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古本屋日誌
今日から日曜まで、谷町四丁目の古書会館で古本市。早速朝から行ってみた。
昨日の朝からのクリックポストの不具合は今朝には解消していたのだが、注文のあった本の梱包は障害のため、出来ておらず、とりあえず終わっている分だけ、9時に萱島郵便局に持ち込んだ。
年金の振り込みは今日なのでATMにはすでに数人並んでいる。
さて、朝10時の開場時には曇り空の中、30人くらい並んでいた。今回新しくフジエダという古本屋が参加していて、古い写真、チラシ、中井英夫全集なんかを出していた。
古い写真は興味深いけど、大阪の人はなんでも壊すのが趣味という、下品なところがあるので、ちょっと前の写真でもよくわからなくなっている。
そこにノスタルジックな興趣もあるのだろうけど、俺はキャプションがしっかり付いている写真集の方がいいな。
寸心堂は、たくさんの洋書、ユリシーズをはじめとするジョイスの著作、ちくま学芸文庫の新しいもの、岩波文庫の九鬼周造ものなんかもある。
真木書店は今回は1冊200円、300円で興味深い単行本を並べていた。学生社の『難波王朝』、第一法規の『日本の民俗』シリーズなど。他に大量の岩波新書があった。
文学書の矢野書房は、今回参加していて、古本屋本なんかもたくさんあった。岡崎武志や唐沢俊一のいろんな本だ。他には大阪の郷土史の本や全集が完結した車谷長吉の『漂流物』(単行本、初版、帯)や『灘の男』「初期作品 女塚』なんかが目についた。
古本横丁は今回も付いている値段の半額の本をたくさん並べていた。
どこの古本屋のものか覚えてないが、前回も出ていたが新潮社の『収容所群島』全6巻揃が今回も5000円並んでいる。
他にも保育社のカラーブックスのビニールカバーもきれいないい状態のものが、二箱ぎっしり詰まって1冊100円で売っていた。
このところ亡くなるひとが増えているために、年中いい本も、市場に供給されている。
そのため古書価はこれまでより安くなっていると思う。
これはいいことで、本は結局はコピーなんだから、それにあまりにも高い値段がつくのは不思議なことだと思うからだ。直筆とかサイン本の類は、古本というより骨董品で、また違うジャンルなのではないか。
うちは半分くらいの注文を郵便局のクリックポストで発送している。
家のプリンターから送り状がいつでも印刷できて、ポスト投函も可能だから便利だ。
しかし、今日朝、11時頃パソコンから接続すると、管理画面が現れるのに、ずいぶんひまかいる状態となり、何とか宛先を印刷できたのだが、問い合わせ番号をコピーするページに辿り着けない。
仕方がないので、スマホからアクセスして、手打ちで問い合わせ番号を客に連絡する体たらくとなった。
その後はオープン画面にすら辿り着けなくなり、「このサイトはあなたの情報を盗み取ろうとしている偽サイトの可能性があります」との表示が出る。
それは困ったことだし、またスマホからアクセスするとスムーズに行くので、とりあえず今日の注文分は全て印刷は、し終えた。
ネットで、障害情報を検索してみると郵便局のサイトに6月11日付けで「クリックポストの障害は解消しました」との表示があるけれど、そもそも解消していない。
他のサイトに障害に関する記述はないかと探したが見当たらない。不思議だ。
お昼過ぎに萱島郵便局に持ち込んで、受け付けてもらったのだが、「クリックポストの障害情報はある❓」と石原さんに調べてもらったが「無いですね」という。
それで、スマホからクリックポストのオープン画面を開いてみると「not found」と表示されたので、それを示して「ほら、こんな感じですわ」「スマホから接続できないんですね」となったが、詳細はわからない。
その後神戸のお客さんのところに出向いて仕事をして3時過ぎにサイトをチェックしてみると、本日付けで障害が発生してホーム画面を開けないことがある、原因を調査中と出ている。
これはその通りで、画面を開くことができる時もあるのだが、印刷まで完了して、さて次のをしましょうとなると、今度は画面が開かない。
夜遅くになっても解消されておらず、9時過ぎに「原因はクラウドサービスにある、さらに調査中」と更新されているが、不具合は相変わらずだ。
以前、大した古書価でなかったのに、ふと気がつくと高騰している本がある。
岩波文庫の『南総里見八犬伝』。
馬琴の傑作長編で、くだらない本しか無い徳川時代では、ピカイチの作品であることは間違いない。
全10巻で、挿絵も付いていて、楽しい本なんだが、活字が細かい、読みにくいという点がネックのように思っていた。
それで、これまでは5000円もだせば、いいコンディションの全巻揃が余裕で買えた。
元々岩波書店からハードカバー、箱入り上製本で全10巻が出ていて、それの文庫版なんだが、単行本の方が活字も大きいし読みやすく、こっちの方を欲しがる人も多い。
ところが、このところ文庫本が高騰していて普通のコンディションのでも12000円くらいする。
他に河出文庫から全2巻で南総里見八犬伝の現代語訳が出ていて、これも人気だし、まだまだ普通の本屋で手に入れられる。
タイガースの球団誌『月刊タイガース』に佐藤輝明のロングインタビューが載っている。
2023年に優勝、日本一となって契約更改で大幅に給料も上がった。
翌2024年も優勝すれば、さらに年俸も上がり、またMLBをはじめ他球団へのアピール力も増すわけなのに、なぜか佐藤のみならず打者は軒並み成績を落とし優勝できなかった。
これは不思議なことだよな。
日本一となって目標を達成して、燃え尽きたということなんだろうか。
でも2年連続優勝なら、飛躍的に年俸も上がろうというものだ、そのモチベーションは高いと思う。
この疑問点について、佐藤が語るのは、優勝の年はイベントが立て込んで、自分で立てたプラン通り練習やトレーニングができなかったということだ。
なるほどマスコミからの要請や、球団の慫慂もあったろうし、自分の中で予定していたプランが消化できなかったということなんだろう。
人気球団ゆえの問題点で、そんなことで優勝を逃すのでは意味がない。
それこそ岡田監督なり、球団側が率先して選手の仕事量を制限していかないといけなかったと思うね。
それに対して、今年は去年があの成績だったので、じっくりオフの間トレーニングやプランニング通りの練習をこなすことができたので、好調につながっているという。
古本屋はやはり春先に買取が増えるので、その在庫をどうやって店頭に並べるのかに苦慮するようだ。
ほとんど零細なので、人手がないから、今本棚にささっている本を抜いて、新しく買い取った本と入れ替える作業は不可能だろう。
今はもうない天牛堺書店は毎週ワゴンの本を入れ替えて、その度に新しい本があって楽しかったが、負債を抱えて倒産してしまった。
その点、日本一の古本屋であるブックオフは店舗によっては、定期的に店内の模様替えを行なっている。
これは実に画期的なことで、俺を含めほぼ全ての古本屋からしてみたら、羨望の眼差しを禁じ得ない。
だって売れない本をいつまでも置いておく余裕はないのに、手が回らないから指を咥えて棚に手をつけられないんだから。
例えば心斎橋店は、いま2階の本を大々的に入れ替えていて、まず目を引くのが小説とノンフィクションの単行本コーナーなんだが、全て本は撤去されて、黒いスチールの本棚がガラーンと並んでいる。そこに並んでいた本は今のところ見当たらないな。
また新書が並んでいた2階の西側のコーナーもすべて撤去されていて、並んでいた本はその向かいの、以前は歴史小説が並んでいた棚に移されている。
岩波文庫、河出文庫、草思社文庫、講談社学術文庫、ちくま文庫、ちくま学芸文庫、中公文庫の並んでいた棚は、見てみると、中公文庫があった棚が数段空になっている。
そしてその空の棚の下には2段くらい、1冊220円(税込)に値下げしてある中公文庫やちくま文庫が並んでいる。またレジ横のワゴンにも同じ廉価となった文庫が並んでいる。
俺の見るところ、岩波文庫と講談社学術文庫に関してはほぼ廉価販売はせず、棚だけ変更している。(『エミール』とか『万葉集』なんかは安くしてあった)
2階の東側隅にあった 、岩波文庫や中公文庫、ちくま文庫の110円くらいの、5段くらいのコーナーはなくなっている、スニーカー文庫などに入れ替わっていた。そこにあった本は潰しにしたのかな、わからないけど。
このお店の2階は、すごくうまい日本語を操る女性スタッフが中心に回っている印象があって、こないだお聞きしたところでは、来日3年目のロシアの方だということで、棚の入れ替えから、新人と思われるスタッフの指導から、レジ打ちからと獅子奮迅の活躍だ。
「3年でそんなに日本語が達者とはすごいな」
「前からやってましたから」とのことで、情熱が感じられて素晴らしい方だな。
今回の棚変更では、ブックオフの制服を身につけていない、普段着と思しき人たちの姿もあって、ベテランの店員さんから指導や指示を受けて仕事に励んでいたように見えたので、それだけのマンパワーを動員できる余裕がお店にあるわけだよ。