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せいゆう丸釣行記
昨日の昼からは雨と風と雷で大荒れでしたね。
自分は家の片付けなど、やらんといかん事が山積みだったので休漁し、ガサガサ・ゴゾゴソ家の中で一日中過ごすつもりでしたが、以前からかあちゃんに誘われていた催事を思い出した。
そんな訳で午前中はかあちゃんと義母と3人で宮崎神宮内の県総合博物館で開かれている、「中山みどりのフェルトアート展」を見に行くことにしました。
そもそも文化的才能に恵まれていない自分でありまして、近くの文化の森公園周辺を訪れることがまず無いので、歩きながら目に飛び込む風景がやたら新鮮に映りましたね。
普段海の上でお魚とカモメとしか接しないので、たまにはこんなところに訪れて文化的知識を取り入れねばならんかなあと思いましたが、やっぱり頭は海のことばかり考えておりまして、ケータイで漁友に情報を仕入れている。
昨日は漁友達は午前中早々と全員引き上げて来たそうで、南風で波がかなり高くなりえらい目に遭ったそうな。
天気予報では1,5mの波と予報が出ておりましたがそんなものではなく、体感的には2,5mくらい感じられたそうでした。
今の時期の南からの風波はいやらしく尖っておりまして、しかもいろんな方向からやって来るので始末が悪く、地元の漁師たちも漁を見合わせているそうであります。
一般人のイメージとして漁師は時化の中でも船を出して魚を追いかけている感じがすると思いますが、意外にも波が高くなるとほとんど漁には出ませんね。
地元の漁師たちのほとんどが高齢化しているためかもしれませんが、長年の経験で海の怖さを知り尽くしているからでしょうな。
危ないことするよりパチンコで遊んでいたほうが良いからかも知れませんがね。
お断りするときにはいつも気が重いのでありますが、危ない思いをさせる訳にはいきませんので、勇気を出してご連絡させてもらってます。
いつか必ず良い日が来ますよね。
そう信じて決断させていただいております。
仕方ないことだと分かってはいるけど、それでも釣りを楽しみに日頃お仕事を頑張っておられる方が、至極がっかりされているんだろうなあと、少しブルーなせいゆう丸の船長であります。
さて、今まで自分の所有した船歴について詳しく書いておりませんでしたので、今日は一番最初に所有したお船について書いてみます。
自分が最初に手にしたお船は、40数年前に手にした二人乗りのゴムボートでありまして、確か岡本理研ゴムの品だったと思う。
友人から中古品を分けてもらった品でありまして、結構ゴムが厚く頑丈なボートだったと記憶しております。
しばらく手漕ぎで遊んでおりましたが次第に手で漕ぐことに飽きがきまして、船外機を搭載したくなったのでありますが、その当時船外機は小馬力のものでも高嶺の花でありまして、高校生の自分が手に入れられるものではありませんでした。
それ以前に手漕ぎボートだからエンジンをマウントすることができないので、そもそもエンジン搭載など出来る訳がない。
そこで若かりし日のせいゆう丸の船長は考えた。
エンジンマウントは隣の一人暮らしのおばちゃんが捨てたちっちゃなこたつを無償で貰い、ボート後方にかませてみると、こたつのあんよがちょうど空気室とサイズがぴったり合ってしっくりするではないか。
船外機は草刈機を安くで農機具屋から購入して、ボート店のゴミ箱をあさって出てきた2馬力の船外機の欠けたプロペラを歯の代わりにピアノ線で固定して作ってしまった。
草刈機は遠心クラッチが付いているので、ペラにパワーが負けても軽く滑るだけだから摩擦による発熱意外あまり問題にならない。
全長が異様に長い船外機でありましたが人間が漕ぐより数倍早く走り、冬の強い西風にもろともせず宮崎港や大堂津港を走り回ったものです。
今考えてもワクワクするような面白い時代でしたなあ。
今週はちょっと漁にならない感じですね。
土曜日に娘の結婚式を控えておりますので、日焼けが少しでも減少するよう家の中で静かにしているつもりです。
昨日(5日)は、半年ぶりにご乗船頂いたNさんとの釣行でありました。
お仕事の関係で半年お会いできなかったのですが、久しぶりにお会いすると本当に懐かしい。
時化前はかなり豊漁だったので期待が高まるが、海の大どんでん返しを幾度となく経験しているので、敢えて平静を装って出港するせいゆう丸の船長でありました。
この日の水温は潟も沖も18℃と変化なく下り潮でありましたが、完璧なる南寄りの風が強く吹いておりまして、沖の50メートルを目指して進むせいゆう丸を尖った波が時折揺さぶる。
天気予報では波高1.5mとのことでしたが、うねりを伴っているので体感的にはもっと高い感じがする。
船のお腹を波に打ち付けないように時速10km前後のスピードで進み、目的地に30分かけてようやく到着しましたが魚影がほとんど確認できない。
下り潮の時にはこのポイントにはワヤワヤ魚影が写るんですが、何故かこの日はパラパラの反応しか出てこない。
気を取り直して反対側の南側に移動して丹念に探し回るけど、デカチンアジの御一行様を見つけることがどうしても出来ない。
ダメ元でその場所にイカリ打ち仕掛けを下ろすと、Nさんに一投目にデカチンアジ(レギュラーサイズ)が食ってきたので期待が一気に高まるがその後は「シーーーン」でありまして、その場所を断念し引き返して各ポイントを見て回るがやはり影も形もない。
仕方なく最初にめぼしをつけていた場所に戻ってアンカーを投入し、Nさん一生懸命仕掛けを投入するけどピクリともしない。
そうなんです。大どんでん返しの日だったのであります。
理由は不明ですが全体的に全く釣れない日だったんですね。
結局あちこちあちこち彷徨いながらお魚を探し求めましたけど最後まで芳しくなく、デカチンを二人で5匹程度の貧漁となってしまいました。
特にこの季節は豊漁が長続きせず、一旦お魚の活動が鈍ると回復までにちょいと時間がかかるのでありまして、先日のような黒潮がドドっと押し寄せて来ると一気に回復するのですが、いつ来流するのかはわからない。
今週、天候と風と波の具合と釣れ具合でこちらから延期のお勧めをさせていただくことがあるやも知れませんので、その際はよろしくご検討頂きたいと思います。
Nさん、今日はお疲れ様でした。
久しぶりの釣行で良い思いをさせたかったのですが残念でありました。
次回のご予約の日には黄金の瀬でのイサキ・メジナも面白いかもしれませんので、期待してくださいな。
さて、Nさんとお別れして港でカローラの整備をしておりましたら、思いがけなく先日ご乗船頂いたSAさんと初めてお会いするASさんがわざわざ立ち寄られ、いろいろと釣り談義をさせていただきました。
その中で、船釣りをしてみたいのだが船酔いが心配だったり、トイレのことが気がかりだったりのお話を伺わせていただきました。
毎日海に出ている自分にとって何でもないことが、人によっては結構大きなハードルであることを改めて教えてもらいました。
自分は常々お船は社用とか一部の方々のための特別なお遊びではなく、普通のお父さん達に気軽に一日中楽しんでもらって、釣ったお魚を大切に持って帰ってもらい、家人に喜んでもらえるお姿を想像しながら工夫し努力しているつもりでありあますが、それでもお船にはどこかにちょっと高いハードルがあるもんなんですな。
特に船酔いって奴は面倒な現象でありまして、自分が持病的に持っているからよく分かるんですが、まず生あくび⇒生唾⇒ムカツキ⇒嘔吐⇒ダウン⇒嘔吐⇒ダウンを繰り返すのでありますが、時には下からも嘔吐してします場合がありあまして、他人様にとんでもないご迷惑おかけするのではとの心配がありますよね。
このせいゆう丸のホームページをご覧いただいている方で、もしそんな理由で船遊びを躊躇されている方がいらっしゃれば、是非電話なりお問い合わせのページなりでご相談頂いて、そのお悩みの解決に向けて一緒に考えてみましょう。
特にお船未経験の方(ほとんどの方がそうでしょう)は、自分が酔うのか酔わないのかまず分からんと思いますので、ご相談いただければ随時体験乗船の機会を作りたいと思います。
波の高さにもよりますが30分も乗ってもらえればどんなものか分かりますので遠慮なくおっしゃって頂ければ、漁から帰ってきた後でも時間を作りますので是非どうぞ。
たくさんの人に海の楽しみをもっともっと知ってもらえれると良いなあと日々思う、せいゆう丸の船長であります。
今朝在庫のアジを回収に内海に行ったところシケは随分収まっていて、無理すれば出れないことはない感じでありましたが、用を入れていたので残念でありました。
冬が通り過ぎ春がやってきますと寒い思いはしなくて済みますが、風向きがコロコロ変わりまして西風が少なくなり南寄りの風が出てまいります。
西風は波を抑える役目をしてくれて、程度によりますがおおむね岸近くでは穏やかに過ごせます。
これは内海沖での話でありまして、遮る山がない宮崎沖ではとんでもなく波立ちますよ。
幸い内海には堀切峠の山々が風を遮ってくれるので、冬場の出漁できる確率がかなり高いのであります。
しかし南風や東よりの強い風になりますと波を作る距離が果てしなく長いので、高い波が押し寄せてくるって訳です。
風が出てきたかなあと思ったら、それこそあっという間に高い波に襲われるので油断なりません。
危ない思いなんぞさせたら取り返しのつかないことになりますので、どうぞご理解いただきたいと思います。
自分自身が揺れに弱いこともありまして、安全面を考えるとそれも悪くないものです。
これから何度も出られる機会はあるんだからと、自分に言い聞かせて納得する、せいゆう丸の船長であります。
釣りとはまったく関係ないお話でありますが、この時期ツバメは巣づくりが忙しいようで一生懸命飛び回っています。
時折電線に止まって休憩している姿を観察しますと、よくおしゃべりしているんですな。
スズメは「チュンチュン」 ヒバリは「ピーチク パーチク」 ホトトギスは「ホーホケキョ」 カラスは「カーカー」でありますが、ツバメの鳴き声を形容する言葉を知りません。
で、よーく聞いておりますと「ピピピチクチクチュチュチュ・・・」と、こりゃ形容できませんわな。
でも最後に区切りを付けるかのような「ギーーーーーー」って声はどいつもこいつも一緒ですね。
よかったらツバメのおしゃべりを聞いてみてくださいな。
おしゃべりの最後に必ず 「ギーーーーーー」で締めくくりますよ。
人様は「ギーーーー」と発音するには口を閉じ気味にしますが、ツバメは口を大きく開いて「ギーーーーー」って発音するですよ。
不思議ですがとても可愛い鳥ですなあ。
暇なもんでちょいとご紹介いたしました。
昨日と今日で家の仕事をやれたので、明日は予定変更して出漁します。
お一人様のご予約いただいております。
釣れるかなあ。
ここ一週間デカチンアジの好漁が続いておりましたが、昨日(2日)はしっくりこなかったというか間が悪かったというか、なんかぱっとしなかったですなあ。
魚探にはそれなりの魚影が確認できましたがあまり食いついて来なく、デカチンアジ1匹とアジ子数匹確保されたところで船酔いによる体調不良になられ、残念ながら撤収することになりました。
季節が春ともなりますと風向きが西よりも東からの方が多くなりまして、どうしても波立つ日が多くなりがちであります。
一昨日の夕方に吹き始めた東からの風による波が残っておりまして、波の高さはそれほどでもないのですが波が尖っておりまして波高以上に揺れが感じられます。
事前の打ち合わせ通り船酔い対策をきちんと講じられてこられたそうですが、その日の体調もありますのでやむを得ないところであります。
今日はたいへんお疲れ様でした。
あのキツさは持病を持ってる自分が一番知っているつもりであります。
今は三半規管の神経を焼酎で焼き切ったのか、あまり酔わなくなりましたが、若い時はひどかったものです。
次回はベタベタ凪ぎの日を狙ってみましょう。
その時は一日中釣りが楽しめると良いですね。
港でお別れしたあとすぐに沖に向かい50メートルを目指して船を進めていきましたが、目的の場所は漁船に既に陣取られていたので諦めて南に移動。
下り潮なので南側は絶対不利と知りつつ魚探で確認するとアジと思しき反応がありましたので、とりあえずイカリをどぼん。
仕掛けを下ろすこと数回、あたりが来ない・・・。
たまにデカチンアジやカイワリ(エバ)が食ってくるがスイッチが入らない。
「おお来たぞ!」 と思った矢先、魚探から魚影が消えたので 「何でやろ?」 と思ったら痛恨のイカリ外れをしていて、急いで元に戻るもイカリが引けた時に群れの真ん中ににイカリを通過させたためか散り散りとなったようで、既にもぬけの殻状態。
間が悪い時ってこんなもんで、「何でこんな時に・・・」 と思うことが度々ありますね。
結局デカチンアジ4匹とカイワリを数匹釣ったところでちゃっちゃと終漁することにしました。
連日の豊漁で生簀の在庫があるからお店の出荷も問題ないし、電圧が降下したので調べてみたらオルターネーター(ダイナモ)のVベルトが切れたことが判明したので、帰港してベルト交換を行いました。
先輩漁友のMI氏の情報によると漁船はほとんど釣れてなかったそうで、他のプレジャーボート連中もパッとした釣果はなかったようです。
何か原因があって食いが悪かったのでありましょうが、それはお魚に聞いてみないとわからないし、多分永遠にわからんと思う。
お魚のスイッチが入らず退屈な時は、カモメのカー助と戯れるのが気が紛れて愉快な時間を作れますね。
かあちゃんが捌いたお魚のお腹とか、弁当のおかずとか、カー助用に準備した揚げ菓子のひねり棒とか、ちょんびちょんび食べさせるのであります。
最近は空中キャッチを覚えまして、食べ物を持った手をグルグル回して、「飛び!」 「キャッチ!」の自分の掛け声に見事に反応し、空中キャッチができるようになりました。
帰港するときは船を走らせながらおやつのひねり棒を与えるのでありますが、向かい風の時は運転席側にピタリと張り付いたようにすぐそこを飛ぶのでありまして、ひねり棒をポイっと投げてやると空中キャッチするのであります。
手乗りカモメになるのはもうすぐであります。
「漁師とカモメの涙の友情物語」の台本を早めに書き上げなければならない、それなりに忙しいせいゆう丸の船長であります。
なんちゃって!
ちょこっと早く目が覚めてしまいまして、午前3時の行動開始前に海水温のお話を。
昨日と一昨日と表面海水温に2°Cの差がありましたが、お魚にとってはものすごいダメージだったと思う。
気温の2°Cとはまるで比較にならない位の激変だったんじゃないかな。
お魚は素っ裸で泳いでいる訳だからもろに温度変化を肌で感じているはずで、体が硬直してしまうくらいのダメージを受けていたかも知れません。
一昨日のお魚と昨日とでは釣り上げて触った感じが全然ちがっておりまして、昨日のはホントちゅんてかった。
人間様が触って感じ取れるくらいだから本人達が受けた影響は大きかったはず。
それでも食ってきてくれたのはラッキーだった訳ですし、いつもこんなに上手くいくとは思えません。
けど昨日は釣れて本当に良かったあ。
ところでせいゆう丸のホームページでは釣ったお魚の写真をクーラーボックスの中でしか撮りませんが、皆さんデカチンアジの大きさが想像できてなかったようであります。
比較のためたまに缶ビールなどを添えて写真撮るようにしておりますが、自分もそれを見てあんまり大きさがピンとこない感じはしておりました。
釣り上げますと、「うわああ。こんなにデカいんだ!」と、感嘆のお声を皆さん発せられますな。
それくらい今のアジはデカいんです。
「あんた何でそんなにデカイの?」と、伺いたくなるくらいデカいのでありまして、ああ先日の出川哲郎アジは特に異様なスタイルをされておりまして、顔はデカい・体は太い・体高は高い・寸は短いで、失笑してしまうようなアジでありました。
売りに出さずに食べたかったのですが、かあちゃんに却下されて店に出してしまい売れちゃったので食べられなかったのがはなはだ残念でありました。
今考えると北海道あたりで話題になる鮭のケイジみたいに、何万匹に一匹の割合で存在する貴重なアジだったかも。
多分濃厚な脂ですんごく旨かったはず。
かあちゃんの気迫に負けた自分が情けのうございます。