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せいゆう丸釣行記
昨日は朝からしとしと雨が降っておりましたので、釣行記をカキコした後再び寝床に入って目が覚めたのが8時でありました。
久しぶりに朝ごはんを自宅でいただいたことになりまして、かあちゃんと朝ドラ見ながらモグモグ。
お腹パンパンになったところで、昨日GPSから引き抜いたデータを別の紙に書き写したり色付けたりして、あれやこれや思い出しながら大事なことを書き留めてみました。
時間をかけて丁寧に30数箇所のマップを完成させて、いつでも誰もが使えるようになると良いなあと考えております。
話は変わりますが、先日我が家で子供主催の新年会が開かれました。
それぞれ担当がありまして、自分は半額品中心の原材料調達と釣り魚の確保。
娘婿は大分の珍しい焼酎を持ってきてくれました。
長男夫婦はイタリア料理ををこさえ、長女は鶏のササミでチーズとエノキを包んで揚げた一品を提供。
これは手作りのカラスミを使ったパスタ。
かあちゃんはアジのお造りとおでん。
本当に楽しいひと時でありました。
このお写真は、夕べかあちゃんが作ってくれた握り寿司でありまして、シマアジ・マアジ・イシガキダイの3種でありますが、マグロなどの赤い色がないのでチト見栄え悪いけど、最高に美味かったですよ。
自分で釣りをしないと絶対に食べられない、真に贅沢なお食事だったと存じます。
さあてさて、ようやく寒い時期が通り過ぎる気配がし、すぐそこに暖かい春を迎えようとしているこの時期は、なんか嬉しいものがありますね。
でもまだまだ季節は冬だから北風ピープー吹きまくり寒い日が多いですが、春が近づいてくるとお船でお湯沸かしたり、ストーブ炊いてキャビン内を暖めることをしなくても良いし、服装も軽くて済むようになるので楽ちんになりますね。
しかしながら春になると海は大荒れの日が多くなりまして、自分たちは出漁できない日が多くなって悩まんといかんごとなります。
頻繁に前線や低気圧が通過するようになり、その都度海は大シケになりまして、お休みを余儀なくされるのであります。
昨日の朝早く堀切峠から海の様子を伺いますと、運動公園辺りでは西風でジャイアンツの旗がたなびいていたはずなのが、なんと真正面からの東風に変わっておりまして、暗い中磯に打ちつける白波がはっきりと確認できたので、急遽休漁を決めたのでありました。
天気予報で 「・・・。海上では南東の風がやや強く・・・」 と表現されるけど、海上の風と陸上の風向きがまるで違うことがあるんだよね。
皆さんに連絡終えて港に向かいお船に乗り込み、前日コスモス薬局で購入していた冷凍食品のチャンポンをコンロで温めてズルズルいただきました。
なんでか知らんが、自分はお船でお料理して食べるのが好きですがね。
ままごとみたいと言われればそうかも知れんが、鍋よポットよレンジなんぞを船内に持ち込んでるものだから、この前テレビで取り上げられてた強制収容のボートピープルの爺様と、自分はあまり変わらないかも知れないね。
朝飯食べて小1時間ほどお寝んねして、GPSのデータ抜き出し作業することをやおら思いつき、早速とりかかることにしました。
船長の大事なお仕事は、お魚がいらっしゃる場所に皆さんをお連れすることに尽きるのでありますが、これがなかなか難しいのでありまして、今お魚がどこにいらっしゃるのか皆目分からんのが実情なのです。
「船で釣りすれば、そりゃなんぼでも釣れるわな」 と宣うお方もたまにいらっしゃいますがそれは全くの認識違いでありまして、魚探でポイントに移動している間に映し出される海底はずっと砂漠状態なのでありまして、お魚の姿は全くないのです。
日向灘沖の海底は延々と砂地が続いておりまして、あちらこちらにポツリ・ポツリと岩場が点在しているだけの極めて単調な姿をしております。
近いところでは、大分の蒲江から四浦半島辺りにリアス式海岸にそれはそれは見事な漁場が広がっていますが、宮崎の海はそこと比較しますとまことに単調で変化に乏しいから、その関係で宮崎の海は魚種も少なく漁獲量も乏しいんじゃないかな?
宮崎のお魚の食文化が他県に比べてイマイチなのは、自分的にはここらが起因しているような気がしますがね。
そんな単調な海の中にもちょっとした岩礁がところどころありまして、自分達はそれをGPSのデータとして取り込んでいるのですけど、これホントの話なんですが、ただ単にデータがあったとしても、そのポイントの特徴を経験として把握してないと、その場所に行けただけでは簡単には釣れませんで、そのあたりが実に面白いのであります。
とりわけアジなどの回遊してるお魚はどこにいるか分からんもので、知っているポイントを片っ端から探し回ることから漁は始まるんですが、経験が豊富だと潮の具合や水温や色などで大体居そうな場所が分かるようになるもので、いち早くお魚がいらっしゃる場所にたどり着くことが出来る訳なんですねえ。
しかも微妙な条件の違いで、そのポイントのどのあたりに一番濃く群れているかを見極めるのが大事でありまして、イカリドボンの前の探索作業が欠かせないのです。
しかしそんなことでは誰でも気軽に海のお遊びを楽しむことが出来ないではないかと、昨日突然思い立ち、自分が把握している30あまりの漁場区域の詳しい情報マップを作るべく、昨日データの抜き出し作業に取り掛かったのです。
誰が行ってもその日のお刺身が食べられるくらいのお魚が釣れるように、自分が持ち得る情報と経験を詰め込んだものに仕上げるつもりです。
沢山のお方に海遊びを覚えてもらえると良いですね。
自分の夢であります。
まずは一昨日のお写真から。
さあて、毎日のようにお船に乗って海の上を漂い、お魚さんと知恵比べしておりますと、つくづくお魚さんも生きていくのも大変だろうなあと思います。
毎日が食うか食われるか、生きるか死ぬかでありまして、自分のようにパヤーンとのんびりしていたら瞬く間に餌食になるってしまうから、多分絶え間なく緊張しっぱなしなんだろうね。
しかも裸ん坊で着物を着ていないから、チトでも水温が下がったりするとかなりダメージあるようで、飯食うどころの騒ぎじゃなくなるようであります。
昨日がまさにそんな日でありまして、どこに行っても誰に聞いてもお魚が釣れたお話は皆無でありまして、水温の低下が相当な影響を与えたと推測しております。
漁場に到着して水温計を確認しますと16.1度を示していて、一晩で2℃も水温が低下したことになりかなりの苦戦をその時点で予想することに。
ポイントでかなり大きな群れを見つけたのですが、数匹食ったらジ・エンド。
しばらく辛抱していたが辛抱しきれず、その場を漁友のSI氏にお任せして別の場所に移動して仕掛けを投入するも1匹も食ってこないので、我が養殖場に戻ってみることを決意いたしました。
ここ数日養殖場を伺っておらず状態が分かりませんでしたが、イチかバチかで移動したのが良かった。
到着したのが潮が止まった直後だったようでしたが、潮止まりの中でもポツリポツリと数匹のデカチンアジや良型イサキを確保できて安堵いたしました。
そんなこんなで1日中低水温に泣かされた昨日でありましたが、お刺身食べる程度は釣れたので良かったことにしてもらいましょうかね。
結構キツかったわ!
今日は今から出立して堀切峠から様子を伺い、出漁できるかどうか判断したいと思います。
南風が実際にどれほど吹いているかだけど、スパコン予想では朝から吹いているみたいなのであまり期待せんほうが良いかもね。
最近釣れてない情報ばかりかと思いきや、知り合いが黄金の瀬で爆釣したげなってお話を聞いたりしますと、つくづくお魚を釣り上げる行為は難しいと感じますねえ。
昨日は漁友からのお電話によると、沖の瀬にメジナ狙いで行くもゼロ。
イルカの潟に戻ってメジナを狙うもゼロ。
養殖場で天秤するもゼロとのことで、完全ボーズを達成して心ペキペキ折れまくり、ご帰還されたそうな。
めぐり合わせが悪かったことかもしれませんが、今の時期水温の関係で餌を口にするお魚が極端に少なくなっているのは事実でして、お刺身をいただくことがかなり困難な状況にありますね。
昨日は出港して水温計をチラリと見ると16.3度。
オーマイガーでございまして、南へ南へ下ることにいたしました。
先日タコ釣り名人さんとのお話しの中で、蒲江の有名な釣り筏のオヤジさん曰く、水温が16度くらいになるとどのお魚も口を使わなくなるそうで、気の毒になるくらい何も釣れないそうな。
かなりお高い入場料と聞いているけど、筏とはいえヒーターで水温上げる訳にはいかないだろうから、お店もお客も辛いでしょうね。
そんなこと考えながら南に下ること40分、ようやく到着した時の水温が17.8度。
魚影を確認してイカリをドボン。
潮は僅かに上りで良い感じだったけどお魚の活性があまり良くなかったようで、アジがポツリポツリと食ってくる程度。
ほどなくして潮が止まり沈黙モードに突入してしまいましたが、自分は最近釣れない症候群のため疲れが溜まっていたのでキャビンでグースカピー。
小一時間ほどお寝んねした後デッキに出てみると、潮は動いていないけどウイリーの短い吹流しにアジが反応していたようで、天秤を短竿でシャクリながら巻き上げる釣り方が良かったようですね。
お刺身程度は釣れたものの、豊漁には程遠い釣果でした。
とは言うものの、無意味に釣りまくるのは好きではありませんで、遊びであればこの程度釣れれば十分かと存じます。
お写真撮ってましたが車に置き忘れてたので、明日アップします。
お天気の関係で多分今日までと思いますが、出来れば明日の午前中くらいは風が吹かんでくれれば良いけどなあ。
昨日は朝のうちはベタ凪ぎで、お昼前からは北西からの爆風でありました。
7時30分に出港して養殖場に向かったが水温が16.3度と一昨日より1度以上下がっていたので、もう既にその時点で心がキペキ折れてしまいましたが、とりあえずイカリをドボン。
「・・・・・・」
30分位虚しい餌撒きの作業を繰り返すもまるで反応なく、意を決して南限まで足を伸ばすことにしました。
その場所はこのあたりでは一番岸に近く、西の風であれば何とか耐えられるポイントなので決断しましたが、40分かけて移動する間に水温が17.5度に上がっていて一安心。
このあたりは岩礁地帯だから大風でイカリが外れる心配はあまりないし、水深も深くないので割と釣りやすいポイントであります。
クルクル探索していたら魚影を発見したので、大風に備えて長めにロープをとってイカリをドボン。
「来ましたよー」
アジ特有の引き方をして上がってきたのは待望の良型マアジでありました。
次第に風が強くなり船が右に左に揺さぶられ始められたけど、お魚はあまり気にしないかのようにポツリポツリと食ってきました。
午後になり爆風状態となりましたが、イシガキダイやシマアジまで釣れちゃいまして、何とかお刺身をゲット出来た次第であります。
デカアジ・シマアジ・イシガキダイ・ゴマサバが船中30匹超え位かな?
どこに行っても、誰がやっても釣れないこの時期にしては良かったほうかもね。
ところでところで、昨今の爺っちゃま達はお元気だね。
結構揺れるから心配して 「風がきつくなったけど大丈夫?」 とお聞きすると、 「これっくらいの風が吹くのは当たり前じゃ!」 だそうで、 「そうですね・・」 と引き下がらざるを得ない。
2時前になると風の向きが北に変わって来たため、波が高くなるため即切り上げて帰港しましたが、カッパは来ておられたものの飛沫をまともに受けてビッショビショでありました。
帰港してお姿拝見するとカッパに飛んできた海水が乾燥して真っ白の状態でして、一見して凄まじい飛沫を受けながらの帰港だったことが忍ばれましたわ。
この中のお一人にタコ釣り名人さんがおられまして、有り難いことにこのお方からちょくちょくイイダコやナマコや椎茸などお土産でいただくのですが、かなりの頻度で佐伯や蒲江に車中泊しながらタコ釣りを楽しいでおられる、スーパー爺っちゃまであります。
その勇姿を、よろしかったらこちらでご覧くださいな。
人って、面白くて楽しいことをしている時が一番幸せだよね。
タコ釣り名人さんを拝見しているとホントにそう思いますがね。