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古本屋日誌

2018-03-04 11:24:00

今朝は風もなく非常にぬくい。コートの中に着るセーターを薄手のにしたがそれでもまだ居心地が悪い。メス猫は福笹を食べたためかやはりもどしてました。家のすぐ横の道にはすでに青々とおひしば、めひしばの新芽が元気一杯ですが、外に出た時は雄猫、メス猫ともに見向きもせず、こっちが気を利かして摘んできたら争うように食べてます。

先日難波の溝の側のお客さんのところへ伺いました。今は難波センター街というようですがいじがわの跡です。ここは本格的なお店が並んでいてまずかんてきをいこして焼肉を食わせる店があります。ものすごい量のかんてきを店の前で昼からいこしつけていて見てるだけで楽しい。無煙ロースターもいいんだが昔からかんてきでやってるんだからそれでいいじゃあないというのは楽しい。ルーとご飯があらかじめ混ぜてある有名な「自由軒」、ここは不思議な店でとにかくものすごい量のメニューがあった。カレーが名物だがトンカツとかビフテキとかあれこれの洋食が並んでいてさらに意味のよくわからないものが多数。この店のすぐ前はビックカメラなんだが以前はプランタンで、一階の外に面したところは左端が結婚相談所だった。横に長いカウンターだけというスタイルで結婚式場の紹介をしていて、例えばこの近所にあるホテル「一枝」(タイガースの一枝修平の経営だろう)をいいよーと斡旋していた。プランタンの時代地下はパチンコ屋で私は2003年のタイガースとホークスの日本シリーズ第7戦をここのラジオ放送で聞いていた。9回のおもての最後の攻撃で広沢が代打で出てきてソロホームランを打ったがまわりの人は全く関心なくパチンコに興じていた。大阪のタイガース人気なるものは多分にマスコミが煽ってるだけで、当たり前だがジャイアンツファンの方が多い。勝つ方が気持ちいいからで、当然昨今はカープファンが多いわけだ。

さてその結婚相談所のすぐ右隣がジャニーズなどのタレントのグッズを売る店でカレンダーやポスター生写真とかをたくさん並べていた。一応女子の夢を売る店が並んでいるんだけれどそのはす向かいは映画館が二つ並んでいて一つは普通の封切館なんだがもう一つはエロい映画館だった。エロいほうも非常に立派な構えで、二館合わせて20間はゆうにあろうかという間口を真ん中で等分にして看板の方も「美女レイプ狩り」とか例のおどろおどろしい絵と合わせてなかなか扇情的で面白かった。こういう風に本来は同居しないほうがええんちゃうかなというようなものが隣り合ってるのが便利でいいわけだ。この映画館の東隣には有名な啖呵売の店があった。ブランドもんだと称する時計、カバンあれこれを小気味の良いテンポでおっさんが売っていく店で一時はものすごい人だかりだった。これは完全に娯楽ですね。プランタンの西隣には今もあるんだが立ち食いのうどん屋が二軒並んでいて完全に立って食う方は少し値段がやすく、コの字型のカウンターがあって座れる方は高いという非常にわかりやすくて合理的な商売だった。


2018-03-03 11:33:00

今朝は少し気温は低いが日差しは暖かく、却って家の中の方が寒いくらいです。メス猫が先月寝屋川エビスでこうてきた福笹をかりかり食べます。神さんやからあかんよゆうてもやめません、その後盛大に戻してます。

宮崎哲弥と佐々木閑の「ごまかさない仏教」などをお客さんからお譲り頂きました。宮崎は週刊文春の「時々砲弾」が面白くアベノミクスは下々の可処分所得の増加に寄与していないとの巷でよく指摘されるデータに関しても統計の取り方に問題があって実は増加しているとか、自殺者数は経済状況と関係があり自民党政権、民主党政権時代は3万を越す人が命を絶っていたがアベノミクス開始で雇用状況が改善して大きく減っているとか、失われた20年の間は若者の雇用環境が厳しく非正規など条件の悪い職場に放り込まれてしまったために、現在でも年収が低い事態が続いていて、これは本人の責任などではあり得ず無策な政策のゆえであるからきちんとした対策を取らないと将来生活保護の大幅増加となるだろうとか興味深い指摘が多い。

この本もなかなか読ませるところが多くて仏教の無我という教えを敷衍すれば自分というものがそもそもないわけだし、行為の責任を取れと言われても自己の継続性もないとなれば無理なのではないかと宮崎は述べています。確かに犯罪者だといっても遺伝的に脳の機能が違っていたら、脳内物質の分泌能力の違いなどがあるわけだから、自己責任をどこまで求めていけるのか疑問ですね。また変なイデオロギーとかも厄介でそれが正しいとなると常識的な判断もできなくなりますね。


2018-03-02 19:08:00

今朝も少し風がありましたがぬくうて春本番ですね。この15度程度の気温でも作業したら汗をかくし、そうかといって10度を割り込むようだと寒いし、なかなか難しいものです。

戎橋筋の難波より、少し御堂筋側に入ったところにかつてナンバブックセンターがありました、1階にぼてじゅうがあり、というかこのビルのオーナーがぼてじゅうなんですが、二階と三階が本屋でした。二階はサブカルの本がたくさんあってこれはこれで素晴らしかったが、三階には平凡社の東洋文庫が全冊揃っていました。500冊発行となって平凡社が大きな本屋に売り込んでいる時があって、旭屋や紀伊国屋は当たり前ですが売れないから受け入れなかったが、この本屋はおそらく店長の趣味で受け入れたようだ。でもまあ500冊も揃っているのに客が少しずつこうてしもて減っていくのは断腸のおもいでしょうね。「詰むや詰まざるや」という詰碁の本が出ていてこれは今でも人気で古書価も高いですがすぐに売れてしまいました。

しかし紀伊国屋書店は以前も梅田本店のレジの女が満足にカバーをかけられないので、びっくりしましたが、グランドビルに漫画の専門店がありますよね。なかなか品揃えもいいのですが、レジでカードを出してサインで決済したところ、レジの女は横にいた男とカッコこれは字が汚いから読めないけど、いいんですかね」と相談している。「サインはそういうもんやからかまわへんねん、字がきたないからあかんなんて言われたことないでー」と申し上げました。まあ本屋はたくさんおいてあればいいわけだから満足に仕事ができない女や男がいても特に問題はありません。

今はもう富国生命のビルになってしまい新築がなった暁にはオープンするからそれまで待っていてねという約束は反故になってしまった東梅田の旭屋書店ですが、3階の文庫売り場のところに「喫茶、軽食リーブル」というのがありました。「お待ち合わせに、ご休憩にご利用くださいませ」とあったのを覚えています。私は浪人していた時にずっと家にいたのですがよく訳の分からない勧誘の電話がかかってきて、判でおしたようにその待ち合わせがこの「リーブル」でした。百科事典を買わないかとか英語の教材はいらないか、悩みごとを聞いてやるぞとかそういう類で、ただでコーヒを飲ませてくださって誠にありがたかったです。リーブルは外から見ると中はつたが絡まってるように見えて木暗い感じでそのくせ中に入るとふんわりしていて居心地のいいサテンでした。

昨日の朝日新聞の「週刊新潮」の広告は「昭和天皇のピンク映画」という見出しが黒塗りになっていました。なんでも朝日新聞の社内規定に触れるということのようだが「ピンク映画」が問題とは思えないから昭和天皇との組み合わせが問題なのだろうが「産経新聞」は黒塗りにはせずに発行したようだ。なんにせよ言論の自由を自ら放棄してしまうのは訳が分からない。


2018-03-01 11:32:00

夜前はものすごい風と雨でびっくりしました。今年は結局雪も積もることはなく少し残念です。猫は清潔好きと見えて嫁が丸亀製麺の仕事から汗みずくで帰ってきたときは近寄りもしないし、接近しても踏み越えていくだけですが風呂から上がってきたらそそくさと近寄り抱っこしてとせがんでいます。猫とはそういうものなのか。

2月の11日の日曜日に松竹座で四代目桂春団治の襲名披露興行があり、行きたかったが仕事なので当然行きません。四代目の落語は聞いたことがないが、初代、二代目、三代目と皆話はうまくて引き込まれる話芸の持ち主なので四代目もうまいんだろう。四代目は寝屋川の出身で、他にも漫才の大助花子の花子や芥川賞作家で芸人の又吉直樹や大相撲の豪栄道も寝屋川の出だ。また全然関係ないが、私の友人は今は神戸市灘区に住んでいるが、以前京都に住んでいた時に寝屋川の祖母から電話があったというが、祖母は電話の数時間前に死んでいたというどうでもいい話を怪談であるとしてひつこくしゃべります。彼によると阪急京都線で高槻まで仕事に行っていた時に踏切で飛び込みがあり、その晩帰宅する際なぜか茨木市と高槻市の間の駅の数が普通は2つなのに3つに増えていたので恐ろしかったという。駅が増えるとはなかなか珍しい現象だな。普通は増えない。

以前京阪電車の光善寺駅の近所にある図書館で落語会があり、もう故人になった笑福亭松喬などが出ていたが高座といっても急ごしらえで地べたにほんの間に合わせに畳を敷いた程度で、客は畳のすぐ横に取り囲むように座っていて繊細な松喬はやりにくそうだった。まあ昔みたいに掛け合いになれば、演者も間が保てるしネタも次々出てきてよろしかろうが、このところ大阪もノリが悪くなっているし、そもそもお客さんが高齢化しているので、機敏には反応してくれない。

 


2018-02-28 12:52:00

今朝もかなりぬくうて春本番かな。このところ風呂上がりに冷たい水を飲みしばらくくつろぐ習慣ができてその間猫たちが遊べーとうるさいのですが、取り合わないでしばらくそのままでいるとあきらめて大人しくなってしまい、さて十分にくつろいだから今度は遊ぼうとこっちがなった頃には猫様はえらいしずかになっていて、おこたの中で寝てしまってますので、ここで起こすのも悪いなあと気を遣って結局遊べないままになっています。

先日お客さんから谷岡ヤスジの「ギャグトピア」などをお譲り頂きました。白夜書房が1980年に出した本で1000ページ以上もある大冊ですがあんまり高くはなくて古書価は3000円から5000円くらい。わら半紙を集めたような仕立てなのでどうしても酸化が進んで劣化しています以前またネット環境が整備されていない時期は本を探すのは大変で、知り合いの古本屋に頼んで探しておいてもらうか自分で全国の古本屋を行脚して探すがそういう無駄な時間ばかりかかる方法しかありませんでした。私はその頃から谷岡のファンでどうしてもこの大冊が欲しくてしかし入手するすべすらなく、インフォーシークという古本のサイトに探求書コーナーがありそこに30000円で買い取りたいので、持っている方よろしくお願いしますと出してしばらくして京都の「安寿書房」とかいうおそらくネット専業の古本屋から連絡があり「この値段でしたら送料はサービスします。」とのことで非常にうれしかった覚えがあります。

谷岡は高校生のときからすでに新聞の連載を持っていて本もあれこれ初めから出てましたからさほどの稀覯本はないような気がします。これがいしいひさいちのなると例の「バイトくん」のチャンネルゼロより前の全3冊のやつは稀覯本でなかなか目にしません。私の友人にいしいひさいちが大好きなのがいて「なかなバイトくんは見つからないからなんとかならないか」と頼まれそんなにレアなものとはつゆ知らず安請け合いしてしまったのが10年くらい前でそれから一度手に入れたことはありません。ヤフオクで10万を越えているのは見たことがあります。