない(といっても大卒みたいなもんですが)し地盤も支持者もないなかでのし上がっていったのはどう考えても金をばらまいて求心力を作ったからで西部のいう大衆の良識なんていうものはないと批判しています。呉は学歴も地盤もない政治家がのし上がるには金の力しかないに決まってるし、そんなことは頭なんか悪くても世間知として当たり前だろうという。それにもかかわらず大衆が庶民的だとか、指導力があるとか言って角栄を持ち上げてるのは笑うべきことではないかというわけです。

確かに呉のいうとおりで西部の大衆批判はどこかこしが引けているように思いました。ただ中沢新一を東大に招こうという動きがあった時にあくまでも反対しあんなのが来るのなら大学にいる意味がないと東大を辞職したのは大したものです。中沢新一はチベット仏教のオカルト本もさることながら、「大阪アースダイバー」なる奇書をものしていて感心しません。


2018-02-01 12:02:00

今朝は気温がさほど低くはなく雨です、お客さんに本をお送りしてほっと一息、猫はおこたに入ってますが下にホットカーペットも敷いてありこれもつけておこたも入れると3つの黒猫兄弟は暑すぎて出てきますが8つのサビ猫は関係なくおこたの中です。サビ猫は真夏でも押入れに入っていて暑いのがよほど好きなんでしょう。

先日お客さんから鎌倉文庫の藤沢桓夫の「新雪」などをお譲りいただきました。昭和21年の発行で紙質も悪くてかなり焼けがありますが著者の献呈がありました。舞台は国民学校時代ですから昭和の初めなんですが、大阪に暮らしている若い学生や教師がるまったく大阪弁を使わないのは面白かった。たとえば兄が九州で大学の教師で、妹は大阪に暮らしているのだが、妹はしっかりした大阪弁なのに兄は訳のわからない東京弁風のしゃべり方なんですが、特に妹から「あんた、きもいで!!」というようなツッコミもなく淡々と話が進みます。なんでなんかなあ?藤沢の小説は下手くそで現代的な価値はありません。ただ風俗や世相を学ぶのには大いに価値があると思う。

他にも岸浩史の「夢を見た」なんですが著者の岸が女優の杏にあてた長文のお礼状がついていました。杏のやっている番組でこの本を取り上げてもらったことのお礼のようでしたが、杏は保存せずに売ってしまったようだ。まあ本は一度読んだら基本的には二度と読むことはないから持っていても場をとるだけですからね。この「夢を見た」は見開き2ページに様々な幻想的な夢が描いてあって圧倒されます。思いもよらない不思議な世界に誘われて私は大好きな作品です。


2018-01-31 11:02:00

今朝はやはり気温も低く早起きしたくない感じでした。雄猫のかいは昨日近所のくろうと喧嘩して気力体力を使い果たしたのか晩方前足の爪をおとなしく切らしてくれました。いつもなら爪切りを取り出しただけで逃げてしまうのにもう好きにしてーてな感じでしょう。

郷土雑誌「大阪春秋」は最新号でキリシタンの特集をしていていま神戸市立博物館が持っている例の教科書にも載っているザビエルの肖像が元々茨木の田舎の旧家にあったことが詳細な地図や経緯とともに述べてありました。よく小学校や中学校の教科書に載っているやつで、頭がカッパみたいだとか、ハゲとるとかで騒いだ覚えがあります。その絵ですが、南蛮美術コレクターの池長孟という人が垂水にあった別荘を売り払いその金で手に入れたとある。さらに戦争のどさくさを経て美術館が入手するんだか、その経緯とか値段はどうだったんだろうかな。なんぼぐらいしたのかも書いとかないとあかん思うし、この池長さんの素性も知りたいところだがその説明もないのは片手落ちだ。せっかくの郷土雑誌なのに、よくわかってないと思う。大学のとかならこういう文章でも通用するんだろうけど、それはそういうサークルだけのことだということをわかってない。

今日は嫁と伏見に行ってあれこれお酒をいただきました。黄桜酒造は例の黄色い花が咲く桜がファクトリーのせんざいに植えてありましたが、吉野でも黄色い桜は見ました。京大と早大が共同で開発したビールや黄桜の「京都ビール」などを売ってました。この共同開発のビールはかなり美味いもので以前京大の時計台の前にあるレストランで飲んだことがあり豊潤なコクに驚くとともにそこは朝早くから開いていて学生は誘惑に打ち勝つのは並大抵のことではなかろうと思いました。

しかしそれにしても例の寺田屋はやりすぎではないのか。明治以降に再建された町家であるのに、あたかもそこで龍馬が襲われ、お龍が入っていた風呂桶があるかのような展示を行うのはどうなんだろうかね。まあ金沢にも忍者寺というのがあってからくり屋敷風で面白いのだがこれも明治以降の建物ですが、一応それはわかるようにしてある。河合神社の鴨長明の方丈の模型にも驚いたが考えて見たら京都の人は歴史を捏造して商売するのはお得意にも思える。そういう点では斜陽館で太宰をとにかく持ち上げて商売にしている青森なんかにもよく似ていて田舎風だな、大阪はそういう商売はしないな。


2018-01-30 16:23:00

今朝は寒さも緩み早起きしましたが大丈夫でした。雄猫が例によってゴミ出しの時に外に飛び出し案の定ぬくさに誘われて散策中の近所のくろうに遭遇してにらみ合ってました。今回は間に針金の柵も何もなく文字通り顔と顔を付き合わせる状態でそのあわいは10センチしかなく1分くらいうなりもってにらみ合ってましたがこれ以上放置したらかみつきあうか、猫パンチの応酬で怪我をすると案じて後ろから近寄ってうちの猫に「家に入り❗️」と呼びかけると尻尾を膨らませながら飛んで帰ってきました。

うちの近所のブックオフ寝屋川店が明日で閉店で今マンガは半額、108円の本は7割引とかのセールをしてます。棚を見てますといい本なのに安いのがありますよね。例えば下村湖人の「次郎物語」は角川文庫で全5巻ですがたいてい100円とか50円とかです。バカではないんだがにぶい次郎が世間に翻弄される様子が面白くもあり気の毒でもあって素晴らしい作品です。友人のかなり年上の姉に好意を寄せて毎日その女のいる薬局に通っていて、女もまんざらでもない様子だったのに、実は女は東京の男と婚約していたし、その弟は次郎が姉に好意を持ってるのを承知しながら、隠して次郎をいたぶるんです。そんな中次郎は懸命に悪に染まることなく成長していく。向田邦子の「父の詫び状」も50円とかですけど、これほどうまく書ける人はいませんよね。宮本百合子の「道標」、この人はわりとちゃんとした家のお嬢さんなんだが、留学とかもして教養もあるのだが、例の共産党の宮本顕治とくっついて辛酸をなめることになる、その自伝的な作品で、非常に面白い。

「次郎物語」にせよ「道標」にせよ、時代の産物と言えるもので、今の日本でたとえかなり才能がある人だとしても、生ぬるい平和な世界では下村湖人や宮本百合子のレベルの作品は作れない。だって幸せなことに今は結核も治るし、丁稚奉公も基本的にはないし、アメリカとの国の威信をかけた戦争なんか当然ないし、機関紙を持っているだけで逮捕される非合法政党なども存在しない。幸せだが当然人間は薄っぺらくなるのは必然、これはどうしょうもない。


2018-01-29 00:20:00

昨日は一日中家にいて月曜の出荷の準備や事務作業をしてましたが、昼間から二匹の黒猫きょうだいが、さっさと遊べとひつこく絡んできました。作業中の机の上に乗って妨害し、体をすりつけてくる、但しこっちが顔を近寄せると「何すんの❗️」とばかりに後ずさりすることはいつも通りです。姉の方が特にひつこく後であそぼねゆうても全く引き下がらずいつまでも作業を妨害します、弟は淡白です。