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古本屋日誌
以前結核に感染して隔離されたことがある。40日以上寝屋川市の「大阪病院」最上階に監禁される。
わしの場合は最初の検痰で大して菌が出ず、「最終的には培養して菌の数を増やして確定するけど、今日から入院してくれ」と8月の終わりに担当の医者から言われて、これは仕方がないと諦めたんだが、10日以上個室に入っていた。
相部屋は6人部屋で、かなりのベッド数があるようなんだが「病名が確定していないから、結核の人と一緒にはしません」とかことで寂しい思いをしていた。
ところが問題なのは保健所なんだよなあ〜〜
確定してないのに連日病室に押しかけてきて「感染がわかる前は誰と過ごしてましたか?」とか「よく行く飲み屋、食事をする店、スーパー、市場とかを教えてください」とひつこい。
そもそもまだ病名がわかってない段階でそういう情報を保健所に伝えたら、まあそりゃあこいつらはわしが述べた店や市場に押しかけて調査して、店員には検痰なんかを強制するためしょうよ。まあそれで本当に結核に罹患していたのなら、わからないでもないが、そうでないと判明したらいい迷惑。その店に二度と行けなくなるでしょう。
その後の医者の往診で「あれやわ、結核の菌とエイズのそれとかはよう似てんねん、せやしひょっとしたそっちの可能性もあるわけよ。潜伏期間が3年くらいはあるからその間、風俗とか海外とか行ったことあんねんやったら、今申告してくれるか?」と言われました。
うーん、恥ずかしいし当然申告なんかしませんよ〜〜
結局培養で結核だと判明したんでよかったんですが、先の保健所とか医者の態度には納得いきませんでした。
とりわけ保健所の連中はもし結核でないとわかったらどうしてくれていたんでしょう。一応「あれなあ、まだわかってないのにいろいろ調べてたみたいやけど、もし違てたらどないするつもりやったんや?」と聞いてみました。
「予防のために必要なことをしただけです」で終わりですからね。バカだから自分の都合しか考えてない。
問題は地下鉄でひたすら真っ暗闇があるばかりで面白くない。
電車は昼間はなかなかよいのだが晩になってしまうと、遠くは暗闇があるばかりだし、近くは灯りの所在を確かめるいとまもないまま通過してしまい残念だ。
路線バスも昼間はともかく夜間はダメだろうと敬遠していたが肺炎騒動で、高槻市駅から枚方市駅に向かう京阪バスの乗客が減ってしまい、午後9時くらいでも十分座れる。
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創元社から橋爪紳也の「大阪万博の戦後史」が出た。
70年の万博前後の建築物の歩みを通観するものだが、特に新鮮味はない。
まあ橋爪に文学的興趣を期待するのはないものねだりなんだが、それにしても70年の大阪万博を手放しで懐かしむ姿勢には強烈な違和感を感じる。
橋爪も小学生くらいでしばしばパビリオンをへめぐったようなんだが、そんなに面白かったかなあ?
私も小学校の3年で学校をサボってまでなんども行ったんだが、地下鉄御堂筋線の殺人的な混みようにまず辟易させられ、万博ゲートから入場する際も規制線が張られてガードマンが多数配置されていて、まるでネズミかマウスを迷路に誘導するように厳格に入場の順番が決められており、マスの一人として人間扱いされなかった衝撃が強い。
だいたいそれまでの買い物は市場に行くにせよ、個人商店に行くにせよ「えーなんやてー、何が欲しいねん、ハキハキ物言えよ、お母はんにゆうとくでー」みたいな感じで、近所のおっさん、おばはんに監視されて仲間内的なものの言い方しかなかったのに万博では「ようこそ〜〜いらっしゃいました〜〜」「心ゆくまでお楽しみください〜〜〜〜」ですからね。
子供心にも「これは怪しい、なんかたくらんどるやつやな」「何を白々しいことしらっとゆうとんねん。さっき散々人をネズミみたいに追い込んどいて、どの口がゆうとんねん。」と思いましたよ。
三菱未来館なる展示では将来巨大台風を封じ込める秘策として「台風の目に原爆を投下して巨大なエネルギー同士をぶつけ差し引きで台風を消滅させる」というトンデモない企画があった。
要するにこういう大規模な展示、博覧会はナチスドイツのアウシュビッツ強制収容所を真似たみたいなものなんですな。マスをどう扱い、どう処理して行くかはナチスドイツが直面した問題でアクセスにせよ、収容する施設にせよその規模をどうするか、一分間に何人通すか、どう制御して行くかこれらはアウシュビッツの問題であり、同時に大阪万博の問題でもあった。
普通はそこに違和感を覚えると思うんだがなぜか橋爪はその感性を持ち合わせていないようだ。
わけのわからない自粛ブームが続いている。
集団的なヒステリーであって、かつての言葉狩りブームやフェミニズムの流行みたいなものだ。京阪沿線では八幡市駅の堤上の桜祭りが中止になっているし、トイレに設置してある温風の乾燥機も「コロナ感染症のために」と使用中止になっている。
古本業界では4月頭の京橋のツインの古本まつりが突然中止になったのみならず、ゴールデンウィークの四天王寺の古本まつりも中止となった。こっちの方は6月に会期を短縮してやることになったようだが、それにしても過剰反応には驚くばかりだ。
今回の肺炎騒動、日本人の年間死者数に占める割合は、ものすごくオーバーに見積もって1000人死んだと仮定しても0.07パーセント程度でしかない。
大衆がらみの文化というものは常に行き過ぎるものだ。
民主主義しかり、こんなものナチスを生み出し、治安維持法を生み出したわけで、大いなる限界があることは明白なのに金科玉条、不可侵となってしまう。中国共産党を「民主主義ではない」「独裁はおかしい」などと言って批判した気になっているんだから笑わせるぜ〜〜
そんなもの独裁だっていい独裁と悪い独裁があるだけだろう。
言葉狩り、そもそも差別には意味があることもいくらでもあるのになんでもかんでも差別はいけないとエスカレートしてしまう。
フェミニズム、女の社会参加を求める至極まともな視点はありながら軍隊における差別は何も言わない。帝国陸海軍で男しか徴兵されなかったのは明らかに女を差別していた。女にも男同様アメリカ兵を皆殺しにできる体力も気力もあったし、それを自らの手で叶えたい女がいっぱいいたのに、差別ゆえに男に独占されていたわけだ。ところがフェミニズムは一度もそれを問題にしない、トンデモないご都合主義だ。
権力者は大衆の行き過ぎる体質を十分わかっているはずだ、それでも煽るんだから何か「ショックドクトリン」的な意図があるのだろう。
「じゃりん子チエ」の4本目のDVDがぴあから出た。
相変わらず面白い。今回は花井先生が出版社との打ち合わせで東京に行くことになり、テツを荷物持ちに連れて行こうとするが、テツは途中で逃げ出し花井の家にしばらく居候する話だ。
花井の息子の小学校の先生が風邪をひいて寝込んでしまい、テツが出前を頼むシーンが面白い。
天ぷらうどんを二つ頼むんだが、息子は「素うどんでええから」というのでテツがうどん屋に「ええか、天ぷらうどんを2つつくってな、それからその天ぷらを1つの方にまとめて欲しいんや」という。
テツとしては初めから「天ぷらうどんと素うどん頼むわ」と言ってしまうと自分が得をして先生をいじめておるようになるから嫌なんだというわけだ。このへんのおかしな義理堅さ、筋の通し方が大衆っぽくていいよなあ〜〜
ちょっとだけ頭のいいインテリ風のバカには思いもよらない繊細な思考だよなあ。まあだからどうということはない。細やかに物事を捉えているだけなんだが、その差は大きい。
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