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古本屋日誌

2020-03-28 15:31:00

東京の小池都知事は「危機的状況」だと煽って大衆をあらぬ方向に導こうとしているようだ。

大阪の吉村知事も土日は外出を避けてくれとかバカなことを言っている。

しかしこれは集団ヒステリーで、実体的な危機もないのに騒いでいるだけで権力者自らが社会と経済を破壊しているに他ならない。

今週号の「週刊現代」が「あなたが死ぬ確率」と題した記事を掲載している。それによれば今回の肺炎で年間の日本の死者数は多く見積もって1000人くらいだろうとし、昨年の日本の全死者数136万人で割った、コロナで死ぬ確率はたかだか0.07パーセントに過ぎない。これはインフルエンザの0.24パーセントよりずっと低い。

他人に殺されて死ぬ確率は0.02パーセントでこれよりは少し高い程度、交通事故で死ぬ確率の0.26パーセントと比べると格段に低い。

マスコミもバカなやつしかいないのでくだらない危機 情報を煽りまくってどうしようもない。もともと大衆には判断能力などというものはないから、テレビや何やらで煽られたら即座に反応して買いだめをしたり、会社を閉じたり、事業を抑制したりしてしまう。

それにしても、以前日垣隆も縷々述べていたが日本人の死因で侮れないのが、「お風呂で溺れて死ぬ」で年間6000人、率にして0.44パーセントもあって、川や海で溺れて死ぬの820人、0.06パーセントに比べてはるかに高い。

また「平らなところで転んで死ぬ」も「階段など段差で転んで死ぬ」のほぼ2倍あることにも驚かされる。

うーん死ぬならどっちかといえば階段などの方が〜〜てな感じもするが歳を重ねると段差がなくてもこけてしまうわけだ。


2020-03-27 16:28:00

大宅賞をとった堀川恵子の新作が去年出た。

「狼の義」という犬養毅の伝記で、なぜか小説風の随所にセリフが織り込まれた作品だ。堀川恵子は「原爆供養塔」で名を馳せた、従来注目されてこなかった供養塔にスポットを当てて戦後の広島市のマスコミ戦略を描いた作品だ。

確かに原爆のモニュメントとして「平和祈念館」ばかりが取り上げられ、原子爆弾に焼かれた遺骨を埋葬した供養塔が忘れ去られるのは異常だ、堀川恵子はここに目をつけたわけで、その慧眼は大したものだ。

この作品でも冒頭の西南戦争のシーンは印象的で木堂が報知新聞の現地特派員として参加し、政府軍が1日に30万発もの砲弾を戦線に投入して、1薩摩藩の反乱にあまりにも無駄な濫費を繰り返したり、指揮官の山県有朋が優柔不断で敵の弱点があらわになっているのに、慎重の上にも慎重、なかなか出て行かず、ためにこう着状態が続いてしまうことを丹念に描いている。

そしてこの愚かしい帝国陸軍の戦争指揮が昭和に引き継がれていく話になっていく。なかなかの名人芸だよなあ〜〜


2020-03-26 08:27:00

谷口ジローはその圧倒的な画力を駆使した作品で有名だ。「神々の山嶺」をはじめとする山岳ものは代表作で読むものを驚倒させる山肌の描写があるけど、谷口自身は「まだ日本の冬山とアルプスの山肌の違いが出せていない」などどどこまでも求道者の道を貫く。他にも犬や狼の動物モノ、漱石を描いた明治モノ、「孤独のグルメ」のような現代人の心を描いた作品など多彩を極める。

なかでも山岳モノの「K」はネパールに暮らす通称Kと呼ばれる山岳ガイドの話で8000メートル級の高峰に神業とも言えるテクニックで登り遭難者を助ける。

エベレストの断崖に残されたシェルパの遺体を収容するために誰も登ったことのない断崖に挑む話があるのだが、岩が硬くハーケンを打ち込むのに1時間もかかる、滑落して宙ぶらりんになるのだが、麓から吹き上げてくる強い風のピークを待って一気に駆け上がるとかの描写は圧倒的と言うほかない。

それにしても遺体を収容するこの崖登りは10日以上もかかっているのだが、本当にそんなことがあるのだろうかね〜〜

まあ現実的にはヘリコプターで収容してしまうだろうからありえない話だろうけど、ヘリがあろうが何があろうが、そんなものには頼らない求道者の話として読んでいきたい。


2020-03-25 12:23:00

肺炎騒動で東京オリンピックが延期となった。わしはそもそもオリンピックはくだらない祭りだと思っているので、ザマアミロ〜〜としか思わないけどな。

だいたい競技そのものがくだらない。柔道にせよ、レスリングにせよ、フェンシングも見ていて全く面白くない。どこで技が決まったのかさっぱりわからない、選手が大喜びしたり、シュンとなっているのを見ても感情移入がだからできないのだ。

ちょうどお能が見ていて退屈でさっぱり面白くないのと似ている。あれは演じてる本人とその家族や取り巻きだけがいいと思っているだけの完全なオタク芸なんだろう。

本人やその周りがいい気になっているのは、そもそも趣味だから一向に構わない。しかしオリンピックだと言い出して大金をつぎ込み、環境を破壊して、あまつさえすごいプレイをしていて人々に感動を生むなどというたわごとを言い出すのはやめてもらいたい。

スポーツごときで人は感動したりしない。デタラメな思い上がりが根本的に不愉快だ。

その上でオリンピック最大の問題は街を破壊してわけのわからない建物を建て、意味のない道路を作りという「ショックドクトリン」そのものである点だ。

東京の連中は街を破壊して金儲けをするのが趣味のようだから、ヒトの趣味にケチをつけるのもどうかとは思うがその想像力の無さには驚かされる。オリンピックによって東京が大改造されてしまっても、それでいいと思っている人たちがたくさんいるのに驚くばかりだ。

東京から来た友人は例えば大川のクルーズで「東京のも隅田川クルーズがあるけど、景色が工場やビル群に限定されていて単調で緑も少ない、大阪の大川クルーズの方が緑に取り囲まれて古い町並みやらあたらしいビル群があってずっといい」てなことを言う。

また日本橋駅の北西にあるごちゃごちゃした雑居ビルに居酒屋やバー屋スナック菓子、物販が混在しているのを見て「うわー懐かしいなあ〜昔のゴールデン街の雰囲気そのままやわ〜〜大阪はまだこんな街が残っていていいよね」とかいう。

 


2020-03-24 10:03:00

先日NHKの「歴史探偵」という番組で本能寺の変のをやっていた。佐藤二朗がシャーロックホームズ風の探偵に扮して大雑把な指示を手下に出して、現地調査を行なって真相に迫る企画だ。

実際には京都高低差崖会の梅林秀行らが手下にアドバイスして謎を解明していく仕掛けになっていて、佐藤二朗はいなくても大丈夫なように思えたなあ〜〜

さて内容だが「なぜあの信長が簡単に殺されてしまったのか」「光秀はなぜ天下を取れなかったのか」などの謎に迫っていくもので、もと本能寺があったところに行きその大きさを測定して見たら130メートル四方くらいしかない。しかも洛外ともいえる郊外で周りに田畑が広がり、しかも東側の市街地から4メートルほど下った立地で明らかに攻めやすく守りにくい。

ここに光秀は1万3千の軍勢で攻め寄せてそれこそアリのはいいる隙間もない包囲網をひいた。

亀岡から本能寺まで20キロの道のりは西国街道を通り5時間ほどで到着したようで、実際に足軽姿をさせたエキストラに西国街道を歩かせてデータをとりコンピューターでシュミレーションしたら深夜零時には本能寺に全部隊が到着することがわかったという。

実際に攻撃が始まったのは夜明けの午前6時ごろだったことがわかっているのでその間の数時間は寺を取り囲んで何をしていたのだろうかね〜〜

例のトンデモ学者八切止夫は「光秀は信長様の閲兵を受けるために本能寺にいただけだ。それなのに夜明け前に突然隣接する南蛮寺から爆発物が寺に投げ込まれ信長は爆殺されてしまった」てな話になる。

今回の肺炎騒動で来月開催予定の四天王寺の古本市は中止となった。なんでも四天王寺からの要望だったそうで、事なかれ主義なのか、事大主義なのか坊主の考えることはよくわからない。悲田院の伝統を守るつもりはないようだね。「弱法師」とか小栗判官も今では寺に入ることすら拒絶されるわけよね〜〜