Welcome

古本屋日誌

2020-02-22 12:19:00

今年はまれに見るような暖冬でとにかく気温が高く、冬だなあと実感できる期間がほとんどない。

例のコロナウィルス騒動でミナミはあまり人出がなく中国人の旅行者がかなり減っているようだ。

昨日の「朝日新聞」に千葉大の神里達広のウイルスの話が載っていて、「今後ウイルスは身体に優しい方向に進化していく」という。激烈な作用を持っていて寄生主を数日で死に至らしめるような、中世のペストや前世紀のスペイン風邪みたいなウイルスは、ウイルス自身にとっても長く繁栄できない。「症状が鼻風邪ぐらいで軽症、長引く方がウイルスは広範囲に広がることができて好都合だからだ」

「21世紀の啓蒙」でピンカーも今後人類を危機に直面させるような流行性新疾患は考えられないと書く。「人類がここまで四通八達した交通網を持つようになり、コロンブスが梅毒を新世界にもたらしたような、これまで経験したことのないウイルスとの出会いは無くなったからだ」

まああれですね、それでもわれわれは大騒ぎして、隔離したり、特に何の効果もないのにマスクを狂奔して買い求めたりして、これは心理的な病気への抵抗感ゆえですな。

つまりはなんでも大げさに怖がる、言えば言えるようなことをほじくり返して騒がないと気が済まない、そういう時代になったということですな。

それにしても消費増税の影響はかなりのもので先ごろも10月から12月のGDPが年率6パーセントをはるかに超える大幅な落ち込みとなり、とりわけ個人消費は11パーセント落ち込んでることが報じられた。

うちの店も12月の売り上げは大きく落ち込み。この2年間一度もなかったほどの状況でした。

消費税は取りやすいところから金をむしり取ってやろうということだし、貧乏人をいじめてやろうとするものです。デフレの不況下に金持ちばかり優遇して、増税に走り今回の事態を招いた安倍は本当に愚かしい。

 


2020-02-21 09:16:00

中川右介がちくま新書から出した「阪神タイガース1985〜2003」は野村克也と星野仙一の大きな違いをはっきりさせた本だ。

野村克也が監督の時、東京ドームでのジャイアンツとの開幕戦で先発は星野だった。軟投派のいいピッチャーではあるが二回で4失点とうまくいかなかった。翌年の開幕戦もまた東京ドームのジャイアンツ戦でまたしても星野が先発。もちろんまた二回もたず大量失点してノックアウトされた。

中川は「これはジャイアンツの先発を考えたら初戦は打てないから勝てない。それで捨て試合と考えて星野をマウンドにあげたのだろう」という。

まあもちろん皮肉っているわけだ。

打つ方でも野村は新庄を4番にして開幕戦も戦っているが、そんなもんあの程度のバッターが4番であるわけはないよなあ。今岡とソリが合わず冷遇していたし、投げる方でも藪と仲違いして使いこなせなかった。

対して星野は就任した2002年にFAで片岡篤史を獲得し、2003年には金本知憲をカープから獲得したし、さらに下柳にメジャーからは伊良部、アリアスも取った。

中川が言うには実はスワローズとの契約でもめていたペタジーニも獲得しようとしていたがうまくいかなかったんだとのことだ。

金本の獲得は当時から不思議がられていて「怪我している、せやないと出すわけがない」とみんな言ってました。中川の本では2002年の金本の成績が落ちていたことやカープが「FA宣言するなら残ることはできない」などとおかしなルールを決めていたことなどを挙げてます。

まああれですね、大物選手を動かそうとする時の星野仙一の大仰な物言い「一緒に球界を変えていこうや」とか「お前に惚れた‼️」がなぜか星野仙一ならさまになってるわけです。

 


2020-02-20 14:15:00

去年7月から五つになる雄猫はお腹を中心に下半身、とりわけ向かって右側の黒い毛が無残にも抜け落ちてその下に生えている白いにこげだけとなり上半身は黒、下半身は白と黒のまだらになっていました。

原因はストレスだとのことで、以来積極的に外に出して、他の猫と喧嘩をしてもそのまま見てるだけにしてみたところ、ようやく黒い毛が戻ってきて黒猫らしくなりました〜〜

野村克也が亡くなって追悼番組が昨日あって江本や八木が出て「タイガース時代は3年間最下位だったが、星野が優勝できる下地を作った」という話をしていた。

でもまあ監督だったんだから結果も出せないようでは無能だよなあ。

野村克也のタイガース3年間はバッターが全く打てず貧打で、対して投げる方はなかなか見事なもので特にリリーフは素晴らしかったんだが、いくら投手が抑えても肝心の打つ方がからっきしダメなもんだから、結局ピッチャーも辛抱しきれなくなって打たれて負けていました。シーン後半には投手も疲れがたまり打ち崩されることも多くなりました。

普通に考えてきちんとまともな4番バッターを他のチームから引き抜いてくることが必要でした。監督をしているくせになぜそれができなかったのか謎としか言いようがない。

また野村は選手を育てたり再生させたりするのが得意なんだそうだが、じゃあ今岡はどうなんだ。打点王を取るほどの圧倒的に勝負強いバッターを全然育てられなかった。それどころか喧嘩して今岡はやる気をなくしていた。

 


2020-02-19 13:28:00

神戸の中学受験の進学塾で働く非常勤の社会の先生が雇用延長になって、年収が6割程度に削減されてしまったのを不当として、神戸地方裁判所に提訴しています。

その関係で私の友人の社労士の先生に雇用延長時のこれまでの様々な裁判のことを教えてもらいました。

といってもこれまでの裁判は全て正社員であった人が定年で雇用延長や再雇用となり賃金が減らされたことを巡ってのものなので参考になるかどうかよくわからない。

例の長澤運輸の事件も正社員の話できちんと退職金も受け取っているわけですよ。

他にも正社員で定年後、同じ仕事をしてるのに給料が減らされるのは不当だという裁判はいくつもあるんですが控訴審での判決では「定年後に給料が2割程度に削減されるのは社会的に容認されている」とか「日本は終身雇用なので、定年前が一番給料が高い傾向がある、だからそこからある程度下がるのは認めていい」などとなってますね。

塾関係の訴訟では学究社という塾の正社員で定年前に638万もらってた人が定年後は時間給の授業だけする講師にさせられて時給は50分で3000円となり年収では前の3〜4割程度になってしまったのを不服とするのがありました。

この判決も「正社員と時間講師では権利義務に相違があるから給料の削減は不合理とは言えない」となってます。

まああれですね、裁判官でほんまにバカばかりやな。これに尽きる。


2020-02-18 13:13:00

朝日新書から呉座勇一の「日本中世への招待」が出た。今われわれが誕生日を祝ったり、クリスマスや誕生会を行うのはいつ頃からなのかを明らかにした啓蒙書だ。

誕生日を祝うのは満年齢で歳を数えるようになってからだと思っていた。それまでは1月1日に歳を全員とるわけだ。

しかし天皇や貴族の間では早くから誕生日を祝う習慣があり、祥月命日以外の月の命日も法事をする人がいるの同様、誕生日も毎月やっているケースまであるそうだ。他にも氏と名字の話やルイスフロイスが日本と祖国を比べての話もまあそれなりに面白い。

ただまあ呉座勇一にしては物足りないな。例の井沢元彦への批判は今回もそれなりにあって、井沢が死者の穢れを忌避してそれを避ける行動を第一にとったと主張しているのを実証的に批判している。

呉座勇一によると関係ない他者からの穢れは嫌うが、近しい肉親や友人のそれは避けるわけではないというのだ。

まああれですね、そりゃそうでしょう。機械的になんでも穢れだとはいえない悲しみもあるだろうからな。

井沢元彦へはまあよろしいとして、じゃあもう一人の論敵、本郷和人へはどうなっているかというと〜〜

これがなーーんにもない。

本郷は昨今啓蒙書を次から次へと「東大教授が〜〜」ては煽り文句をまとって量産しているんだがな。確か呉座勇一は「本郷は最近何ら学問的業績がない、書いている本も下らない」とこき下ろしていたのにいったいどうしたんだろう。

巻末には呉座勇一が尊敬する先輩諸先生の著書をオススメ本として紹介して、本の内容の紹介よりもヨイショに気合を入れている。

網野善彦の「日本の歴史を読みなおす」を名著として紹介した上で「刑吏や白拍子や傀儡なんかが初めは聖なる存在で凋落して差別される立場に落ちたというのは最近批判されている」と批判めいたことは書いてはいる。

しかし網野善彦の問題はそんなところにはないだろう。

後醍醐天皇をバサラと取り上げて奈良坂の差別されていた大衆を組織して行動したというのを左翼の連中が「天皇制は前は全然違っているやん❣️❣️」てな感じで大喜びしていたわけですよ。

しかし大衆が蜂起するとか、行動するとかそもそも何の価値があるのだろうかね❓天皇が大衆とともにあったと主張して、なんか価値観を転倒できたみたいに喜んでいたわけだが、大衆だけであろうが、天皇付きの大衆であろうがそんなものに三文の値打ちもないだろう。