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古本屋日誌
世間では様々な詐欺が横行している。
私のスマホにも「Amazonのアカウントが停止されました」だの「クロネコヤマトですが、お客様宛の小包が住所不鮮明になっております」だの「国税局」だの「社長の山本」だの「宝くじに当選しました」だのといった詐欺メールが毎日届く。
本当にバカで無能な連中だよなあ。
それとは別だが、サイトの中には安売り、バーゲンをうたう詐欺サイトもたくさんある。
扱う商品の幅が広い。
全集からプレミアのついている文庫本、キャジュアルウエアー、靴、ゲームソフト、宝石、カバン、下着となんでもござれだ。
住所をみたら山の中や海べりであったり、店の紹介のページに「許認可」欄(つまり古物取扱の免許のこと)には「必要なし」と書いてある。
業者として売買するのに古物取扱の免許は必要だ。
これだけでも詐欺サイトだと判断できる。
騙されてお金を振り込んでしまい、当然のことだが商品が届かないトラブルに巻き込まれた人は二度と個人のサイトでは注文しなくなるのではなかろうか。
勢い、大手のAmazonや楽天、Yahooショッピングなんかで買おうとするだろう。
脳生理学者でテレビでお馴染みの中野信子が新潮新書から『脳の闇』を出して評判だ。
中野信子は幼い頃から神童のほまれ高いお方で、東大の工学部を出ているのだが、その著書ほぼ全てに自分の顔写真をカラーでカバーに載せている変わった御仁だ。
美人だともいえる顔立ちなんだが、目立ちたがりなんだろう、それも結構なことだ。
この本には、少し前に、ある大したことない男から交際を迫られた顛末が書いてある。
中野の目から見たら、つまらない大昔の時代遅れの話をしてくるバカと映っていた。
しかし、結局その男からの連絡がないとイライラして、「相手にされてないのかもしれない」「なんで返事が来ないんだろう」などとヤキモキしていたという。
もちろん、中野は今も、その時も結婚していたわけだから、不倫に踏み込もうとしていたわけだ。
そんなややこしい話を、臆面もなく本にして日本国民に読ませてくださるわけだから愉快なお方だ。
それはさておき、中野はこの本でも繰り返し人間の脳というものは、相手の不正を、たとえそれが自分の利害と少しも関係なくても許せない存在であり、不正を糾弾することで快感を得るのだという。
またその際、自分に正義やら真理やらの大義名分があるとより一層、相手を叩こうとするものなのだ、そういう脳の構造になっているとおっしゃる。
そしてその正義の暴走を止めるには、そもそも人間の脳には勝手に暴走する欠陥があることを自覚して、相手を許せなくなるスイッチがどのあたりで入ってしまうのかを知っておくのが大切だというのだ。
中野先生は1975年のお生まれだが、連合赤軍の永田洋子に聞かせてやりたい話だよ。
でもね、普通の指導者は中野先生のような思考回路ではない。
すぐれた指導者はそもそも自分とその他の人たちを同じレベルだとは考えていない。
いろんな問題を抱えている人ばかりだし、能力や感情の出し方も決して上手いとはいえない人たちなのだ。
そんな人相手にキレたり糾弾したりしてなんの意味があるんだろうか、意味のないことはやらない、そう考えるものだ。
AIはいろんな分野で大活躍して、我々の生活を支えてくれている。
ネットでは「チャットGPT」という無料のAIが公開されている。
いろんな質問をしてみると直ちにAIがいくつかの答えを示してくれるのだ。
例えば
「神戸の古本屋といえば❓」と聞いてみたら次のような御託宣をいただきました。
神戸には多くの古本屋がありますが、その中でも代表的なものをいくつか挙げると、以下のようになります。
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ブックファースト神戸三宮店 三ノ宮にある大型書店で、中古本の取り扱いもあります。店内には広くてゆったりとした空間があり、多種多様な本を取り揃えています。
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神戸古書センター 新開地にある古本屋の集積地で、多数の小規模な古本屋が軒を連ねています。様々な種類の本があり、掘り出し物を見つけることができます。
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古書 味園(あじその) 北野町にある小さな古本屋です。店主が選んだ、珍しい本が数多く並んでいます。また、店内には古い雑貨やレコードも販売されており、趣味の合う人にはたまらない場所です。
ブックファーストの三ノ宮店だが、すでに閉店している。また古本の取り扱いはなかったよなあ。
次の神戸古書センターなるものは、新開地にあるそうだが、もちろんそんなものはない。
古書味園て、これは面白いな。難波にあった巨大キャバレーの名前しか思い浮かばない。
中沢啓治の『はだしのゲン』を広島県教育委員会が、小学生向けの学習教材から除く決定を出した。
なんでもゲンが貧の盗みを働いたことが「子どもに誤解を与えるおそれがある』との理由だそうだ。
食うものが何もない、誰も助けてくれないのだから、持ってる連中を襲ってかっぱらうのは当然のことだ。
追い詰められたら、誰であってもその程度のことはするに決まっている。
だから教育委員会の言い分はバカバカしいわけだよなあ。
俺は実は本当の理由は別にあると思っている。
『はだしのゲン』はその後半で、大東亜戦争の責任は天皇裕仁にあるんだと公言して憚らない。
意味のない侵略戦争を無責任に始めて、挙句、原爆投下を招いた最高責任者として天皇を激しく糾弾する内容となっている。
これは中沢啓治の確信なんだろうが、賛否あるところでもあろう。
それにしてもこの教育委員会の引き起こした騒動で、また一躍『はだしのゲン』に注目が集まっている。
そのため、中公文庫のこのシリーズ(全7巻なんだが)は各書店で品切れになっていて、Amazonではセット価格が高騰している。
新刊で全巻揃えて5300円くらいなんだが、11000円ぐらいになっているようだ。
実際はジュンク堂とか大垣、未来屋などの都市部にある巨大書店は在庫をもっているのだが、都市部に住んでいる人は限られている。
また都会にいても、わざわざ時間を使い、交通費まで支出してマンモス書店に出向くのはめんどくさいとの考えもあるわけだ。
仕事の関係で、ターミナルにある巨大書店に行く時間が当面取れない
とにかく満員電車がいやだ
自宅近くの道はクルマがたくさん通るので気分が滅入る
そもそも出歩くのを好まない
本屋についてから、一々本を探すのが嫌、イライラする
レジの店員が(このお客さん、例の騒動に乗せられて買いにおみえだな)みたいな顔つきをしているようで気になる
Amazonや楽天なら翌日に届くから速いし、楽だ
本屋から全7巻を持ち帰るのはあまりにも重たい
カバンを用意するのも面倒だ
繁華街に出ていくと、つい目移りしてあれやこれや無駄遣いしてしまう
大きな本屋にいくと、読まない本までこうてしまう
このように少し考えただけでも、誘惑の甘い罠は数しれない。
そこで少し値段は高くなるけどAmazonなどで注文してスピーディーに自宅まで送付してもらう方が楽だし、合理的だとの考えが成り立つのだ。
先日BSで帝国海軍の空母信濃を取り上げた番組があった。
信濃は大和型の巨大戦艦の3隻目として作られた全長が240メートル以上もある空母だ。
しかし進水からわずか一月半ほどで、潜水艦から4本の魚雷をくらい撃沈されてしまった。
一方、2番艦の武蔵は20本以上の魚雷が命中して水平に沈没した。
それに比べるといかにも脆弱な印象を否めないよなあ。
やはり敗戦間近の帝国海軍には堅牢な軍艦を作り上げる資源もノウハウもなかったのだろう。
なんでも大和型の艦船は、魚雷の直撃にも耐えられるように41センチの厚さの鉄板を溶接した上、リベットで貼り合わせたものが装甲に使用されているという。
だから武蔵は魚雷がたくさん命中しても装甲は破られなかったのだ。
しかし20本からの魚雷が命中してしまうとリベットも破断して浸水してしまう。
装甲が歪んでしまうと、内側、つまり艦内に鉄板が食い込んで、艦の中央にそびえている梁を、破壊してしまうのだ。する時右舷も左舷も、つまり全艦が水浸しとなって水平に沈んでしまうわけだ。武蔵はそのようにして沈没した。
しかし、信濃は艦橋のある左舷に魚雷を受け、大量の海水が流入して、大きく傾き転覆してしまった。
つまり艦の中央にある隔壁は損傷しておらず、そのために右舷は軽くてアンバランスになってしまったわけだ。
信濃の艦長は元は駆逐艦の指揮官だったとのことで、空母のような大型の艦船の知識はなかっただろう。
レイテでの武蔵のことは聞き及んでいただろうから、魚雷を20本以上くらって、やっと沈んだことも知っていたろう。
駆逐艦とは比べものにならないくらい巨大な航空母艦だし、同じ大和型の戦艦武蔵は猛攻に耐えたわけだから、魚雷をたった4本くらったのなんか、何ほどのことであろうかと考えたのは無理からぬところだ。