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古本屋日誌

2019-12-04 12:50:00

吾妻ひでおの「逃亡日記」を読んでいたら石ノ森章太郎の忘年会の話が出ていてアシスタントからファンも入って家族ぐるみの宴会なんだが、酔っ払ったアシスタントが「仮面ライダーなんかくだらない、どうしょうもない」とからみだした。

石ノ森章太郎は何もいわずに出て行って、その後奥さんがアシスタントに「そんなにお酒飲んだらあかんよ〜〜」とたしなめていて、吾妻ひでおは「さすがは石ノ森章太郎、大したものだ」とその対処術をほめていて、その上で「俺も仮面ライダーはどうかなあ、というのはあるよ、だけどあれだけ子どもに受けているんだからね、石ノ森章太郎は先を読む目があったんだね」という。

吾妻ひでおは不思議な人だなあ。自分の好みでは「仮面ライダー」は認めないけれど、世間がもてはやしてるんだからその価値は認めないといけないという、極めてまともな感覚ですよね〜〜


2019-12-03 12:45:00

先ごろ亡くなった吾妻ひでおの「逃亡日記」を入手しました。2015年発行の文庫版で、二回の失踪時の放浪場所を編集やカメラマンと訪ねた写真が20ページにわたって掲載してある。

なんでも失踪時は金もなく、シケモクや廃棄弁当の入手を狙って東伏見から石神井公園まで2時間くらい毎日歩いていたとある。

吾妻ひでおはレストランやコンビニの廃棄物を狙って出向いて、それでも処分場では開けたりせずにそのまま人目につかないところまで持ち帰り、そこで必要なぶんだけ取ってまた返しに行っていたとある。

まああれですな、人目は気になっているのだが、それはマナーにもとることをしたらもう廃棄弁当が手に入らなくなるおそれがあるという極めて実用的な理由からで、人から自分がどう見られているか気になるからではないんですね。

吾妻は失踪中、ガスの配管工になって日給1万で働くようになり、やがて社内報に漫画を投稿して当然掲載されて、まわりの若いヤンキー風の配管工から一目置かれる存在になるのだが、それでも「この人があの吾妻ひでおなのか‼️」と話題になることはなかった。

これは寂しいといえば寂しいことなんだが、日本が繁栄している証でもあるよなあ。王や長嶋とはいわないまでも娯楽の少ない昔はそれこそ国民的ヒーローがいたわけだが、そんなものは退屈なだけですよね。

今はそれぞれが自分の好みに応じて熱狂できるものを手に入れている時代で「有名人」と言ってもたかが知れてます。

結局吾妻ひでおが友人から借りていた自転車がじつは盗難車で、警察に見つかり連行されることになって失踪は終わる。


2019-12-02 14:13:00

えらい早うに亡くなってしまった黒田一樹の「すごいぞ 私鉄王国関西」を入手しました。ぜひお読みください。

今はJRのアーバーンネットワークがずいぶん整備されて長浜から明石まで乗り換える必要もなく、圧倒的なスピードでいけます、それに引き換え関西の私鉄は阪急はまだ堺筋線と乗り入れているから、天下茶屋から河原町までスムーズに行けるが、その他京阪にしても、南海にしても近鉄にしても、JRとの接続駅で長大な階段の後、いちいち改札を出て、ひちめんどくさいことこの上ない。

近鉄など特急を最優先で走らせる上に複線でしかないから普通列車はえんえんと10分以上も通過待ちを強いられてビックリする。

また京阪電車の京橋駅はすぐ下に環状線があるのに、三階のホームからエスカレーターで下まで降ろされ、寒風吹きすさぶ中100メートルはあろうかという連絡通路を通らされてとなっているのだから、いい印象など持ちようがない。

黒田はこれについて「関東のターミナルはどこも乗降客で満杯であったのに対して関西のターミナルはまだ余裕があったのに加えて、大阪市の鉄道経営方針がモンロー主義で、私鉄の介入を許さなかったところから直通運転は発達しなかった」という。また「それぞれの私鉄が独立していたので特色ある独自の文化を生み出した」とやけに肯定的にとらえている。

まあ俺はそんな風には全く思わないけどな。普通に毎日通勤して、満員電車にゆられていく身にしたら、京阪電車の京橋駅は人をおちょくっているとしか思えない。おまけに京橋駅到着時には日本語、英語、中国語、朝鮮語での全く何の意味もないどころか騒音を垂れ流す公害放送まで聞かされるのだからイライラさせられる。阪急電車はあんまり車内放送も、駅での放送もやらないわけで、京阪電車のバカさ加減にはあきれる。

黒田は京阪電車の複々線は目的地別のそれなので、普通と急行や準急の乗り換えが極めてスムーズに行えるようになっている、目的地別複々線が12キロも続くのは関西では京阪電車だけなんだという。

そういうものなのか〜〜

燈台下暗し、幸せの青い鳥みたいなもんなんですかな。


2019-12-01 12:08:00

日曜日の木村拓哉の主演ドラマ「グランメゾン東京」は思わせぶりなシナリオが面白い。

木村拓哉の勤めるフランス料理店「グランメゾン東京」との対決に勝ちたいためにライバル店が放ったスパイから、メゾンの新メニューの鰆料理のレシピを入手して、シェフに再現を命じ、もう1人のシェフが準備したアンコウ料理と競わせる。

さてまず運ばれたアンコウ料理、結構な出来栄えだとオーナーも賛嘆して「では、これで行きますか?」と畳み掛けるシェフにオーナーは「もう一つ命じているものがあるのでそれと比べてから決めましょう」と言い放つところに、例のパクリの鰆料理が運ばれてくる。

そこでカメラは一旦途切れてグランメゾン東京のシーンとなりスパイをして鰆料理のレシピをライバル店の に渡した男が土下座して詫びている。

キムタクは「お前はライバル店にレシピを渡すということどうなるのかわかっているか?」と追い討ちをかけたから男はますます畏まって「すいません、すいません」と謝り続ける。

しかし「俺たちのレベルになるとレベルがあったからといって真似できるものではないんだ」との話になって、再びカメラはライバル店に切り替わる。

オーナーが怒鳴りつける「これは単なる焼き魚じゃないか‼️」


2019-11-30 12:08:00

先週の土曜日、昼前に枚方市駅から京阪バスで高槻に向かったところ、出発前に「枚方大橋で事故渋滞があるので、かなり時間がかかると見込まれますよ」とのアナウンスがあったが、高槻で用事があるし、バス以外の手段もないので、諦めて乗車したら橋を渡りきるまでに40分かかった。普段なら5分もかからないが、橋の中央で乗用車とライトバンが衝突して、乗用車はセンターライン上に車体のフロント右側を大きく損傷して止まっていた。確かにこれではどちらの車線も満足には通行できない。

昨日は堺東の高島屋に用事があり、私は高野線で出かけたから何の問題もなかったが、待ち合わせをしていたお客さんが車で来ていて高島屋に付属している大型のモータープールの8階に止めてあって、「今から車を出すから高島屋の前で待っていてくれ」と言うので実に嫌な予感がした。

8階建ての巨大なモータープールなんだが、ものすごい渋滞で、出て行く車も、入ろうとする車もピクリとの動いていないにを目にしていたからだ。

お客さんから携帯で「いま8階のスペースから車を出して左に車体を立て直したが、それから20分たったけど1ミリも動いてないよ〜〜〜〜〜」

結局出てくるまで1時間25分かかりましたよ〜〜〜〜

しかしあれですね、ガードマンは「かなり時間がかかりますよ」と警告したり、入場制限したりはしないものなんかね〜〜

昨日は中曽根康弘が死んだ。1980年代の初頭に総理大臣となりレーガン大統領と良好な関係を保ちつつも「日本を不沈空母にし」日本独自の軍事力を保持しようと努める一方、臨調行革路線で人減らしの先鞭をつけ、1987年の国鉄分割民営化への道を開いた。

まああれですね、普通の政治家の感覚ではアメリカに軍事的なプレゼンスを掌握されて動きがとれない日本のあり方は問題だと考えられたわけですな。そういう意味で伝統的な、保守的な政治家だった。

個人的には2011年の秋に大阪病院に入院中あまりの無聊で病室からあれこれ本やCDを買い続けた中に「文藝春秋」と二代目桂春団治13夜もあった。

二代目のあまりのうまさに圧倒されるとともに「文藝春秋」にあった中曽根康弘の朝食にも驚いた。健啖家で朝も早うからハムなんかからヨーグルトや野菜、果物までしっかり食べる。