Welcome

古本屋日誌

2020-04-22 11:48:00

MARUZEN-ジュンク堂の梅田店は11時から19時まで、土日は休みだが一応営業している。梅田ではジュンク堂の本店や紀伊国屋梅田本店、規模は小さいが旭屋書店も休んでいるので、ほぼこの店が唯一本を手にとって読める本屋だ。

昨日お客さんからある本を探してくれと頼まれて3時半くらいに出向いたら、レジ待ちの列がものすごいことになっていて、一階レジ前から店の東側の壁、南側壁面、西側とぐるり巡ってそれでも足りず階段を降りて地下一階の東、北、西の三壁面をめぐって列が続いている。
結局レジにたどり着くのに30分以上を要し、注文品と一緒に買おうと思っていた「関西文学散歩」と題された雑誌は読み終えてしまいましたよ。

仕事でどうしても資料がいる場合もあるし、毎月読んでいる雑誌を入手したいというのもあるだろうが、本屋に出向いてレジに30分以上もかかるとなると「もういいや、めんどくさい」となりますよね。だから通販サイトはどこも注文が増えて大変だろうと思います。



iPhoneから送信


2020-04-21 09:54:00

肺炎騒動で緊急事態宣言やらが出て、30坪以上の古本屋にも休業要請が出ている。

もっと小規模な店でも要請に応じて休業したら国と大阪府から支援金が受けられることになった。当初東京都だけが休業の支援金を払う、大阪は金がないから無理という話だったが、いくらなんでもということで金を出すことになり、国が半分、市町村が半分負担するということに落ち着いた。ただ市町村が無理な場合は国からの半分だけになるようだ。

大阪府では個人商店は50万まで、小規模事業者は100万までとなっていて、考えてみたらかなりの古本屋はこんなに儲からないからある意味「喜んで休業要請に答えよう思うわ」となる。

もともと古本屋は合理性を欠く商売だ。お客さんのところに伺って本を買い付けるのだが売れない本が圧倒的だ。ベストセラーやよくある文学書、ハウツー本、雑誌などで「もうあれなんよ、引越ししてまうから弱ったんのよ、人助けや思て引き取ってもらわれへんやろか」と頭を下げられたら持って帰らないわけにはいかない。

これらの本は国道沿いの古紙処分場に直行するのだが「まあお客さんも喜んではったから」とわけのわからない理屈で自分を納得させます。

古本屋はみなこだわりの本やそのジャンルがあって、状態のいい、初版で帯も付いていてという完全な本を手に入れたいと願っています。なかなか入手できないが、たまたまうまくいったらそれで満足して「この仕事しといてよかったわ〜〜」となってしまう。

でもそれまでに50軒以上のお客さんの家を訪まわり、車も4000キロくらい走り、20キロを越えるダンボールを抱えて何百回と階段の上り下りを繰り返している。

やってることに合理性がありませんね。だから古本屋の顔はみな一様にジャンキー風ですよね。素直なところ来なくて、変な理屈で自己を正当化しているので顔にまでヘンコぶりが出てしまってます。

 


2020-04-20 11:15:00

このところの自粛騒動で、通販での本の販売は上がっているように思える。
新潮文庫の「ペスト」は非常によく売れている。改版で活字が大きくなり、カバーもカラフルになったが、感染症という目に見えない恐怖を象徴するかのようなシルバーのシンプルな旧版のカバーの方が人気がある。
またアクションの漫画「バスタブに乗った兄弟」中公文庫の「ホモ・ルーデンス」や岩波文庫の「忘れられた日本人」リップマンの「世論」講談社学術文庫の「増鏡」新潮文庫の「谷内六郎展覧会」などもよく売れているようだ。

中公文庫でつい先ごろ復刊となったデフォーの「ペスト」もそうだが感染症の恐怖におののきながら日々を送る話は魅力的なのはわかる。
なにせペストだからね、コロナとは違う。
本当に死んでしまう。
あれですね、自分より貧乏な人や不幸な人の話は読んでいて安心できるから受けますよね〜〜
そのほかのも現実を離れて一時空想の世界で遊べるような作品が多いよね。

それにしても自粛を半ば強制される異常事態となっています。古本屋も「趣味の要素が新刊書店に比べて高い」なる意味不明なこじつけで100平米以上の店は休むように要請されてます。
千林ではブックマートと千賀書房しか開いていない。


iPhoneから送信


2020-04-19 10:28:00

昭和23年に出た富士乃高嶺の「宝塚日記」を入手しました。ぜひお求めください。

月組の三枚目だった富士野高嶺が公演に明け暮れる昭和の初めの日常を軽快に綴った日記で、絵心のある富士野高嶺ならではの挿絵もたくさん収めてあって楽しい。

会話の大阪弁には今ではよくわからないものも多い。宝塚に出来た50メートルプールで初泳ぎを楽しむくだりがあって「そないなもん、めばちこするまに泳いでのけたるわ」とある。

めばちこは今でも使う言葉で問題はないのだが「めばちこする」を「瞬きする」の意味で使うのはまあないですね。

他にもエイプリルフールで担ごうとして「芝浦のサーカスで象が虎をおんぶしたり、鹿の背中に馬がえんこしたり、そんな珍しい芸すんねんて‼️」とある。

この「えんこ」はわからないなあ〜〜

「えんこ」はややはっさいな言い方だが「指」の意味で使うことはある。「こらあ‼️なんかしとんねん、えんこ切ってまうぞ‼️」てな感じです。

とすれば「いらう」「タッチする」てな感じなんかなあ。

それにしても昔のタカラヅカの芸名て面白いね〜〜

富士野高嶺とか天津乙女とか、まあわかりやすいし、親しみやすいということなんかね。


2020-04-18 14:07:00

京都も緊急なんたらで人出が少なくなっている。特に特急などは本当に乗客は少ない。
昨日は千本丸太町のお客さんのところに買取に行っていろいろお話を伺いました。
「あれやな、居酒屋なんかもみな閉めてもて、6時までとかゆうてるけどな、あかんゆわれたらかえって呑みたなるもんやな。わしも仕事終わってから馴染みの上燗屋行くねんけど、そこはな暖簾をうちら側に垂らしてあんねん。中入ったら常連がくだ巻いてるわけや。」

まあそんなもんでしょうな。

でも面白かったのは京都のかなりの人が自粛を嫌がってないという話でした。

なんでも従来は中国や韓国、欧米からもものすごい数の観光客が連日詰め掛けて、市バスなども常に満員、外国人はバスのシステムに不慣れだから料金の支払いでもたもたもたもたしていつまでも停車している。

こっちは急ぎの注文で顧客のところに品物を届けようと焦っているのに周りはのんびり道を歩むヒマそうな連中ばかり。見てるだけでイライラが募ってきたのだそうだ。

まあそりゃそうですよね。観光業でメシを食っているならまだしも、会社勤めや工場作業、配送などの観光とは関わらない人もかなりの数いるわけでその人からしたらこれまでの京都など苦々しく思っていたわけです。

それが一転、ほぼ観光客は一掃されて今までこの世の春とばかりに金儲けに勤しんでいた人たちが困っているのを見たら「ざまあ見さらせ‼️」とも思ったし、同時にかわいそうやなあとも感じたという。

彩図社がコンビニ本で出している「ウソ」シリーズの一冊に「太平洋戦争通説のウソ」があってなかなか面白い。

「零戦の性能は大したことなかった」、これはかなり前から言われていたよなあ。

「帝国陸軍の三八式小銃はかなり高性能だった」これもアメリカ側の戦記には普通に出てくる話だ、「沖縄シュガーローフの戦い」には帝国陸軍の機関銃が高性能だった話もある。

しかし「帝国軍は兵站を重視していた、それが故に大成功した作戦は……」とか「帝国陸海軍は情報戦技術に長けていた、そのためにガダルカナル撤退戦では……」とかいうのはなかなか興味深いでしょう〜〜〜〜



iPhoneから送信