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せいゆう丸釣行記
本日も日向行きでした。
今日でかれこれ7日目の日向行きだったと思いますが、途中川南漁港から眺める海況は相変わらず北東からの風が非常に強く、うねりはなくなっているのだが、北東からの風波が崩れ白ウサギさんがピョンピョンでありました。
昨日アクセサリーを取り付けた後試運転までこぎつけ、今日は実際に長時間走行してのテストを予定しておりましたので、燃料の軽油を途中のガソリンスタンドで購入しタンクにドバドバ給油。
と言っても燃料タンクが30リットルしか入らないので、実際に入った軽油はたったの10リットル。
エンジンキーをひねりエンジン始動。
冷却水の量を確認し、ブローバイガスの状態を見ていざ出航。
ブローバイガスの量は明らかに少なくなっていて、そのあたりは一安心。
日向も北寄りの風がかなり強く、湾内とは言えど白波が立っている状態でしたが、沖のように波の方向に複雑さはなく、単純な一方向からの波だから不安はありませんでした。
1500回転で20分走行し、2000回転で20分、2200回転で10分、2400回転で10分。
最後はフルスロットルの3000回転を1分ほど維持して、一旦湾内でアンカリングしてエンジンの状態を確認しました。
大きな不具合はありませんでしたが、排気のエルボーに腐食が少し有り少し排気が漏れていたのと、排気ラバーホースからポタポタの水漏れを発見。
これらはガンガムやコーキングで対応できるので、特に問題なし。
ちょっと心配だったのはブローバイに水滴が混じっていた事で、まさか冷却水がわずかにオイルに混入しているとは思わないが、とりあえずこのまま1時間くらい走らせて帰港してオイルのチェックが必要であります。
全身に波しぶきを浴びながら帰港したのはお昼前で、結局湾内をぐるぐる3時間くらい走っておりました。
ブローバイガスの噴出の原因は、やはりリングのカーボンスティックによるものだったのだろうか、通常より多めではありますが船齢相応の量まで落ち着いたようです。
ピストンリングは既に取り寄せてあるので、最悪の状態に戻った場合専門に任せることになるかも知れませんが、ひたすらそうならないことを願うのみです。
ところで知人所有のこのお船は、色々事情があって手放されることになり、結局自分が譲り受けることになりました。
船齢30年近くのヤマハYDX24という、ディーゼルドライブ船であります。
定員は6名になってますが、キス釣りする程度であれば4人までかな?
沖まで遠出するのはサイズからしてあんまり望ましくありませんが、近場であればサビキ釣りなど結構楽しめるライトなお船であります。
これから中間検査を受けたり、整備や艤装も沢山しなければなりませんので、日向行きが続くと思います。
台風18号は今朝方静岡に上陸したあと、首都圏を直撃して通り過ぎました。
今朝、「マッサンが放映されなかった」と、かあちゃんがむくれておりました。
朝ドラまで変更させてしまう台風18号は大したもんだ。
たった今、日向から帰ってきてNスタを見ていると、横浜のお寺が土砂崩れで潰されて修行僧一人が安否不明だそうな。
お気の毒としか言い様がありませんね。
次のお客様の台風19号はかなりの確率で九州に近づくそうです。
今日はまだ暗いうちに、内海のせいゆう丸と黒潮丸に異常がないか確認し、それから日向に行ってD131ディーゼルの整備をしておりました。
インペラを取り付けて、オルターネーター・セルモーター・熱交換器等々アクセサリーも取り付けて、とりあえず動くようにはしました。
始動させると相変わらずブローバイガスが多量に出るので、専門にセミオーバーホールを依頼するか悩んでおりましたが、今日ふと気がついてエンジンオイル交換と清浄剤を添加してみました。
一つの原因としてピストンリングのカーボンスティックを疑っておりましたが、新油と清浄剤で多少は除去できればリングがリング溝の中で少しは動きを取り戻すかもと想像し実施した次第です。
結果は予想通りパーシャル回転で1時間運転していると、徐々にブローバイガスが減っていき、許容できる程度に減少しました。
明日数時間の運転を行い様子を見てみることにしました。
ピストンリングだけ取り寄せましたが、それで済めば良いのですが・・・。
今朝台風情報をチェックしておりましたら、なんと台風19号が発生し、ほとんど台風18号のルートをたどる可能性が高いそうです。
まだ18号が来ていないのに、南海上に予備兵が待機しているんですよね。
台風16・17・18・19号と、4連チャンでいらっしゃるのはさすがに自分の記憶にありません。
本当に漁師を殺す気ですか?と、海の神様に詰め寄りたい気分であります。
今朝、内海に向かい船を繋ぎ直しましたが、防波堤の外側では沢山のサーファーが波乗りを楽しんでおられる。
波が高くなってキャピキャピ喜ぶのは、この人たちくらいかなあと思いながら、恨めしくウネリが高くなった海を眺めていたせいゆう丸の船長であります。
ところで今回の18号台風は、宮崎では台風の中心が東側を通るからまあ大丈夫だろうと安易に思っていたら、たぶん大間違いだと思います。
大きい勢力を維持したまま近づくことと、北寄りのコースをたどる可能性がまだ残っておりますので、その場合宮崎にかなり近づきます。
特に沿岸部は相当な東風がきますので要注意だと思いますよ。
準備は今日のうちにやっておきましょう。
一番魚の食いが立つ時期に、ひと月近くも仕事ができないのは本当に辛いものですね。
伊勢エビ漁の漁師たちも嘆いておりました。
今日もヤマハディーゼルD131の整備で日向に行ってまいりました。
このエンジンは2気筒のシンプルなエンジンなのですが、マックスまで開けると30馬力を出す、なかなかバランスのとれた良いエンジンであります。
しかしオーバーヒートのダメージはあまりにも大きく、試しに専門の業者に見積もりをお願いしたところ、ウン十万円の目が飛び出るような金額でありました。
ところで今日も、ちまちまとエンジンのアクセサリーの整備をしていたところ、たまたま知人が声を掛けてくれてキス釣りに誘って頂くことになりました。
日向・門川はキスの宝庫で、真冬でも生息し年中楽しむことができます。
普段アジの引きに慣れている自分でありますが、キスはまた独特の釣り味がありますね。
なんとなくドキドキしながら、久しぶりのキス釣りを堪能しました。
台風が過ぎ去ったら内海のアジ釣りに戻りたいと思います。
先月18日の漁を最後に2週間が経過してしまいました。
台風16・17・18号と、毎週日本近海にお見えになって、漁師に仕事をさせてくれません。
自分はこの釣行記を日記がわりにしておりまして、この2週間何をしていたか確認してみました。
前半はエネルギーについていろいろ調べてみたり、普段できなかったことに費やし、後半は日向に出向きD131ディーゼルエンジンの修理にあたっておりました。
振り返ると、あっという間の2週間でありましたが、台風18号の接近であと1週間は間違いなく漁に出られないでしょう。
市場のアジの値段を新聞で毎日確認しておりますが、最近では驚異の3000円超えが出てきております。
店頭では県外からのお魚ばかりで、悪口言うようで申し訳ないがアジがアジの色をしていない。
自分が普段お店に出しているお魚と比べようもないが、いい加減お客様は新鮮なお魚が食べたいでしょうね。
考えてみると漁というのは、広大な海で繰り広げられる厳しい生存競争に勝ち残っているお魚達を採ってくるわけだから、彼らの生活の場に自分達が出向かなければならない。
人間様のご都合に合わせて、お魚さんが近くに寄って来てくれる訳がないのであります。
当たり前のお話しなんですが、今の日本の恵まれた食料事情からすると随分アナログ的と言いましょうか、極めて不自由な事実だと思います。
野菜・果物などは、とうの昔に季節感がなくなり、輸入物を含めていつでもどこでもお金さえあれば食べられますよね。
しかしながら、さっきまで泳いでいたお魚のお刺身を食べることになりますと、養殖もの以外手立てがないのです。
従って待つしかないのであります。
長々書いている割には時を待つという、極めて単純な結論となってしまいましたが、じっとしているのが苦痛な自分にとって大変辛い修行のようなものに感じられます。
今日も日向に出向きエンジンの修理・整備に時間を費やす予定です。