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古本屋日誌

2025-06-17 00:01:00

今日は梅雨とは思えない酷暑で、朝から出荷の支度をしていると汗みずくになってしまう。

 

クーラーをいれ、水分も補給しながら何とかお昼前に郵便局にお願いしに行った。

 

姫路文学館で今月22日まで、車谷長吉展が開催中だし、新書館から彼の全集の最終巻が刊行されたこともあって、このところ彼の著作はよく売れている。

 

 

姫路文学館のXによれば、すでに展覧会の図録は売り切れとなっているそうだ。

 

全集も第2巻が、前から品切れで、値段も高騰しているし、十分出版社に在庫があったように見えた第1巻も、今日調べたら品切れになっている。


2025-06-16 15:52:00

今日、月曜日は土日の発注分をまとめて出荷するので、昼過ぎまで仕事。

 

Amazonは基本的に土日、祝日、正月休み、ゴールデンウィーク、お盆休みの出荷はしないことになっていて、働き方改革に取り組んでほしいということだろう。

 

 

メルカリは土日などは出荷しなくていいというルールはなく、時々お客さんから「まだですか❓」との催促をいただくこともある。

 

 

そういうこともあって、以前はクリックポストで送る本は、ポスト投函できるので、土日も作業して発送していたが、少しずつ入ってくる注文にその都度対処して作業するのは煩瑣なため、最近は土日などは仕事をしないことにしている。

 

 

 

それで土日はリラックスして過ごせるのだが、問題は月曜日にその皺寄せが来てしまい、かなり多い発送作業をこなしていかなければならないことだ。

 

 

作業は大きく分けると2つあって、まず床に並んでいる本の中から、客注のを見つけて積み上げていく作業。

 

 

本は仕入れた順番に並んでいるし、パソコンに細かいデータ(正確な仕入れの日付、本の特徴、背表紙の画像)があるので、さして困難ではない。ただ月曜は量があるので、重苦しい気分になることもある。

 

 

 

次は、クリックポストやゆうメール、レターパックなどに仕分けての梱包作業なんだが、これは機械的なものだから、本当は誰かに依頼してやってもらうのが合理的だ。

 

 

昨今人手不足はどの業界も深刻で悩みの種だ。

 

今年の春頃、近所に住んでいる、友人のお姉さんに依頼しようとしたが、「花粉症がひどくて、当面無理です」と断られてしまった。

 

 

出荷作業していて、いつも思うのは、なかなかみられない珍しい本、コンディションの特に良い本をお買い上げになった、実に幸運の持ち主といえるお客さんのことだ。

 

 

 

例えば山と渓谷社からかなり前に出た『日本百低山』という本は、評判でのちに文春文庫に収められ、それが品切れとなって今はヤマケイ文庫から出ている。

 

 

しかしなんといっても、大きなサイズで、フルカラーの手書きイラストを拝める最初の単行本の方が圧倒的に優れていて、俺も常々(欲しいなあ〜何とかならないものか)と切歯扼腕しているが、なかなかない。

 

 

先日ようやくその初版、帯付きの美品を入手できたら、あっという間に売れてしまった。

 

 

とてもいいコンディションの素晴らしい本を手に入れられたお客様は幸せだし、俺もかなり残念な気持ちもあるけど、幸せなお客さんの手助けをできたと思うことにしている。


2025-06-15 15:13:00

今日15日はブックオフの特売日で、一部の店舗では2割引で本が買える。

 

 

わしが利用する店舗では心斎橋店、箕面市役所前店、吹田関大前店、高槻市栄店が割引になる。

 

 

2割引きというのは、物足りない感じもするけど、そもそも割引しない店の方が多いわけだから、上記の店は儲かっているのだろう。

 

 

たくさん本が入ってくるから、毎月2回値引きしても処分する必要があるということだろう。

 

昼から心斎橋店に行ってみた。

 

この店は少し前から棚の配置換えをしていて、それは一応完成しているようで、これまで3階は漫画専門だったが、歴史書、哲学書、詩集なんかも置いてある。

 

 

かなり変わったのは一階で、歴史書、辞書、理系の本、趣味本コーナーは移動していて、代わりに大量の図録、大型の美術書、歴史ムック本が並んでいる。

 

 

そしてさらにびっくりしたのは、大量のドールがずらりと並んでいることだ。

 

 

美少女系のフィギュアーやアニメのそれが、店を入って左手の棚一列を占めていて、誠に壮観だ。

 

 

店内にはたくさんの外国人客もいて、品定めをしている。

 

 

ブックオフの読みとしては、ドールが今の売れ筋ということなんだろう。なにせ一階の目立つフロアーにズラリだからね。

 

 

2階は、配置は変わったものの、置いてあるジャンルは今まで通り。フィクション、ノンフィクション(ハラリの最新作もあるし、『黒い憂鬱』なんかもあった)文庫本、新書本。

 

 

売れないので120円や198円に値引きした文庫コーナーもあって、ちくま文庫、中公文庫がかなり並んでいる。

 

 

しかし、岩波文庫や講談社学術文庫、ちくま学芸文庫なんかはほとんど置いていない。やはりこのあたりは売れ筋ということなんだろう。

 


2025-06-14 21:15:00

どこの会社でも年長の労働者との距離の取り方、仕事の配分は難しいだろう。

 

 

子ども相手の塾業界なら、年齢が離れている分、子どもの感覚とのズレも出てくるだろう。そういった時、叱る必要もあるだろう。

 

 

しかし、上司がだいぶ年下のケースも多いし、指示の出しかたもめんどくさそうだ。

 

 

若い子になら、「これとこれとこれに注意してやらなあかんで」くらいの口頭注意で問題ないだろうが、年輩の労働者には、それなりに配慮しないといけないかな、と要らぬ気遣いもしてしまうかもしれない。

 

 

 

古本業界では、若い店主も組合に入ってきているようで、まだ30代、40代となれば先輩の60がらみのベテランから、指示を受けて仕事を覚えて、こなしていくのは自然な流れだろう。

 

 

例えば古本まつりのレジなんかで、新米が本に挟んである値札を取り外しながら、すぐ横のレジ打ちをしている先輩に値段を読み上げるシーンがありそうだ。

 

 

そうした時、すぐに値札が取り外しにくいことがある。何冊かをセットにして販売していて、本全体を透明なシートで覆っていて、値札はシート内に貼ってあるようなケースだ。

 

 

こうした時、まあ当たり前だが、新米の古本屋はカッターでシートを開けて取り出そうとするが、手間取ることもあるだろう。

 

 

すると横の先輩が「あとで‼️」と低い声でぼそっと指示を出し、自然な流れでそれに従うだろう。

 

 

実は、そういう手間取る値札は、後で取り出すのがルールというわけではないと思う。

 

 

俺は長年古本市に通っているが、レジの古本屋2人が同年輩の時は、先に値段を読み上げろ‼️みたいな指示はもちろんなく、ちょっと手間取りながら、カッターでシートを切って値札を取り出してから、値段を告げることも多いのだ。

 

 

でも新米とベテランのケースなら、おそらく、これは完全に勝手な想像なんだが、先輩の古本屋から、本のくくり方から、業者の市での入札のやり方、本を売る時のアドバイスなんかも受けているだろう。

 

 

さらに買取に連れて行ってもらったり、値付けのコツを教わったりもしているかもしれない。

 

 

 

つまりすごく徒弟制度的な、弟子と師匠、新米とベテランの職人みたいな伝統的な人間関係がある感じがするのだ。そういう流れがレジ打ち作業にも感じ取れるのだ。

 

 

俺はすごくいいなあ、と思っているのだが、こと自分がこの歳でそういう立場に置かれたら、嫌だなと思うし、もちろん先輩方もやりにくかろうよ。


2025-06-13 15:14:00

今日から日曜まで、谷町四丁目の古書会館で古本市。早速朝から行ってみた。

 

 

昨日の朝からのクリックポストの不具合は今朝には解消していたのだが、注文のあった本の梱包は障害のため、出来ておらず、とりあえず終わっている分だけ、9時に萱島郵便局に持ち込んだ。

 

 

年金の振り込みは今日なのでATMにはすでに数人並んでいる。

 

さて、朝10時の開場時には曇り空の中、30人くらい並んでいた。今回新しくフジエダという古本屋が参加していて、古い写真、チラシ、中井英夫全集なんかを出していた。

 

古い写真は興味深いけど、大阪の人はなんでも壊すのが趣味という、下品なところがあるので、ちょっと前の写真でもよくわからなくなっている。

 

 

そこにノスタルジックな興趣もあるのだろうけど、俺はキャプションがしっかり付いている写真集の方がいいな。

 

 

寸心堂は、たくさんの洋書、ユリシーズをはじめとするジョイスの著作、ちくま学芸文庫の新しいもの、岩波文庫の九鬼周造ものなんかもある。

 

 

真木書店は今回は1冊200円、300円で興味深い単行本を並べていた。学生社の『難波王朝』、第一法規の『日本の民俗』シリーズなど。他に大量の岩波新書があった。

 

 

文学書の矢野書房は、今回参加していて、古本屋本なんかもたくさんあった。岡崎武志や唐沢俊一のいろんな本だ。他には大阪の郷土史の本や全集が完結した車谷長吉の『漂流物』(単行本、初版、帯)や『灘の男』「初期作品 女塚』なんかが目についた。

 

 

古本横丁は今回も付いている値段の半額の本をたくさん並べていた。

 

どこの古本屋のものか覚えてないが、前回も出ていたが新潮社の『収容所群島』全6巻揃が今回も5000円並んでいる。

 

 

他にも保育社のカラーブックスのビニールカバーもきれいないい状態のものが、二箱ぎっしり詰まって1冊100円で売っていた。

 

 

このところ亡くなるひとが増えているために、年中いい本も、市場に供給されている。

 

 

そのため古書価はこれまでより安くなっていると思う。

 

 

これはいいことで、本は結局はコピーなんだから、それにあまりにも高い値段がつくのは不思議なことだと思うからだ。直筆とかサイン本の類は、古本というより骨董品で、また違うジャンルなのではないか。