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古本屋日誌

2023-03-10 13:05:00

先日辺野古での座り込み闘争に参加している人たちが出している雑誌『うみかじ』1号、2号を入手した。

 

米軍基地の新設を阻もうと工事現場前に3000日以上座り込み、抗議活動をしているのはよく知られている。

 

この雑誌は沖縄県県民がそこに参加して、感じたことを詩や散文、日記に綴ったものだ。

 

大東亜戦争で、米軍が行った蛮行、沖縄の住民に加えた殺戮行為、戦後の強制的な土地収容と占領、基地被害、暴力沙汰を考えれば、基地の新設など許されないとの考えは理解できる。

 

 

もちろん辺野古の海を埋め立てるわけだから、珊瑚礁の破壊、魚介類へのダメージも問題だ。

 

 

その一方でロシアのような頭のいかれた国家が近隣に存在して、侵略戦争を続行している現実がある。

 

北朝鮮はICBMやSLBMまで保持していて、ミサイルの発射を繰り返してもいる。

 

また中国も天安門事件で無辜の大衆を戦車で虐殺し、少数民族への迫害、あからさまな人権侵害を続けている。

 

そんな中で我が国が集団自衛権に加えて敵基地攻撃能力の保持を考えるのも無理からぬところで、これも理解できる。

 

 

そもそも民主主義の根幹は市民による自力の国防であり、それなしには国家はありえないというのは政治学のイロハでもある。

 

また戦後の我が国はアメリカから多大な援助を受けて復興した。

 

アメリカが行った朝鮮戦争では特需景気で大儲けさせていただいた。

 

現在も私などはAmazonのお世話になっているわけだから、アメリカ様には足を向けて寝られない義理もある。

 

その上で、俺としては反米ではないんだけれど、いつまでもアメリカ様におすがりするのもどうかと考える。

 

基地の新設は必要ないと思いたいし、アメリカ様に頼るくらいなら自衛隊や国軍にその役割を担ってほしいと思う。


2023-03-09 18:44:00

上原隆が双葉社文庫で『ひそかに胸にやどる悔いあり』を出した。

 

上原はボブグリーン風のルポライターで、その辺の大衆の何気ない日常や大変な遍歴を明るい文体で綴ってゆく。

 

いわゆる有名人や著名人の自伝などまったく面白くない。どれもこれも、ワンパターンで、若い頃苦労したけど、今はこうなりましたというだけの話だ。

 

有名人はストーリーテラーとしてはなんの才能もない。

 

ものの価値もわからない取り巻きやバカにおだてられているだけで見苦しい。

 

その点、凡人の山あり谷ありの人生はわれわれの想像を絶するもので、内容も深いし、考えさせられるし、心打たれる。

 

 

その魅力的な大衆の人生と日常に、しっかり根を下ろしたルポを書いたのは猪瀬直樹が有名だ。

 

『日本凡人伝」シリーズは今読んでも実に面白い。

 

ただ猪瀬の取り上げた凡人は、まだまだ凡人と一括りにできないような才能の持ち主だった。

 

 

稲作で反あたり収穫量が日本一になってマスコミにも取り上げられて、田圃の畦道に見学者がスズナリになるオヤジとか、東大の生協の地下で長年時計の修理に勤しんでいるベテランの職人などが取り上げてあるからだ。

 

 

その点、上原が取り上げる凡人は、紛うことなき平凡な人たちだ。

 

 

書店員の中年男性で、同じ職場の女と相思相愛となって、デートも重ねて、ある時女が自宅に泊まることになった。

 

ところが男の方はキスをしたり、裸で抱き合うだけで終わってしまう。そういう経験がなかったのだ。

 

 

女の方は期待していたのに裏切られたような、物足りなさを感じたわけだ。

 

 

普通なら失敗に懲りて、風俗残業に出向いて教えてもらうとか、本を読んで勉強するとかするだろうよ。

 

 

ところが凡人だから、何もしない。

 

 

つぎのおうちデートでも、そのつぎのデートでも単に抱き合うだけなのだ。

 

 

もちろん女にあっさりふられて関係は終わるのだが、男の方は女々しくいつまでも電話をして着拒にされてしまう。

 

あげく「なんでこうなってしまったのか、あんなに話も合って楽しかったのに」と上原相手にして愚痴るんだから、笑わせるぜ。

 

失敗から学ぶことができない人はたくさんいる。

 

逆に一度の失敗でもしっかり原因を分析して、つぎはやり遂げる連中もいる。

 

そして両者が競争したら、後者がかならず勝ってしまう。これは能力差が元々あるわけだから、競争させるのは本来は不当なことなんだが、今のところあんまり問題にはなっていない。

 

 


2023-03-08 13:30:00

何事においても人を動かすには費用がかかる。

 

 

古本屋の業務でもたくさんの本が並んでいる棚から、お客さんがオーダーした本を探し出して、住所をプリントアウトし、梱包し、必要な書類も用意して郵便局まで運び込むのは相当な時間がかかる。

 

 

郵便局の業務でも客がオーダーした現金書留の処理、振り込みの処理など職員1人が30秒くらいは手を取られるわけだ。

 

 

人の手を煩わすのではなく、ATMで送金処理をしたら、人件費もかからないから格安となるのは当然だ。

 

 

しかし、不思議なことに未だにたくさんの人が郵便局の窓口で送金処理をしてもらっているのだ。

 

 

職員が親切に「お客さん、この送金ですけどね、現金使わはらへん方がお得ですよ。」

 

「いや、よろしいです」

 

 

「さよですか、ほんでね、ATMでしやはった方が手数料もかからへんさかい、おとくでっせー。ここでやったら合計手数料が315円いりますけどね」

ゆうてやっても

 

 

「いや、構いません、お願いします」ゆうわけだ。

 

平日の昼下がり、特定郵便局は閑散としていて、ATMコーナーも誰もいない。すぐに送金できる状態だ。

 

 

職員はちらっとATMコーナーに目を向けて客に伝えようともしていた。

 

それでも反応はなし。

 

この客は若い女なんだが、送金するのは4万くらいに過ぎない。

 

それに無駄な手数料を315円も払おうというのだから謎だ。(もちろん大きなお世話なんだけどね)

 

老人がめんどくさいというのは、わからなくもないが、若い連中もやはり一定数その中に含まれているのが不思議で仕方がない。

 

 

お金がありあまっているのか、機械音痴が過ぎるのか、職員が処理するところを見るのが好きなのか、まるでわからない。

 

結局バカから金を巻き上げているシステムだと俺には思える。

 

 

 


2023-03-07 21:35:00

今日は、久しぶりに中書島にある「ブックオフ」に出向き、そのあと枚方に戻って中宮の「ブックオフ」にも行ってみた。

 

 

枚方のは先日リニューアルして、関西最大の、非常に大きな売り場だというので、楽しみにしていた。

 

 

しかし行ってみると、どちらの店も確かに規模は大きいのだが、本の売り場は大したことはなかったな。

 

 

ブランドのバッグ、靴、ギターなどの楽器、古着、カード、ゲームソフト、家電などの売り場が大きい。

 

今は、ちょうど転勤や入学で人の移動が多いわけだから、その分古本屋に不要な本が集まってくる。

 

だから古本屋にとっては楽なシーズンだし、一年かけて売る本をこの時期に集めてしまいたいと思うものだ。

 

それにはかかわらず、伏見区や40万都市である枚方では思うように本を集められない。

 

これは一つにはつまらない本ばかりが出版されて、読んでも面白くないことが原因だ。

 

また、本を読む以外に多種多様な娯楽、趣味があるというのも大きな原因だ。

 

昔のように紙の無駄でしかない小説でも、売れたバカげた時代ではなくなったわけであり、実に喜ばしいことだ。

 

さらに枚方や伏見には、本を金儲けの手段に使う業種、つまり大学や出版社、マスコミがほとんどないことも要因だろう。


2023-03-06 01:41:00

今年も4月7日の戦艦大和の最期が近づきBSでは特集番組があった。

 

 

まったく無駄な作戦を強行して、3000人近い将兵が死んだわけで、当時の帝国海軍の指導部はバカしかいなかった。

 

 

やれ「沖縄に行き着ける確率は5分はある、作戦というものは五分の可能性があればやるべきだ」とか

 

「大和は一億総特効の先駆けとなるのだ」とか

 

「このまま大和が残ってしまったら、帝国海軍が懸命に戦ったと後世に胸を張れるとは思えない」などというどれもこれもオカルトめいた愚論、暴論である。

 

 

こういう輩が帝国海軍を率いていたわけだから驚くばかりだ。

 

 

ただ一ノ瀬俊也が講談社現代新書の『日本軍と日本兵』の中で書いていたように圧倒的な物量と装備で攻めてくる米軍に、日本軍の兵隊は不公平感を強く感じていた。

 

艦船の対空砲火にしても、最新鋭の信管を砲弾に搭載しているため、敵機に命中しなくてもその近くで散弾状に炸裂するので、爆撃機や雷撃機に大きな損害を与えられた。

 

対する日本の対空砲火は、そのような信管はなく、誠にお寒いもので、大和の特攻にしても、撃墜した米軍機は10機程度でしかない。

 

 

その点に関して大和の乗組員はこう言っている。

 

「アメリカの攻撃機はお昼くらいからやってきたけど、水平線が暗くなってるのよ。もう360度、どこを向いても敵機。

それでね、艦橋スレスレに飛んでいくのよ、その時ね、アメリカの飛行機乗りがこっちに手を振ってくるのよ。もう、なめてるんだよな❗️❗️❗️」とあの日から70年以上経ってるのに、それこそ血相変えて叫ぶ。

 

 

あまりにも力量差があるのに、かさにかかって攻め立ててくる米兵の残酷さや非情さ(戦争なんだから冷静に考えたら当たり前の話なんだが)に怒りをたぎらせたわけだ。