Welcome

古本屋日誌

2018-02-20 12:34:00

今朝はかなりぬくうてそれでも家の中は日が差さないために気温は低くストーブつけました。これ以上気温が上がると少し動いただけで汗することとなり今くらいがちょうどいいんですがね。

単行本は文庫になると値段も下がってしまいますが中には不思議なことに下がらないものや却って高なるものもあります。わりと有名なものでは「漢文法基礎」です。これは二畳庵主人というわけのわからないペンネームで増進会から出たんですが、著者は中国文学者の加地伸之なんですが、中にポルノまがいの漢文が含まれているということで、未だに高値で、講談社学術文庫に収録されているのだが、ポルノ漢文は削除してあるのでこちらは普通の値段です。民俗学者の池田弥三郎も単行本は変なペンネームで性風俗のことを書き、死んでから講談社学術文庫に「性の民俗誌」というタイトルで刊行。性のこのだから嫌だというガキのような幼稚な感覚は笑うべきですが、今や歴史的な産物です。「九州性崇拝資料」とかかなり昔から堂々と扱っていたわけで、彼らのへんな自己規制は意味不明です。

わたしは草野進こと蓮實重彦の「プロ野球批評宣言」の単行本、つまり冬樹社のやつが好きで以前新潮文庫になったがやはり冬樹社の造本はなかなか洒落ていて著者がお花の家元だという前提なので白地に花をあしらった上品な作りです。しかし値段は安い。冬樹社は田中小実昌の「猫は夜中に散歩する」も出していてこれも赤地でなかなかオシャレで旺文社文庫になってますが単行本のほうが人気があり少し高い。

しかしまえから不思議なのは式場隆三郎の「二笑亭綺譚」ですが、ちくま文庫のほうが単行本より高い。ちくま文庫は版も当たり前ですがあんなに小さくて図面が見づらいし写真も小さいのに2500円くらいしているのはどう考えても解せん。単行本のほうが見やすいしいいのになあ。なんか文庫のほうが機械的に高く設定してお客さんもそれを良しとしてるのかなあ?