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古本屋日誌

2020-05-02 00:47:00

「週刊文春」の4月23日号に坪内祐三の追悼座談や夫人の追悼記が載っている。
文春の連載で一番取り上げた作家は吉行淳之介であり、2位は田中小実昌、江藤淳であることが視覚的にわかるようなページ構成になっていてまあ楽しめる話だ。
坪内祐三は突然死なわけでその死因に関して何らかの情報が欲しかった。
当初急性心不全となっていて突然死ですな。

その後「本の雑誌」の追悼号で夫人が解剖でも死因がわからず、「今細胞検に回っている」とのことだったし、更にその後「ユリイカ」では肺炎だったのではないかとの話が書いてあった。


当然その続報が知りたいところなんだが、去年10月の新潮社のパーティでいつもはちょこまかあちこち走り回る坪内が椅子に座り込んでいたとか、同じく去年11月に成瀬巳喜男の映画を一緒に見る約束を平山周吉がしていたがすっぽかされて、「風邪をひいて寝ていた」と後で連絡が来たとか書いてある。


また嫁の佐久間文子によれば亡くなる数日前「仕事を全部やめたい」と突然言い出して、佐久間が「でも『文庫本を狙え!』だけは続けたら?」というやりとりがあったという。

まあ仕事のしすぎではないか、と思うけどな。
過労死みたいなもので、週刊連載、月刊連載をたくさん抱えていたからなあ。その辺りを聞きたかったんだけど今回の特集では全く取り上げておらず、残念だ。


それにしても安倍はまたぞろ「緊急事態」なるものを延長してショックドクトリンの発動だよなあ。
労働者の生活は完全に破壊され二度と元には戻らないだろう。
自粛趣味の連中はコロナが危険だとか煽りまくっているが、経済の破壊で路頭に放り出され、自殺にまで追い込まれる人間が増えてしまう方がよっぽど重要な問題だ。

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2020-05-01 01:03:00

昨日は京都のお客さんのところに伺って買取しました。
お客さんの話では
「あんなあ寺町五条の梁山泊もなあ、なんたらの要請がどうとかでしばらく休むゆうことやで。大観堂も休んでるしな、その北側にある三密堂はな、休んではないんやけどシャッター半分くらい閉めてもてな、用事あるやつだけ入ってきてやゆう感じになってんねん。ほんま2日からは河原町のMARUZENも休むゆうてるし、本買いに行けるとこどっこもあれへんわ」
なんでもジュンク堂の系列店も5月2日から6日まで、ほぼ全店舗が休みになるそうで、この辺りでは芦屋店、舞子店くらいしかオープンしないのだそうだ。
新刊の本屋は休業要請の対象になってないのに休むのはようわからんな。本は生活必需品ではないんだろうかね。
紀伊国屋、未来屋なんかとうの昔からずっと休んでいてあきれるよな。
その点田村書店は立派だな、ほとんどの店が営業しているし土日もやっている。
古本屋でも休業要請は相当大きな店だけが対象で、梁山泊にせよ大観堂、吉岡、善行堂も小さすぎて関係ないよなあ。



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2020-04-30 12:04:00

古本屋の仕入先は限られていて個人のお客さんから買い取る、図書館や郵便局のお下がりをもらう、廃品回収業者や遺品整理の業者から買い取る、古書組合の交換会で買う、他の古本屋から買う、ネットで売られている商品を買うとまあこの辺りしか思いつきません。

仕入れの問題はいらない本が実に多いことです。
お客さんが持ってくる本は基本的にはほぼ全部売れないものです。業者から買い取るケースでもほとんどゴミなんですが、付き合いもあるし、誰かが引き受けないと回っていかないとの使命感もあって受け取ってしまうことが多い。

古本屋の中には廃品回収業者と契約して定期的に売れそうな本を持ってきてもらうお店もあるんですが、やはりいらない本も大量に買わざるを得なくなっています。
うちも通販で注文してくださったお客さんには「また売ってくださいね~~よろしくお願いいたします」とのチラシを入れて買取をお願いしたこともあるんですが、ほぼ買取の依頼はないです。
これはお客さんの地理的な分布が関係していて、うちの店に注文してくださる方は関東圏が圧倒的に多く、あとは北海道、東北、沖縄、九州とバラバラで隣近所、大阪周辺はほとんどない。
東京のお客さんは本を売る時は近所にいくらでも古本屋があるわけだから、敢えて大阪くんだりの本屋に電話はしませんよね。
しかし肺炎騒動収束後は店舗売りは今以上に苦しくなりますから通販に活路を見出さないとなりません。
うちとしても「これは本を売りたいなあ~~」となるようなチラシを作っております。
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2020-04-29 16:18:00
緊急事態だそうで、社会活動は大半が止まってしまい、キタもミナミも火が消えたようにさびれていて壮観だな。
このふざけた状態をさらに延長すべきだと言うてる輩もいるようだが、まず自らを追い込んでから発言するべきだろう。自分は収入は全く減らない安全な地位にいて「まだまだ危険だから緊急事態は延長すべきだ」とか言うのはつまりは大勢の労働者をクビにしろと言っているに等しい。

それはさておき新井紀子の「AI vs教科書が読めない子供たち」にあったようにAIは人間のトップ層には到底かなわないが、それでも偏差値57くらいには余裕で行けるので、そこに至らないかなりの労働者はクビになる可能性が多分にある。

今回の騒動でパソコンを駆使してテレワークできる労働者はまあ雇用は大丈夫かもしれないが、テレワークが無理なパソコン技量のない労働者、オフィスのメンテナンスや掃除を担当する労働者などは一掃される危険にさらされている。
古本屋業界では店売りができない本屋がたくさんある、またみやこメッセや四天王寺で予定されていた大規模な古本市も中止に追い込まれた。
つまりは実際に本を手に取りためしに読んでみてからて買うことが不可能になっていて、この傾向は今後決定的になるだろう。
店売りが衰退すると同時に通販はきわめて好調で、知り合いの古本屋の話では自社サイト、オークションやAmazon、その他の媒体での販売実績はこれまでの倍以上で驚くほどだという。
どの古本屋も半信半疑で「これは自宅に監禁されてるような異常事態やからやで、元に戻ったらこないに通販で儲かるわけないやろ」とか言ってる店主がたくさんいるが、そんなことはない。
通販での売り上げは間違いなく本物で今後も拡大することはあっても減ることはない。

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2020-04-28 22:36:00
今日は高槻お客さんのところに買取に行きました。
お客さんの話では
「あんなあ、高槻はなあ飲み屋はみんな閉まってもうとんねん、焼き鳥屋もな店閉めてもて、前で持ち帰りの串うっとんねんけどな、あんまり美味そうには見えんな。あれやで、飲食とかバイトやらみなクビにしてもてるさかい、そいつらは今友達のとこで居候しとるわけや、じゃあけどいつまでもおるわけにも行かへんさかい、公園で寝泊まりしたり、安満遺跡公園にきたりすんねんでバブル崩壊の時もそやったんや。自粛自粛てバカなことして人は切り捨てて、ほんまに本末転倒やで」
まあ私もそう思ってます。
でもまあ家でそれなりに仕事できてるリーマンも多いわけで、電車は行きも帰りもガラガラでした。
今回の騒動収束後、リーマンは基本的には出社せずに仕事するようになり、商店も対面ではなく通販が大多数となり、高校や大学もウェブ授業となるだろう。
さすればオフィスそのものが無用となるし、いろんな小売商店も見向きもされなくなり、大学もバカな教員は危機に直面するだろう。

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