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古本屋日誌
店に買い物に来た老人にどう声をかけるのか、カード決済とかネット系の支払いではなく、現銀でのんびりしている時には「現銀ていちいちあれせなあかんから邪魔臭ないですか?」とか嫌がらせに取れるようなことを言ってきた。
もうわりと前のことだが古本屋の仕事をしていてレジだったんだが、文庫本をこうてくれた老婦人が
「あのなあ、年寄りにお元気ですか?ゆうのはあかんねんでー
お変わりなさそうですなゆうのがええんや。
ほしたら『どうもおおきに』と話が落ち着くねん」とか言うてくる。
まああれですね、見苦しいよな、いちいち気をつけて話をしなさいという態度がそもそも老化を示している。
普通は相手を慮って、向こうの都合に合わせてこっちからゆうものだよとは思ったが、「む、むつかしいですねー、ほんまにむつかしい〜〜」と応じた。
雑誌「フリースタイル」の最新号は例によって漫画の特集なんだが山上たつひこが「大阪弁の犬」を長らく連載している。
今号は千林商店街にあった行きつけの古本屋の話を書いている。大通りに面している店と、入り組んだ路地にある店がお気に入りでどちらも本の大半が漫画だったという。そこで手塚治虫や「のらくろ」の初版本を手に入れたり、買いそびれて今でも悔やんでいる楳図かずおの本があったりしたという。
そうなのか、昭和30年代の千林商店街には漫画専門といえるような古本屋があったんだなあ。ここは「庶民の街」ということで品物が安いからかなり遠くからも客が押し寄せる商店街で「主婦の店、ダイエー」もここが一号店だ。だから大衆娯楽として手塚治虫やのらくろや楳図かずおが幅を利かせていたわけで、いい小説もあるけど漫画の方がすごいやん⁉️というのがまともな大衆の感覚だったのではないかな。
それにしても山上たつひこはかなりいい本を持ってそうだな、ぜひ買い取りたいものだ。
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