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せいゆう丸釣行記
もう1週間漁に出られない、出ていない。
朝ドラの「まれ」を毎日見られるのは嬉しいことだが、そんな日は間違いなく無収入の日でありまして、かあちゃんのご機嫌伺いながらの日々を過ごすのであります。
この釣行記は自分の日記がわりに書いておりますので、思いっきりプライベートな事も書きますが、これをご覧の皆様にはそこのところをご容赦願いたいと思います。
さて、昨日は娘の結婚式でありました。
着たことのないモーニングを、ああでもない こうでもないと着替え室で悪戦苦闘しながらようやく着まして、チャペルでの結婚式に臨みますと、我が娘の初めて見るウエディングドレス姿が目に飛び込んでまいりました。
あの瞬間って不思議ですなあ。
我が子が我が子でないような変な感覚でありまして、ちょっとたじろぐというか、ドギマギして目線が中に浮いているのが自分でよくわかる。
隣に座っているかあちゃんは静かに見守っているだけでありまして、特に感慨深い表情には見えない。
男親と女親の違いが如実に分かる瞬間かもしれませんね。
ところで事前に式場のスタッフにお願いをして、披露宴の後半で披露される新婦のお手紙のあとに、サプライズで娘達に内緒で思い出のビデオを流したのであります。
今ではスマホで簡単に動画が撮影される時代でありますが、およそ30年前はようやく8mmビデオが普及し始めた頃でして、月賦でソニーのCCDV90というビデオカメラを購入し子供達の姿を撮影しておりました。
確かあの当時で30万円くらいだったから、支払いは結構大変だったはず。
おかげで子供達の小さい時の動画が沢山残っておりまして、ここ1週間シケの暇な時期を利用してコツコツ動画編集をしていたのであります。
動画編集ソフトはアドビのプレミアプロでして、10年近く動画編集から遠ざかっていたので操作を思い出すのに一苦労。
でもアナログでつなぐのと違って一旦データで取り込むとつなぐのはたいそう簡単でありまして、テロップ入れや場面が変わる時に用いるトランジションと呼ばれる技法がいとも簡単に使えて、結構プロっぽく仕上げられますよ。
仕上げにBGMをミキサーで音量を調節して挿入すれば出来上がりであります。
さらにこのファイルをDVDに焼いてやればオリジナルのビデオが完成するのであります。
「ふーん、あんた達結婚式挙げるの?」って感じで、自分は娘達にわざと無関心を装っておりましたので、まさかそんなことを企てていたとは思いもよらなかったみたいで、司会者がサブライズを紹介しビデオを流し始めますと娘はすごく驚いた様子で、目に涙して見入っておりました。
わずか6分半のショートビデオでしたが、流し終わるとお客様から大きな拍手をいただき大成功でありました。
ちなみにBGMはオープニングが小田和正の「たしかなこと」のオルゴールバージョン、エンディングはいきものがかりの「歩いていこう」を選びましたが、自分で言うのもなんだが良い作品に仕上がりましたよ。
籍を入れ暮らし始めてから1年近く経っての手作りの結婚式でありまして、親は何にもお手伝いすることはありませんでしたが、最後にたいそう喜んでもらえて、してやったりのせいゆう丸の船長でありました。
波が収まるのはもうちょいとかかりそうですが、収まったらすぐに漁に出たいと思います。
魚のお命を頂きながら生活させていただいている自分にとって、お魚を大事に食べていただくことがせめてものお魚への敬意と常々考えております。
今の時代、食べ物が溢れかえっていていつでもどこでも手に入るから、ややもすると食べ物の命を軽視する風潮になりがちであります。
実際冷蔵庫の中で食べ物を熟成しすぎて、いつの間にかゴミ袋の中にしまわれることが我が家でも度々目撃される。
こんなことをかあちゃんに言いもすれば、目を縦にして「わかってるわよ」と、反撃されるので見て見ぬふりしておりますが、どこのご家庭でもありうる事だと思いますね。
この頃のようにお天気が定まらず、お魚1匹釣るのに苦労する時期には特にありがたく特に大事に扱いますが、沢山釣れる時期にもそうでない時期でも欠かさず行うのが血抜き作業であります。
血液というのはご存知のとおり体中を酸素や栄養補給のため駆け巡っておるわけですが、食べ物の中に血液が多く含まれているとちょいと具合が悪い。
というか、出来るだけ身の中から追い出してやる必要があるのです。
血液の中にはヘモグロビンが多量に含まれておりまして、鉄分が多いのであります。
そして様々な栄養分が含まれているので血液そのものは臭いしエグミがありまして、腐敗は腹わたと同様に血液からも始まるのです。
食肉の屠殺現場を見たことはありませんが、多分お命頂だいした時は速やかに血液を抜く作業をしているはず。
猪の狩りをしている方にお話を伺うと、血抜きに失敗するととても食べられるものではないと言う。
アンモニア臭いというかそれはそれはひどい臭がするそうなのであります。
お魚も全く同じでありまして、血抜きを完全になされたのと全くしていないのでは食味に天と地の差がありまして、同じ冷蔵庫に保管していても持ちがまるで違ってまいります。
お魚が元気なうちに失血死させて完全に血を抜いて直ちに氷で冷却することができましたら、最高の状態でおウチに持って帰ることができますよ。
写真は生簀の中にエラを切ったデカチンアジ20匹が入ってますが、これだけ真っ赤かになりまして血液の量の多さに驚かされますね。
しばらくこのままにしておくと真っ赤がどす黒い色に変わりまして、血液が酸化して変色することがよくわかります。
血抜きしないとこんなものを魚肉と一緒に食べることになりまして、お魚本来の食味を味わえないことになります。
血抜きしたお魚としてないお魚の腹を割りますと、血抜きしたのは血がほとんど出てきませんが、してない方は赤黒い血がドバっと出てきます。
是非ともお魚を釣られたあかつきには、最後の最後まで大事にお魚を取り扱ってやって、美味しく食べてやってくださいね。
今日は娘の結婚式。
親として娘のためにできることをしっかりやりたいと思います。
なんか最近雨模様ばかりですね。
ネタが無いのでトップに「体験乗船」を追加する作業をしてみました。
さて、昨日家のお仕事が終わったので内海に向かいましたが、堀切峠から見た日向灘は大しけでありました。
東からのうねりが高く、風波がそれに乗っかってくるから、もうグチャグチャでありまして、鬼の洗濯岩を波が洗って沿岸は真っ黒けでした。
多分あと数日しないと落ち着かないかもね。
こんな時は息を潜めてジッとしているのが一番。
体力・金力を温存していなければならないのであります。
ところで自分が船を係留している所は避難港でありまして、台風などの大風の時に港の漁船がドドっと入ってくる港でありまして、県内の港の中でも一番安全な場所だと思っております。
難点は橋の下あたりがかなり水深が浅くなっていて、干潮時にはペラや底がつかえてしまうことでありまして、お客様にもご迷惑おかけする場合があります。
港と言えばこのホームページをご覧いただいてる方の中には、いつかマイボートを所有したいとお考えの方もいらっしゃるはず。
そんな方のために、ちょこっとお船の係留について知っている範囲内で書いてみることにします。
お船を所有する上で係留地を確保することは必要絶対条件であります。
自動車で言えば駐車場の確保ですよね。
自分は今まで、北は大分の佐伯から南は日南の南郷にかけての海域にかけて、自分の船でお魚を求めてきましたので、そのあたりのことが良く分かるのですが、マイボートを所有して釣りを始めようとすれば相当な労力を要し、色々な難問をクリアーせねばなりません。
大まかにまとめると次のようなステップを踏むことになります。
小型船舶免許を取得する⇒船を購入して所有する⇒船舶保険に加入する⇒係留地を確保する⇒船検を受ける⇒電子機器を取り付ける⇒艤装品を取り付ける⇒出船⇒日常の維持管理⇒災害時の対応⇒洋上での緊急時の対応
「自分の船で釣りをしてみたい」、と望んでいらっしゃる方は結構多いのではないかと思いますが、これらのステップを専門業者に一括してお任せするのが手っ取り早く苦労が無い方法なのでして、余裕のある方であればそれも有りかも。
己で何でもやらんと気が済まない(ホントは人に依頼するお金がない)自分が経験してきた中で、一番苦労したことは係留地の確保でありまして、過去に佐伯・蒲江・直海・日向・青島・南郷の港に係留したことありますが、その度現地に何度も通って関係者にお願いして、拝み倒してやっと船を留めさせてもらうことにたどり着いたのであります。
近年県の条例が整備されまして、港湾施設に船を係留する場合は県の許可が必要となったため、以前のように勝手にどこにでも留めるような不法係留の行為は許されなくなりました。
自動車で言えば車庫証明の制度にあたるのでしょうかね。
許可制ですので、申請して年間数万円の係留費を支払えば一応公のお墨付きで堂々と係留できるわけですが、地域によって多少異なりますが、港湾事務所の担当に聞いてみると、新規に留められる場所を確保するのはかなり困難なようです。
また係留できたとしても、地元漁業者とのトラブルはタブーでありまして、問題を引き起こせば許可の取り消しも有りうると聞いております。
自分は内海港と日向の梶木港に係留してますが、どちらの港にも空きはないようでして、リタイアしてクルーザーでも買ってマリンレジャーを満喫しようかなあと考えておられる恵まれたお方であれば、宮崎のマリーナあたりに留めるのが良いでしょうね。
詳しくは知りませんが、毎月の係留費用は自分のお家賃以上だそうだが・・・。
それか、内海であれば県が管理している陸揚げのヤードがありますので、乗る頻度の少ない方はここに置く手もあります。
ともあれ係留場所の確保は困難であるわけでして、そのあたりがボート販売店の悩みの種の一つとも聞いております。
また自然災害、とりわけ台風の被害に遭わないためには港の選定はかなり重要なことでありまして、間違うと台風や大風が吹いた時にエライな目に遭うことになりますね。
過去に台風の後に沈したお船の姿を拝見したことが何度もありますが、沈んで引き上げられたそのお姿はまことに哀れでして、堂々と浮かんでいた頃のお姿は見る影もなく忍びない・・・。
いやそれどころか、廃船処理費用がめちゃくちゃ高額でありまして、船の残債はあるわ、処理費用は出さんといかんわで、悲惨な目にあわれた方を何人も知っております。
自分はその点非常に恵まれておりまして、干潮時の制約があるものの、両港とも避難港であるためその心配は少ないのですが、油断せず災害に遭わないよう常に警戒を怠らないようにしています。
これからマイボートを所有したいとお考えの方の参考になればと思い、ちょこっと書いてみました。
毎日々雨模様で釣行中止が続いております。
期待に応えられず残念でありますが、まあ次があるさ。
この欄で何度も書かせていただいておりますが、自分が少しでも不安を感じたら勇気を持って中止にいたします。
船長を信頼して乗船していただくわけでして、自分が不安を抱えたまま出港したらロクなことにならないばかりか、危険にさらすことになりでもしたら侘びのしようがありません。
せいゆう丸は釣果の前に、安全で楽しく過ごせることを最優先としますので、この点ご理解いただきたいと思います。
幸いにも皆さん快く 「また次回にしますね」、と言ってくれるのでホント救われます。
いつも自分に言い聞かせているのは「海と船を過信しない」、ことであります。
もうしばらくすると安定した天気になりますが、今の時期は危ない。
君子危うきに近寄らずが安全の基本でありますので、もうちょびっと安定するまでお待ちくださいませ。
さてさて、先日体験乗船のことを書かせてもらいましたが、何度もお越しのお客様からお子さんに体験させたいご連絡が早速ありまして、喜んでお引き受けしました。
また別の方からメールにてお問い合わせもいただいております。
いやー、ありがたいですね。嬉しかったです。
体験乗船を通じて、沢山の方に海の楽しさを知ってもらえれば嬉しい限りです。
残念ながら自分の二人の息子は小さい時の船酔いがトラウマになっているのか、今持って船に近寄ろうともしませんで、無理やっこ釣りに引きずり込もうとしたのが悪かったのかもしれません。
しかし彼らが小さかった頃、日南の南郷の誰も来ない浜に船で上陸して海水浴させたことが楽しかったそうで、その時のビデオも残っております。
内海近辺で浜遊びできる所はありませんが、海と船の楽しさを何らかの形で体感してもらえればそれで良いと思います。
海に親しむ人がどんどん増えてもらえると良いなあ。
たくさんの方々に海と船が身近な存在になれるように、微力でありますが努力したいと思います。
漁に出られないと体の疲れがほとんどないので、目がいつもより早く覚めてしまいます。
お外はシトシト雨の音がしておりまして、後ろからかあちゃんのかすかないびきが聞こえてまいります。
一昨日までの夏日だったのが嘘のように寒くなりまして、春先の天気の不安定さにはホトホト参ってしまいますね。
釣りとまったく関係ない独り言的記事を釣行記に載せるのは自分くらいでしょうが、皆さん意外と毎日飽きずに目を通して下さっているようなので、これからも調子こいて思いつくまま徒然なるままに書いていきたいと思います。
指が勝手に動く間はカチャカチャしておいたほうがボケ防止に役立つかも知れませんしね。
ところで先月下旬豊後高田市に立ち寄ってオールドカーの展示会を見てきたことをご報告しましたが、それ以来さらに思いを強くしたことがありまして、それは最近の自動的の顔つきが険しくなってきたように思えることであります。
最近の・・・と言い始めたら、大体初老の仲間入りだと判っているのですが、敢えて最近のと言わせて頂ければ昔の車の顔つきは穏やかでしたよ。
品があるというか、ギラギラ自己主張していないというか、さりげなく佇んでいるというか、少なくとも挑発的ではなかったように思えます。
外車のことはあまり詳しくは知らないが、ジャガーのXJシリーズのフロントマスクはいつ見ても気品があって美しいと思う。
曲線の使い方が巧で、美しさと柔らかみと品の良さを感じさせるお顔をしてなさる。
どうです、綺麗でしょう?
バイクで言えばBMWのR100かな?
造形美と申しましょうか、機能美と申しましょうか、エンジン大好き人間にはたまらなく美しいものに見えてしまうんですよね。
見た目だけのお話だからウンチク語る訳ではありませんで、ただ単にそれらが通り過ぎた時につい振り返ってしまう魅力があるんですなあ。
近所に多分裕福なお家だと思いますが、クラウンのハイブリッドの真っ黒と、エスクワイアという、ちょいと舌噛みそうな名前のこれまた真っ黒のハイブリッドを2台並べているお宅があるんですが、「ここは葬儀屋だったっけ?」、と思えるくらい異様な感じが致します。
1台だけならまだしも、真っ黒が2台並ぶとちと怖い。
まさか怖い職業のお方じゃないよな。
エスクワイアの顔つきがこれまた凄い。
真っ黒のお肌に銀色のモールがニカニカしていて黒色を際立たせ、正面から見ると大型トレーラーのヘッドくらいありそうな面積のラジエーターグリルが凄まじい。
光の具合によってはスカスカのラジエーター内部が丸見えになるが、意図的なデザインなんやろうか?
よくわからん。
聞いた話だから真偽はわからんが、これらのデザインを手がけているデザイナーの年代がガンダム世代らしい。
妙に納得できるお話であります。
そのお車の前を通りチラ見すると、喋るはずのない車が 「どや、お前なんぞに俺は買えんやろが」、と言われているようで何か妙に腹立たしい。
挑発的で敵意丸出しの感じがするのはデザインの関係だろうか?
それとも単なる貧乏人のひがみから出てくる感情なんだろうか?
毎日行き来しなければならない場所に置いてあるので、嫌でも毎日に2度はそのお顔を見なきゃいかんから、ますます腹立たしいのであります。
もし同じお車をお持ちの方がいらっしゃったら、悪口言ってごめんなさいです。
馬鹿なことを書きながら、明日以降の独り言をどうしようか、少しネタ切れになりつつあるせいゆう丸の船長であります。
そうだ、今日はネタ探しでかあちゃんとドライブにでも行ってみよっと。