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せいゆう丸釣行記
はたはた君は昨日一人で沖に出て、青物狙いで出撃されてた。
割と近くでじっと動かず釣りをされてたが、帰港してクーラーボックスを見てみると、一人での釣果としてはなかなかの成果でありました。
最近流行りのマキ・シャカのお船だったら1匹釣り上げるごとに記念撮影みたいにお写真撮るみたいだが、あれって撮る側も撮られる側もいちいち面倒なお仕事だよね。
眺めていると、なんとなく1回こっきりしか訪れない、観光先での記念撮影のように見えてならないのは自分だけだろうかね。
終わってしまえば一昨日と大体同じくらいは釣れたけど、初めはどうなるかと心配しました。
出港は7時。
相変わらずアジが釣れない状態が続いているので、昨日も青物を狙って沖に船を進めました。
潮は一昨日と同じで軽い上りで良い感じ。
ところがアジ子はコンスタントに釣れるけど、青物がアタックしてくれない。
場合によっては青物を諦めてさらに沖に行こうかと考えるくらい釣れない時間が過ぎていくが、そのうちパラりパラりとカンパチやハガツオが喰い初め、実に旨そうなデカアカヤガラも1匹お目見えしてくれました。
ところで、一昨日スズキくんで沖に出撃したポッポ屋のKさんが、内海駅に到着するとの連絡を受けて内海駅で待ち構えてたけど、時間通り到着して写真をパチリ。
いつも磯釣り師の格好をされておられるポッポ屋のKさんだが、汽車を運転しておられる姿はネクタイ締めておられそりゃ格好良かったが、ご本人は超恥ずかしがり屋だからお写真をアップ出来ないのが極めて残念であります。
さあて今日は午前中勝負になりそうだが、少しでも長く釣らせてもらうとありがたいけどねえ。
昨日の船長は、無駄な汽笛を鳴らすことで有名なポッポ屋のKさんで、予定はスズキくんだったのですが、自分が潮の時間をチョイと間違えて出港時間には橋の下の天然ドックにまだお座りした状態だったので、急遽はたはた君に乗り換えてもらい沖に出て行ってもろた。
まあこのお方達の荷物と言ったら、それこそ 「あんた達、夜逃げでもするんかい?」 と言いたくなるほど荷物をわんさと持ってこられる。
多分あれもしたいこれもしたいの結果なんでしょうが、それにしても荷物が多すぎて、足の踏み場もないくらいデッキに道具が溢れてる。
どこでどんな釣りをしてたのか知らないけれど、カンパチは全部マキ・シャカで釣り上げたらしいので、やはりマキ・シャカは青物には効けるんだね。
自分が釣りをしている場所にはおかげなことにマキ・シャカの専門船は来てないけど、マキ・シャカの大型船がやって来てあの辺りでマキ・シャカされたら、それこそでかいクーラーボックスが何個も要るくらい根絶やし的に釣っちゃうんだろうねえ。
ああ、怖い怖い!
昨日は久しぶりに緩い上り潮が来てて、水温もチョイと上昇しておりました。
一昨日までの緑がかった海の色がグランブルーまではいかないけれど、青色の気持ち良い色をしておりました。
あちらこちらからの情報では相変わらずアジがまるで釣れてないようで、仕方ないので青物とお遊びするしかないなあと、いつものポイントに着けてみました。
一番アジ子が居そうな場所でプルプルさせていると、いきなりカンパチ特有の強烈な引き込みがあり道糸がガンガン出て行くも、残念ながら痛恨の針外れで取り込めなかったが、こればっかりは運だから仕方がない。
しょっぱなのバラシで皆さん少々落胆気味になる中、次にアカヤガラのどでかいのが船べりまで来てくれたけど、取り込みが上手くいかず落としてしもた。
アカヤガラという超旨いお魚を取り逃がしてさぞかしガッカリしただろうと思い様子を伺っていると、さほど落胆されてなく淡々とされていたので 「なんでやろう?」 と不思議に思い、ついつい口からでまかせで 「あいやー、今のアカヤガラは京都では1万円はするんだけど、本当に残念だったねえ。」 とつぶやいたら、辺りの空気がガラリと変わってしもた。
お金の力とは恐ろしいもので、 「よおし、次は1万円を釣り上げるぞー!」 と、皆さん妙にテンションが上がってアカヤガラを狙い始めたのであります。
まあ、アカヤガラってお魚は狙って釣れるお魚じゃないけど、皆さん楽しそうにワイワイやっておられたからそれ以上口を挟まず、静かに見守ることにいたしました。
カンパチさんも上り潮で心地よかったのか、ポツリポツリと釣れてくれてお刺身楽しめる程度に釣れたので自分としては安心しましたが、皆さんにおかれては時折アカヤガラが姿を見せると 「うおおー!1万円が釣れたぞー!」 と、さながら宝くじを当てでもしたような歓喜のお声を発しておられました。
アカヤガラというお魚は顔つきがエイリアンのように奇妙で、とにかくヌルヌルが凄いので釣り上げると持ち帰るのを躊躇してしまうお魚ですが、一度食すると今まで持ってたイメージがガラリと変わるお魚でもあります。
アカヤガラは白身のお刺身で美味しくいただけますが、残った身や骨は是非々椀種や鍋の材料に使ってみてくださいな。
京では昔から割烹で椀種として重宝されているそうなのですが、コクのある出汁が出るけど余計に汁を濁らせないから、上品な白身のお魚として重要な食材に位置付けられてるそうな。
実際おすましとか鍋の具として食してみると、出汁の旨さに仰天してしまいますわよ。
お魚の美食家で知られる 「篤姫」 が絶賛していたので、間違いないと思いますがね。
鍋と言えばハタ類のお魚が加わるとさらに嬉しいけど、聞いた話ではルアーでハタなどの根魚を専門とするお船もあるそうなんだが、残念ながら自分は釣れたことないので、多分あの辺りにはハタは居ないのかも知れないね。
さてさて、今日はレンタル艇が2隻とも出ていくので、準備のためそろそろ出立しましょうかね。
遊びとなると皆さん信じられないくらい朝が早いから、準備にてんてこ舞いなんだわ。
辛抱一点張りの我が家にもいよいよファンヒーターに火が入って、家の中が冬らしい感じに変わってまいりました。
昨日なんか港の中にいても吹き飛ばされそうな強い西風が吹きまくっていたけど、日中はお日様が出ているから暖かいものの、沖の海上は凄い状態だったでしょうねえ。
そんな訳で昨日もお休みして橋の下の天然ドックで整備してたのですが思わぬ緊急事態が発生しまして、それは潮が引いて足を踏み入れたとたんズブリと雨靴の半分位ドロに埋まってしまって、足が抜けなくなったのであります。
この前の台風で大量に流出した土砂の中に含まれた微粒子のドロが地形の関係で天然ドック周辺に堆積したようで、よくよく観察すると台風前までシオマネキなどの小さなカニさん達が穴を掘って沢山生息していたが全く見あたらず、ドロで埋め尽くされたから穴の中で死滅したみたいです。
結局仕方ないのでスズキくんのチルトシリンダーポンプのオイル補充を船の上からせざるを得なかったけど、割と簡単に出来たので事なきを得ました。
ところで昨日お昼前にお電話もらって午後からレンタルボートのレッスンを行いましたが、そのお方は初めてお会いした自分とほぼ同い年のM氏で最近船舶免許を取得なさったらしいが、普段は2馬力ゴムボートかカヤックで県南を中心に楽しんでおられるみたいです。
どこで釣り倶楽部せいゆう丸のレンタルボートをご存知になったのかとお尋ねしたら、蒲江の山本筏で釣りをしていたらタコ釣り名人さんと出会って教えてもらったそうな。
典型的な口コミで知ることになったようだけど、こりゃタコ釣り名人さんをせいゆう丸の広報部長に据えんといかんかも知れんなあ。
で、2時間近く時間かけて結構念入りにレッスンをしたつもりでしたが、それでも港の出入りの注意点程度でしかレッスンできないのが現状でありますが、初めのうちは自分の目の届く範囲で釣りをしてもらうことにするから、まあ何とかなるでしょう。
早速来週の火曜日に弟さんとマキ・シャカで初陣を飾るそうな。
話は変わりますが面白い写真を2枚。
まずはこれ。
4年目のお付き合いになる カモメ(本当はウミネコ)のカー助が、今年もやって来てくれた。
そのうち 「漁師とカモメの友情物語」 的タイトルの小説を書いて出版して印税で楽々な生活を夢見ておりますが、この子とは 「パンなどの餌を与える → パクパク食べる → 飽食したらどこかに飛んで行く → 翌日また来る」 のルーチンを繰り返すだけで、肝心要の友情の物語になかなか進展しないから、小説を書く段階にはまだまだなりそうもないですわ。
次にこの写真。
最近毎日のように釣れるアカヤガラなのでありますが、こやつは約5cm間隔で体色を頭から尻尾まで赤と白を繰り返してた妙なお魚でありました。
デッキに放っぽらかしにしてたら段々と体全体が赤色になりつつあったが、誰かに尻尾を踏まれたら 「ウギャー」 と痛かったのか今度は真っ白になっちまって、まことに妙ちくりんなアカヤガラでありました。
さてさて、そろそろ内海に向けて半額ハンティングしながら向かうことにしますが、今日はポッポ屋のKさんがスズキくんで出撃するそうなので、どんな魚が釣れるか楽しみですねえ。