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古本屋日誌
今日から16日まで、糺の森で大規模な古本市なのだが、秋雨前線の停滞で前日から雨が降り続いている。
Xには前日の森の中の写真がアップしてあるのだが、センターの通路には細いながら川といってもいいくらいの轍が刻まれて、足元も悪い。
主催の京都古書研究会のXを見ると、当日の朝8時に開催するかどうかを告知するとのことだった。
結局8時前にホームページに「今日の開催はやめる」旨の表示が出て初日は中止となった。
去年と比べると、古書研究会の会員ではシルヴァン書房が参加しない。店主が高齢なためかもしれない。
それ以外では丸太町のマキムラ書店、大阪の汎書店、稲野書店も名前がない。代わりに京大前の吉岡、兵庫のトキシラズ、さつき書房が参加する。
大阪の古本屋は都合4なのに、兵庫は5店となっているのが目を引く。
岩波現代文庫の『未来からの遺言』が今月重版となった。10年以上前に出て、品切れがずっと続いていて、今回2刷。
現代文庫の帯には8月13日にNHKがもっくん主演でこの作品をドラマ化して放送する旨の宣伝が載っていた。なかなかNHKも思い切ったことをするものだ。
というのも、この作品は被曝者神話を解体する側面を持っているからだ。
元々1980年に青木書店から単行本が出たのだが、すぐ品切れとなって古書価も5000円くらいしていた。
内容は長崎で8月9日に被爆した吉田さんから聞き取った話で、彼は当時小学生だったが、防空壕から出たところ強い光を浴びて被曝し、両親や兄妹は姉一人を除いて亡くなった。
被爆した二人は、入退院を繰り返して、苦しい中姉が仕事をして吉田さんの面倒を見てくれていたが、その姉も間も無く亡くなってしまう。
吉田さんは一人頑張って働く中、原水爆禁止運動に目覚めて、人々に被爆の恐ろしさを伝える活動もしている。
こういうものなんだが、原爆という赤ん坊も老人も含めて全員を抹殺しようとする兵器に対して、生き残ることはそれ自体が原爆への抵抗だろう。吉田さんの場合はさらに、原水爆禁止の活動に目覚めているわけだ。
しかし、後からそれは作り話で、吉田さんはそもそも被曝しているのかどうかも疑わしいとわかってくる。
被爆者となって、求められるままに話していくと、世間の注目も浴びることになって、一種の張り合いのようなものも生まれるのではないか、と著者の伊藤清彦は記している。
ここまでの話なら、かなりとんでもない偽装であって、批判されるべきだとも感じる。
しかし伊藤はそうは言わない。
長崎を訪れて、原爆の恐ろしさに心底ショックを受けた人は、たとえその体験が5年後、10年後であろうとも、その人は被爆者と呼んでいいのではないかというのだ。
全国の球場で、タイガースが勝ちそうな時つまり9回ツーアウトになると「あと一人‼️」とファンがコールし、さらにツーストライクになると「あと一球‼️」となる。
くだらないし、意味がない。
俺は井川が甲子園で投げていて、3-0でリードしているドラゴンズ戦で、ツーアウト一二塁、代打高橋という場面に遭遇し、「あと一球‼️」コールの直後、レフトスタンドに放り込まれた試合を目撃した。
かなり前はタイガースだけでなく、いろんな球団が同じコールをしていた記憶があるのだが、このところやっているのは一部のタイガースファンだけだ。
これについて、天下の碩学、井上章一は2003年に「あと一球っ!の精神史』というムック本を太田出版から出した。
その中で井上はタイガースファンはチームに実力がないことはよくわかっているから、球場に出向いてタイガースが勝つように祈りを捧げているのだという。
確かに祈りとまで言えるのかは微妙だが、その当時なら(ウッズが凡退してくれ‼️)とか(井川、頑張ってくれ‼️)との思いはあるだろう。
それが最後の場面で、とうとう辛抱しきれなくなって声になったものが「あと一人‼️」や「あと一球‼️」コールなんだというのだ。
つまり井上章一によれば、これらのコールは宗教におけるお題目「南無阿弥陀仏」や「南妙法蓮華経」と同じものなのだということなのだ。
先月の31日から三ノ宮のさんちかホールで古本市。
出荷して、お昼前までゆっくりしてから行ってみた。連日38度とかいう猛暑で大変だ。しかし地下二階にあるイベントホールは快適だ。
元々地下一階にはジュンク堂が入っていたが、撤退してしまった。しかし、ここには大きな「モロゾフ」があって美味しいレーコーやプリンを楽しむことができる。
神戸のあかつき書房、清泉堂、勉強堂、ワールドエンズガーデン、ノーボ、サンコウなどの他に、赤穂市や相生市なんかの古本屋も参加している。
上にあげた古本屋は店舗を構えた立派なお店ばかりで、サンコウは大量の野球関係の雑誌を出品していて、その量に驚いた。
ここは集合レジで5000円以上ならクレジットも使える。
全ての本に値段が記してある紙片が挟んであるので、それを抜き取って値段を読み上げて合算していく方式で、割とスピーディーにレジが進む。
大阪の谷町の古本市では、値段とともに出品している古本屋の名前も読み上げてレジ打ちをするので、時間がかかる。
これは本に紙片を挟み込む方式をとらず、単に値段を記したシールを貼ってあるだけの古本屋もあるからだ。
確かに全ての本に値段の紙片を挟むのは大変だろうから、仕方ないことだろうけれど、その点さんちかの古本市はスマートだ。
8月1日の朝日新聞朝刊に全国学力調査の結果と分析が載っている。
小6は国語が男子63.1%、女子70.9%。算数が男子59.0%、女子57.3%。
中3は国語が男子52.0%、女子57.4%。数学が男子49.1%、女子48.6%。
算数と理科は「男女差は小さかった」とか好き、得意と答えた人数が女子は少ないとか書いてある。
九州大の河野銀子は「理数で表れた男女差について『理数は男子に向いている』という社会にある無意識な思い込みにより『女子が自信を持てない環境があると考えられる』とし『自信を持たせる支援が必要だ』という。」
バカだよね。そんな訳ないだろう。
男子が理数系に優れていることは客観的に明らかだ。
平均点ではさほど差がないのだが、上位層は圧倒的に男子だと思う。平均点だけオープンにしてそれを公表しないのはおかしい。
また国語は明らかに女子が優れているのに、河野は「男子が困難さを抱えていると思われる」などと意味不明なコメントをしている。そうでなく能力的に男子は劣っているのだ。
男女の能力差を否定するイデオロギーに塗れた連中は見苦しい。科学的知見を否定するんだから、中世の司教みたいな感じだな。