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古本屋日誌
今日から藤井大丸の地下で古本市。
朝から行ってみた。京都の7、大阪5、神戸1、奈良1、彦根1、伊勢1、富山2、金沢1、名古屋1、岐阜1、福井1、丹波1の23軒が参加している。冷房の効いた広いスペースでのんびり本を見れるのは素晴らしい。
並んでいる本も古文書や古地図、和本、チラシの類はさすがにないものの、それ以外の雑多なジャンルが網羅されていて江湖の期待にこたえるものだ。
しかも本屋によっては単行本はいわずもがな、文庫版に至るまで、カバーに透明なシートカバーをかけて販売していて、その手間を考えると頭が下がる。
店舗を持たずに通販などでやっている古本屋もかなり参加している。
通販の方が面倒がなくていいのではないか、とも思えるが、お客さんから買い取る本は様々で、通販には馴染まないものもあるだろう。
そうなると古本組合の交換会でさばく手もあるが、高くは売れない可能性もあるのではないか。
それに比べると古本市なら、まずまずの値段で売ることができるのかもしれない。
大都市圏ではない古本屋も参加している。やはり地元では扱いにくい本もあるだろうし、古本市の方がよく売れるのだろう。
文藝春秋から出た垂水秀夫の『日中交渉秘録』には、2019年の香港での民主化運動を分析したくだりがある。
学生などが主導して大規模な集会に発展し、一部の若者は地下鉄の運行を妨害して混乱を引き起こそうとするなど興味深い運動だった。
垂によれば、これは言論の自由、結社の自由の侵害を食い止めようとするムーブメントと日本では報道されていたが、それは違うという。
当時香港には中国本土から金を持った裕福な資本家が流入して、手広く商圏を広げて、元の香港の住民との間に経済格差が生まれていた。
また同時にたくさんの観光客も押し寄せて、我が国でもあったことだが、生活物資を大量買して持ち帰る行為が横行していて、これも顰蹙を買っていた。
つまり2019年の運動は経済格差の拡大に怯える香港大衆の不満から発生したもので、大衆にとっては学生が唱える言論の自由などのスローガンはお題目に過ぎなかったというのだ。
月曜日、久しぶりにブックオフの三条駅ビル店に行ってみた。
ここは京阪電車の三条駅に直結する北側のビルの1階から3階を占めていて、以前は在庫にいい本がたくさんあって、さすがは日本一の古本屋の名に恥じない立派な店舗だと感心していた。
ところがこのところ、なぜか同じ本がたくさん並んでいるし、何年も本棚に売れない本が刺さっている状態なのだ。
新島襄の岩波文庫、『ブッダのことば』、講談社学芸文庫の『日本書紀』『続日本紀』、鎌田浩毅の本はすごく多い。
また中公文庫の『フロイス日本史』のシリーズは何年も売れないまま並んでいる。
俺の印象では大学の一回生が、講義でテキスト指定されて仕方なくこうた本で、試験が終わったら読む必要もないからとブックオフで売ったような感じがするのだ。
つまり、それ以外の普通の人が売りにきてくれないように思えるのだ。
大阪や神戸のブックオフでは、そんなおかしな現象は起こっていないし、むしろ他の古本屋なんか歯牙にもかけない状態で、様々な本を集めているから、余計に三条駅ビル店が不思議なのだ。
ただいろんな棚を見てみると、新しい小説を並べている一角は、最近出た本や興味深いものも並んでいるから、フィクションを好むお客さんは本を売りにきていると思う。
だから、大学関係者が本来売りにきてくれるはずの人文系の良書があまりにも少ないということになる。
退官する人も多いだろうし、何より亡くなってしまう人の数はすごく多い。供給は増えているのだ。
これまではブックオフに流れていた本はどうなってるのだろうか。
三条京阪近くの古本屋に流れている可能性もあるけど、京都の古本屋は専門店化している店も多いから、雑多な本を売るのは面倒な気がするけどな。
中国大使を長らく務めた垂秀夫が文藝春秋から『日中外交秘録』を出した。
本は読み始めたばかりで、評価に値するものかはまだわからない。
垂は天王寺高校の同級生で、1980年卒、京大の教育学部に入った。(その後法学部に転学部している)
今もそうなんだろうが、大阪府立のトップ校では、受験指導みたいな授業は基本的には行われず、教師の趣味的な関心に基づいた時間だった。
漢文は藤川が担当していて、教科書は使用せず、手作りの『論語』テキストを使い、その解釈も極めて恣意的なものだった。
俺は面白いおっさんだと思って話を聞いていたが、快く思わない生徒もたくさんいて、公然と授業をボイコットしていたので教室はガラーンとしていた。
「なんでボイコットするんや❓」と聞いてみたら「あいつの話て、受験と全然関係ないやん、アホらしい思わんか❓」と言われたな。
3年の担任は国語の津田で、漱石が好きで岩波書店から出始めていた新書版の『漱石全集』を「これはいいからこうといたら、ええ思うよ」と勧めていたが、俺はどう考えても漱石の小説はくだらないと思っていたので、(こいつはバカだな)と思った。
津田は狭量なところがあって、自分の決めたやり方を強引に押し付けるという問題があった。
ある時午後の最後の授業が休講になり、もう好きにしていいかな、クラブのある生徒はそれに行き、帰りたいものは帰るという雰囲気になっていたが、津田がやってきて「とにかく、残って自習する‼️」と切り口上で宣言する。
垂が帰り支度して津田のところに歩み寄り、「帰るよ」と言うや、グーで津田は殴ったね。
垂はというと、特に捨て台詞なんかを残すことなく、さっさと帰って行った。40年以上前とはいえ、パンチを生徒に食らわす体罰は余りみたことがなかったな。
その後垂は「あれ、ほら津田に殴られたせいで、鼓膜が破れたのか、聞き取りにくくなって、耳鼻科に通ってるんや」と言っていたな。
急に暑くなって、2階はクーラーなしでは寝られない状態だ。
暑さに伴ってネコのノミも増殖していて、ブラッシングすると毎日30匹から取れてしまう。
Amazonで蚤取り薬剤を購入して2匹の首筋と頭に垂らしてみたが、余り効果はないようだ。
また雄猫の方は神経質で、追加の薬剤を垂らそうとすると、その気配を察知してすぐ逃げてしまう。
2匹とも、昼間はわしの布団で寝ているそうで、布団の上にかけているピンク色のシキパットにノミがいて困る。
2年前にこうた「ノミ取りホイホイ」は夜間暗い時に青色の光を放ってノミを誘き寄せて退治するものなんだが、確かに効果はあって何匹も捕獲しているものの、まだまだかいい。
仕方がないので、掃除の際に使うコロコロローラーをシキパットにかけると、その度に張り付いてくる。(やれやれ
退治できた)とローラーを眺めていると、得意のジャンプ力を活かして、粘着テープものかわで、逃げてしまう。
仕方がないので、テープに張り付いている名を見つけたら、爪で潰していくのだが、ネットで調べるとそのやり方ではタマゴを拡散してしまうおそれがあるとのことで、やってはいけないこととなっている。
以前雄猫を医者に連れて行こうと嫁と2人で追いかけて、ファスナーのついた鞄に入れたまではよかったが、隙をついて中から長い爪でファスナーをこじ開けて脱走してしまった。