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古本屋日誌
さかもとやすしが1944年に出した『キャバレー論』を手に入れた。
さかもとは東京でキャバレーの支配人を長年していた。今でこそキャバレーは気息奄々だが(キタにはもうないし、ミナミも「ミス大阪」とかがあるだけだ)、さかもとがこの本を書いた1970年ごろはまだ巨大キャバレーもいくつもあったのだ。
さかもとはこの本で、キャバレー業界はなってないという。
まともに仕事する気もない連中が入ってきて、酒を飲みたい、女と遊びたい、朝から出勤したくないなどという不純な動機に突き動かされているという。
経営者にしてもホステスには日給2000円の保証を付けて、月給8万くらいにしているのに、キャバレーの部長には7万しか出さない。
男性スタッフなぞ、所詮ホステスの悩み事の相談相手ぐらいにしか見てない輩が多いという。
そうだよなあ、そういうやる気のない業界て色々あったよね。どうしても真面目に勤務できない人とか、人付き合いが無理な人とか、一時的にキレてしまう人とかね。
そういう人の受け皿は、こういう水商売に加えて、塾、予備校業界、雑誌、マスコミ、ゲーム業界だったように思う。
俺はしばらく河合塾で現代文を教えていたことがあった。
名古屋の校舎にも教えに行くのだが、宿泊費をもらって、名駅そばのホテルに宿泊して、晩は暇だから同僚の講師と飲みに行くのだ。
東京から来ていた英語の先生は電話帳みたいな英語入試問題解説の著者なんだが、
「今日はな、往生したわ。あっちの人に連れられて公証役場まで行かされて証文書かされたわ」
要するにややこしい借金で首が回らなくなってるわけだ。
京阪電車の株主優待は7月11日がスタートなんだが、なんか中途半端だな。阪急なんかはちゃんと1日のスタートだからね。
株主優待の半年定期の発送は6月下旬で、その直後からヤフオクに並んでいるのだが、俺としては75000円くらいで手に入れたい。
新京極の四条通に面したチケット屋は毎回京阪の定期も扱っていて、「来年の一月までとやつはなんぼなん❓」と聞いてみたら「80,000前後ですわ、予約を受け付けてますけど」というからちょっと高いなと思い断った。
いつも通りヤフオクで落札することにしたのだが、相場を見てみると8万くらいする。
早々と6月下旬に落札している人たちもいるのだが、早く手に入れても使えないわけだし、金をその場で払うわけだからメリットは何もない。
だから落札は7月10日ギリギリでいいのだが、7月に入ってもやはり落札価格は8万くらいしている。
結局7月4日に、相模原市に本部があるアクセスチケットのを落札した。
値段は送料込みで80000。
ここは振り込みだけなので手数料が330円もかかって(ポイントはVポイントに合算しているので、残ってない)しまい、こんなことならチケット屋に予約しておいた方がよかったなあ、と後悔している。
1995年に上原正稔が沖縄タイムズ社からだした『沖縄戦トップシークレット』を入手した。
上原は例の渡嘉敷島の集団自決が軍命令ではなかったことを示した人物だ。
沖縄戦は戦後の価値観からの意味付けが露骨で、真相すらも明らかになっていない。
そもそも住民の死者数もよくわかっていないのだ。
1993年に沖縄を訪問した天皇は「沖縄戦で20万の人々が犠牲になった」と述べている。
また県知事だった大田昌秀は17万8千人の沖縄出身戦没者数をあげ、全戦没者数25万7千人としているのだ。
上原はこの本の中で1944年2月の沖縄本島人口492128人と1946年の本島人口326628人をあげ、さらに本島から疎開した人を62000人としたデータも示して、結局全住民戦没者は103503人になると書いている。
天皇や太田の示した数字は、米軍の死者12520人も入れているのだが、上原の出した数字に比べてかなり増加している。
上原によれば、これは援護法で救済する人数を増やすためだという。
なるほどそれは必要なことだろうけど、沖縄戦での死者数がきちんと把握できていないのも問題だ。
疎開した人の数なんかは、全然検証されていないというのだ。
昨日の京都はすごく暑くて、観光客の数もいつもよりはましだった。
しかし四条大橋から河原町通り、そして新京極へと向かう四条通はそれなりの人出があったのだ。
観光客は、何が物珍しいのか、クソ暑い中、橋の途中で立ち止まりスマホで北山やら、鴨川を撮っている。
また何人かでつらって歩いてるものだから、歩みもとろとろしている。
われわれは休みだし、この後はビールを飲むだけで、美味しいビールにするために汗をかいたほうが望ましいので、気にもならないけど、もちろんそんなひまじんばかりではない。
驚いたのは四条大橋の車道を、白いシャツと短パンで両手に荷物を持った若者がてくてく歩いていたことだ。
西詰には車が止まっているから、そこに荷物を運び込もうとしているのだろうか、重たいモノなので、テキパキ歩いて、さっさと積み込みたいのかもしれない、と見ていたら、車の方には見向きもせず、さっさと先斗町に入っていった。
地元の人で、先斗町の店になにか品物を運んでいる人なんだろう。トロトロした観光客の歩みが我慢ならない、ちんたら歩くな‼️と思ってるのだろう。
それはもっともだ。
河原町の交差点を渡り、北側の歩道をてくてく歩いていると、この歩道は拡幅されていて、その点では歩きよいのだが、上に差し掛けてくる日除けは、以前の歩道の分しかなく、歩道の左側は強烈な日差しが容赦なく襲ってくるエリアなのだ。
だから多くの人はそこは避けて、日除けエリアに入ろうとするものだから、手や体が接触したり、ぶつかったりしている。
ごった返す繁華街なんだから、普通は気にならない。
しかしすぐ前の70がらみで、赤いTシャツ姿の老人は、せいていて、やはり影と日向の境界線あたりで、反対方向から来た観光客とぶつかってしまった。
向こうは何事もなかったかのように通り過ぎていくのだが、老人は振り向いて「何しとんねん‼️」と怒鳴りつけ、また歩き出そうとしたが、それでも腹に据えかねたのか、再びこちらを振り向いて何か言おうとしていたが、もちろん相手の姿はあるわけないから、手持ち無沙汰でまた歩き出した。
地元の人だろうが、暑さでイライラしてるのだ。
京都の人たちも、観光で潤ってる人はたくさんいるはものの、関係ない人ももちろんたくさんいる。
そういう人にとって、観光客なんかは単に無神経で、迷惑なバカに過ぎないだろう。
いや観光業者にしてからも、「こないにぎょうさんきてもろても、ナーンもありがたいことおまへんわ、ええ加減にしとくなはれや」と思ってる人もいるだろう。
今日は嫁と京都に出向いた。
ものすごい日射で35℃くらいになっていて、オーバーツーリズムで大変な街ではあるが、さすがに観光客は少ない。
三条京阪に大きなブックオフがあるのだが、例の架空買取騒動で、「棚卸し」をしたそうで、その後店内に変化があるのかと見てみたかった。
というのも三ノ宮のブックオフは「リニューアル」と称して店内の本の配置を大幅に変えようとしていたからだ。
それも、営業中に本棚から本を取り出して、バックヤードに収納したり、別の本棚に移動させたりしていた。
三条はそういうことはなかったな。相変わらず特価本のワゴンには大月書店の『レーニン全集』が1冊500円でたくさん並んでいる。
灼熱の三条通をてくてく歩いて東山三条。
以前は東大路を渡った南側にエロ本ばかりを集めた本屋があって、人気を集めていたが、もちろん今はない。
木屋町はもともとヘルスがたくさんあって、客引きが凄かったが今はない。
こういうエロに頼らなくても京都は観光客をいくらでも呼べるようになったのだ。
東大路を下がって「ボローニャ」でデニッシュパンのお得用袋を買う。(990円)午後2時を過ぎていたのでもうないかなと恐れていたけど、そんなことはなく、棚には10個くらい並んでいる。再び灼熱の東大路から川端通りに出て「カカオマーケット」でチョコートを買う。
この店は白川が川端通と交わるへりに昭和の初めに出来たビルの一階にある。いつもはたくさんの客で賑わっているが今日はわれわれだけ。
新京極まで歩いて「キリンシティ」で飲んだ。