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せいゆう丸釣行記
穏やかだった年末年始とうって変わって向こう1週間は雨の日や海がシケる日が多く、あまり出られる日が無いみたいですね。
昨日も朝のうちは無風で沖に漁船の灯火も見えていたものの、時間を追うごとに北風が強く吹いた1日でありました。
とりあえず潟に着けてみたけど、北からの大きな波が結構あったうえ、潮は上りで風は北からと力関係が真逆なので、お船がどの方向に向かうか全く分からなかった。
何度かイカリを打ち直して理想のポイントに近づけたけど、反応がまるでなくて竿が曲がることもありませんでした。
結局釣れないわ、風が強くなるわで内海を諦めて、宮崎港のキス釣りにチェンジ!
宮崎港に到着するとほとんど無風状態で非常に穏やかな感じでしたが、ポイントに進むにつれ北風が吹き始め、嫌な予感。
沖から見慣れぬドデカイお船がやって来られて、船名を見るとにっぽん丸と書いてあった。
いわゆる豪華客船の部類なのだろうが、先ほど調べてたまげてしもた。
神戸を出発して四国沖を航行して宮崎に帰港し、その後瀬戸内海に入り尾道に帰港して神戸に戻るクルーズらしいが、一番お高いグランドスイートの3泊4日の旅行代金は、お一人様 617,000円だそうな。
どんな種類のお方が乗船されてるのか知る由もないが、お船に3日お泊りするだけで60数万円支払うなんて自分には理解不能であります。
まあ世の中には信じられない富豪さんもおられるのだろうが、それでどれだけの満足を得られているのかを一度聞いてみたいものだ。
そんなひがみ話しはさておき、宮崎港は港口が北東を向いているので北風の強い時は波がじゃかすか港に入ってきてチト具合が悪いのであります。
特にキス釣り用の小さな小舟は波で揺さぶられて大変でして、しかも風が強いのでものすごい速度で流されてしまうので、流し釣りはまったくできない。
仕方ないのでイカリを打って船からの投げ釣りに変えたが、探る場所が投げる範囲に限定されるのであまり芳しくなく、釣れるのはハナタレエバ(ヒイラギ)ばっかりでありました。
それでも2時頃まで粘ってねばって、一晩てんぷらを楽しめるくらいのキスが釣れたみたいだわ。
自分は普段キャビンの布団の中の人をしてるもので、ほとんど寒い思いをすることないけど、こんな風を遮るものが無い裸ん坊のお船の上では辛いの一言でありました。
防寒着は着ていたけどそれでも風は冷たく、ヒューヒュー音を立てて通り過ぎて行く。
「もう帰りましょうや。」 と声をかけると不思議とキスがひょいと釣れるものだから、 「ハイ」 と返事する者は誰1人おらん。
基本的にそれほど釣りが好きでない自分は、あの寒風の中黙々と釣りをされるお方のお気持ちがあまり分かりませんがね。
天気予報やスパコン予想では、向こう1週間は穏やかな日がなさそうで、沖に出られる日はほとんど無いかもね。
昨日寒い思いをしたので風が強くて寒い日はやらないが、波が高くて沖には行けないがポカポカ陽気の日だったら、またキス釣りにでも行ってみようか知らん。
昨日の朝のうちは北風が強くて沖の方は白波が立っていた。
いつものように潟にお船を着けてみるも、前日の夜のうちに上り潮が入ってきてたのか、海の色が澄んでいて若干水温高めでしたが潮はほとんど動いていない状態でした。
漁友のSI氏が先に行って仕掛けを落としておられたが釣れてる様子は無かったけど、とりあえず近くにイカリをドボン。
しばらく様子を見ていたが全く釣れる気配がないので、風は止んでくるとの情報を信じて思い切って沖にGO!
沖に到着した時点ではイカリが掛からない位の風と波でしたが、イカリをかけ直している内に予想通り風が穏やかになって、ベストポジションに船を着けることができました。
最近まるで釣れなくなった潟と違って沖は比較的安定した釣果が続いてましたが、年末の29日のように完全なる潮止まりで撃沈したこともあって、漁を終えるまで油断はならない。
緊張の第1投目でチダイのダブルだったのと、潮が僅かに下っていたので一安心。
しかも普段から自分が 「上手だなあ」 と一目置いている爺ちゃま3人衆だったので、密かに期待してましたが、まさにドンピシャ見事に応えてくださった。
竿・仕掛け・餌・棚・取り込みの全てがお魚が釣れる方向に一致してまして、イサキの棚を見つけるやいなや照準をピタリと当わせて釣っておられた。
3日の初釣りから 「イサキが居るなあ」 と感じてましたが、イサキが好む条件を揃えてやると警戒心を緩めて喰ってくるのでしょうなあ。
結局いつもよりちょっぴり多めの、お刺身が楽しめる程度は釣れちゃいました。
ところでいつも思うのだが、お魚釣りって極めれば極めるほど難しいし、深く考えなきゃ釣れないし、と同時に長い経験も要求される気がいたします。
上手なお方はそうなるまでに海に相当なる投資をされて来られたのであろうが、共通しているのは海の中の状態を常に想像してイメージしていることかな。
潮の流れの変化や餌の取られ方や他のお方との違いなど、常にウオッチしてて観察されてるように思う。
そして 「遠慮せず聞く」。
ありがちなのが自分の世界に入ったまま 「ああでもない、こうでもない。」 と自分1人で模索されてるケースだが、情報量があまりにも乏しいので釣れないことが多々ありますね。
お魚釣りは情報戦でありまして、常に変化するお魚の動向をキャッチしてそれに合わせる仕事をしないと釣れないから、まずは釣れてるお方に躊躇せず聞くことですね。
昨日の3人衆の情報戦は凄かったよ。
とにかく3人でお互いに聞きまくってたけど、うるさいくらいの会話が溢れてましたなあ。
自分だけ釣れないなあと思ったら、釣れてるお方に聞いてその方の真似をすることから始めるのが、上達への第一歩だと存じます。
さてさて今日は北風が朝から強い予報のようなので、潟限定になるかも知れないしノーゲームになるかも知れないが、とにかく堀切峠から観察して判断しましょうかね。
それから週末は雨模様と波が高い予想なので多分ダメだろうけど、お天気なのに波が高い時は宮崎港でキス釣りにでも出かけようかなあ。
昨日はジュニアくんも初出撃でした。
風・波ともなかったので沖の瀬に行ってたようだが、マキシャカでなく天秤の餌釣りをしていたようで、イサキ・サバ・ハゴイタハゲ・トビウオが釣れておりました。
餌釣りに慣れているせいか、餌で釣れたお魚は自分にはどれもこれも美味そうな食材に見えてなりませんがね。
昨日は今年初めの漁でありました。
朝のうちは西風が割と吹いていたものの、時間が経つうちにだんだんと緩くなって、ポカポカ陽気と相まって快適な釣り日よりだったが、潮は相変わらずほとんど動いていなかった。
とりあえずいつもの潟に船を付けてみるも潮は完全に止まった状態で、お魚が認知症を患っているかのようにあちらこちらに徘徊している感じで、一定の場所に居ついていなかったですね。
仕方ないので適当に船を止めて仕掛けを落としていると、程なくしてデカアジが数匹顔を出してくれるも、お約束の9時近くになると完全にあたりが止まってしもた。
で、風が次第に落ちる予報でしたので沖に向かって走ることに。
沖に到着するとやはり潮はほとんど動いておらず、何箇所か回ってみたけど魚影がほとんど出ずに、チダイが散発的に当たる程度でありました。
ところが午後過ぎると下り潮が少し出てきて活性が上がったようで、イサキが結構釣れちゃいましたね。
潮が動いてなかったことを考えると、お刺身食べる程度釣れたことは喜ばしいことなのだが、仕掛けの選択でエライな差が出てしまいましたね。
昨日は奇しくも兄弟対決という興味深いこともあり静かに見守っていましたが(実際はあれこれ口出しして煩かったはず)、弟君の圧勝でしたなあ。
弟君は玄海のほうでほぼ毎週色んな釣りを楽しんでおられるそうだが、お魚が釣れる方法を良く理解している。
というか、お魚が嫌うことを知っていると言ったほうが当たっているかも知れない。
天秤仕掛けでやっちゃいけないことのトップ3は
① 太いハリスを使う
② 太くてデカい針を使う
③ 短いハリスを使う
さらに竿掛けに竿を掛けたまま電動リールギャンギャン巻き上げるスタイルだと、完璧に大きなお魚をお逃がしになられる。
さて、① と ② と ③ をやってはいけない理由ですが、お魚に聞いてないので明確には分かりませんが、多分怖いからでしょうなあ。
お魚は人様が考えているほど馬鹿者ではありませんで、海の中で他の魚に食われまいと必死に五感?を働かせて危険から逃れようとしていると思もちょります。
どうもお魚には仕掛けが良く見えているようで、天秤仕掛けの場合アミ籠と鉛と天秤に違和感を覚え距離を置いていると想像してます。
潮上からパラパラ流れて来るアミは食べたいけど、その先には何か変なものがプラプラしてるので嫌だなあと、思っているはず。
従って太ハリス・デカ針・短仕掛けを使っちゃうと、見事に全く釣れないことになっちゃうんだよね。
それからついでにお話しすると、自作の仕掛けを別に否定はしないが、それが豊富な経験に基づいて作られたものだと問題ないが、 「これで釣れるハズ」 「これで釣れない訳がない」 的に、特に根拠も無く、人様の勝手な思い込みで作られた仕掛けは大体釣れないものであります。
例えば、針のチモトに付ける蛍光玉の色とほんのチョイとした大きさの差で、釣果が全然変わるものですよ。
「デカくてキラキラしてるから美味しそうに見えて思わず喰っちゃうはず。」 的な人様の発想で仕掛け作って使うと悲惨なことになっちゃうからさ。
人の思いとお魚の感覚は全然違っておりまして、はい、それが現実なんですなあ。
市販品の吹流しのハリス3~4号で、小さめな針が使ってあり、長さが4.5m これが基本でありまして、流れの早い潮の時にはハリスを継ぎ足して10mにする場合もあります。
たまに1ヒロ程度の短い仕掛けを作ってこられて見事に撃沈されるお方を見かけるが、4.5mより短い仕掛けだと、如何なる条件の時でも絶対に釣れないと思ってくださいな。
ああそうだ、釣り座で釣果が変わることが多いけど、あれは前のお方のアミが流れてきて釣れるのではなく、潮後ろに位置しているお方の天秤と前のお方の針の位置とが近いので、お魚が警戒して喰わないと考えたほうが良いですね。
人様には見慣れた天秤やアミ籠も、お魚にとっては怖い存在しかないんだよ。
さあて3日間のお休みが終わり、今日からまた小物釣りに出かけましょうかね。
最近気が付いたのだが、餌釣りの場合釣れる数は多いけど1尾〃が小さいこともあり、わざわざお魚持ち上げて記念写真なんぞ撮ることしないが、どうやらそんなスタイルが最近では当たり前になってきてるんだね。
自分の場合 お魚を釣る = 美味しく食べる の図式しか頭にないから、釣った魚を誇らしく見せることはまずしない。
特別大きな魚がまれに釣れたりしたら載っけることもあるけど、自分としては美味しそうなお魚にしか興味がないから釣ったことを特別に誇る考えは全く無い。
ああそうだ、美味しいお魚で思い出したが、昨日長崎の次男坊を送り出して家に帰って何気なく見た番組が、松重豊さん主演の 「孤高のグルメ5」 でありまして、完全にハマっちゃいました。
このテレビでよく見かけるおっさんが、めしを食うだけの番組なんだが、何故か面白い。
テレビ東京の制作らしいが、かあちゃんによると宮崎では真夜中に放映されてるそうなので、午後7時には寝てしまう自分が知る由もない訳だが、注目してるのは普通のグルメ番組より話の展開が相当遅くて、初老の域に突入した自分にとって随分理解しやすいのと、松重豊さんの語り口が実に深くて興味をそそられる。
言葉って良くよく聞いていると深かったり浅かったりするものだが、次はどんな美味しい表現をするんだろうかとワクワクしながら彼の口から出てくる言葉を待って観てたけど、日本語って素晴らしいなあと考えさせられる表現が、この番組には随所に使われているような気がいたします。
今日もやってるのか知らないが、午後5時から7時までの間に流されていたら観ることにしましょうかね。